
2022年に大活躍してくれた、我らがヒーローたちを、過去にカラパイアで紹介した子たちも含めて、まとめてみていこう。
1.ウクライナで爆弾を嗅ぎ分ける勇敢な探知犬
ウクライナの民間防衛サービスの秘密兵器は、2 歳の爆弾探知犬、ラッセルテリアの“パトロン“だ。
パトロンは優れた嗅覚を発揮して、広範囲の地面から爆発装置や地雷、不発弾を発見し、数え切れないほどの命を救ってきた。
その活躍ぶりを認められたパトロンは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領からメダルを受け取った。
2.救助隊に姉妹の居場所を鳴き声で知らせた飼い犬
アメリカ・ルイジアナ州でアビゲイルとセシリア・ブール姉妹は、自宅から森へ入り込み、行方不明となった。
この時、姉妹と一緒にいたのが、飼い犬でゴールデン・レトリバーの“アルテミス”だ。
アルテミスは、片時も姉妹のそばを離れず、何時間もかけて100人以上の救助ボランティアたちが姉妹を捜索した時に、鳴き声をあげて居場所を知らせたおかげで、姉妹は無事に発見された。
3.引退した空港爆弾探知犬にテニスボールシャワーで感謝のサプライズ
アメリカ・インディアナポリス国際空港で、8年間にわたりTSA(運輸保安局)スタッフの1員として任務に従事してきた爆弾探知犬“Tティラードが”引退を迎えた。この勇敢なラブラドール・レトリバーは、9月11日 に勤務中に死亡したニューヨークの消防士ヘクター・ルイス・ティラードJr.さんにちなんで名付けられたという。
引退の日、ハンドラーからこれまでの感謝の気持ちを込めて、たくさんのテニスボールシャワーをサプライズプレゼントされたTティラードは、大喜びした。
4.飼い主を襲ったピューマと命がけで戦った犬
ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアの”エヴァ”は、飼い主が散歩の途中でピューマに襲いかかられた時、命をかけて攻撃を返し、飼い主を守った。
怪我を負ったエヴァは、その後動物病院で治療を受けていたが、残念ながら数週間後に虹の橋を渡ってしまった。
5.侵入者の存在を飼い主に知らせた三毛猫
アメリカ・ミシシッピ州の飼い猫”バンディット”は、自宅で飼い主が睡眠中に侵入しようとした2人の強盗の気配をいち早く察知した。バンディットがあげた大きな鳴き声で、異常を感じ目を覚ました飼い主は、その後バンディットが寝室に駆け込んできてベッドに飛び乗り、掛け布団を引き離し、彼の腕を引っ掻き始めるという、これまでになかった行為に驚いた。
だが、そのおかげで飼い主は2人の武装した強盗が自宅に侵入しようとしているのを発見。強盗を追い払った番猫バンディットに飼い主は感謝した。
"You hear of guard dogs," Tupelo resident Fred Everitt said. "This is a guard cat.”
— Northeast Mississippi Daily Journal (@DJournalnow) August 2, 2022
Last week, Bandit — a 20-lb. calico cat — alerted him when two a couple of robbers attempted to enter their home. https://t.co/r4Xvjcva50
6.身も心もボロボロだった捨て犬がヒーロー賞を受賞
アメリカ・ケンタッキー州の動物保護施設の駐車場で、やせ衰えて半死状態で放置されていた”イーサン”は感動的な復活を遂げた。イーサンは、養子縁組をしたキャロウェイ一家に献身的に支えられ、生まれ変わっただけでなく、そのストーリーは多くの人に感動を与え、2022年の保護犬名誉賞「Hero Dog Award」を受賞した。
After nearly a year, hundreds of nominations and more than one million votes, we are thrilled to announce the winner of this year’s @HeroDogAwards…. Congratulations to Ethan, the 2022 American Hero Dog who inspires people around the world to overcome incredible odds! pic.twitter.com/7Y61D3ICUN
— American Humane (@AmericanHumane) November 12, 2022
7.認知症の飼い主を守り居場所を知らせた犬
黒のラブラドール“マックス”は、アメリカのテキサス州で、軽度の認知症の飼い主と森に散歩に出たまま行方不明になり、森の中を捜索していた救助隊に向かって大声で吠え、居場所を知らせた。犬は、3日間飼い主のそばを離れることなく、守り続けていたという。
Here’s a pic taken of Max shortly after the rescue!!
