
image credit:EthanAlmighty/Facebook
骨と皮