— Michelle Choi (@MichelleKHOU) May 6, 2022
Family just shared this photo of the sweet & loyal hero w/ my colleague @KHOUStephanie whose taking over the story for me for noon — be sure to tune into #KHOU11 @ 12p for latest & follow @JMilesKHOU for more @ 4,5,6pm! @KHOU pic.twitter.com/LCqIQPcUsw
8.行方不明になった男の子の毛布から居場所を突き止めた警察犬
ノースカロライナ州ユニオン郡保管事務所で高度な訓練を受けた警察犬の”マーベリック”(イングリッシュ・ラブラドール)は、行方不明になった男の子の行方を突き止めることに成功した。男の子が使っていた毛布のにおいだけを頼りに、マーベリックは交通量の多い高速道路に沿って、森に抜ける道を追跡し、家に帰りたがって泣いていた子供を発見するという優れた能力を発揮した。
9.飼い主を火事から救った犬
不思議に思った飼い主は、その時台所が炎に包まれているの知り、スキッパーの危険に対する鋭い感覚に驚いた。
スキッパーのおかげで、飼い主は迅速に消防署に通報することができ、家は大きな危機を免れることができた。
10.倒れた飼い主を救おうと外に出て助けを呼んだ保護犬
アメリカ・オハイオ州に住むチャド・メイソンさんが野良だったピットブルの”バニー”を引き取った時、バニーが自分の命を救ってくれることになるとは思ってもいなかった。
約1年後、チャドさんは脳卒中を起こし、浴室の床に倒れた。バニーは、正面玄関のドアを苦労して開け、私道に出て助けを求めて吠え続けた。
そのおかげでチャドさんは命の危機を免れた。現在、チャドさんとバニーは互いを労わりあいながら暮らしているという。
References:Our 10 Favorite Pet Heroes of 2022 Rescued Missing Kids, Thwarted Intruders, and Cleared Explosives/ written by Scarlet / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
こういうの見ると「人間のために頑張った」とは違うのあるんじゃないの?と穿って探してしまう
でも特に犬なんかは人間への愛としか思えない勇気と知恵を見せるよね
6番が違う気がするけどあえて身を犠牲にしたとかじゃないのでちょっとホッとした
2. 匿名処理班
ほとんど犬やないか…異議ありにゃん
3. 匿名処理班
お隣さんの猫は、転んで動けなくなった飼い主の危機を知らせに来たよ。
田舎なんで普通にうちの庭を通り道にしてる猫(普段愛想無し)なんだけど
その時は我が家の玄関先に助けを呼びに来た。凄い鳴き声だった。
4. 匿名処理班
続報を追っていなかったけれど、エヴァさんが亡くなったのがショックでした。お空で安らかにお休み下さい。また戻って来たら、今度は安穏に長生きしてね。ありがとう。
5. 匿名処理班
犬の愛情を利用して人間の都合の良いように動いてくれたヒーローわんちゃん
6. 匿名処理班
あら〜ピューマと戦った子は結局亡くなっちゃったのか…
今年はヒーロー犬が多かった
7. 匿名処理班
ピューマは、人は襲わないものだと思ってたよ。。。
8. 匿名処理班
侵入者を必死に知らせた猫は偉い
十分偉いが「強盗を追い払った」は言い過ぎや
盛り過ぎは却って猫ちゃんに失礼ですにゃ
9. 匿名処理班
『今宵、この場に居るまいな。早太郎めは居るまいな。信州信濃の光前寺。早太郎には知られるな』
「今年」限定かー、歴代なら早太郎とか桃太郎の犬とか銀、チョビ、ムーコ、ハチ公(助けたかな?)がいるのに
10. 匿名処理班
エヴァ…(´;ω;`)
11. 匿名処理班
おらが町に町内会主導の地域猫ボランティアが発生したきっかけも
熱中症で倒れたババア(町内会長)を猫どもが囲んで大声で鳴いて助けが間に合ったからだった
「猫にエサをやらないでください(個体の健康診断とトイレ清掃の時間がずれる)」なのだ
12. 匿名処理班
※11
>「猫にエサをやらないでください(個体の健康診断とトイレ清掃の時間がずれる)」なのだ
これは非常に重要な事です
猫に餌やりおばさんに告ぐ
猫にエサをやらないでください
13. 匿名処理班
バンディット(無法者)が強盗から飼い主を救ったというの実にアメリカンな話だ
14. 匿名処理班
今年ではなかったと思うけど
救急車かパトカーを主人の元まで結構な距離誘導した犬がいたなぁ
言葉を話せないだけで、彼らは結構人間を理解してる気がする
15. 匿名処理班
健康になってよかったねってのは確かだけどこの並びに6番はちょっと違うわ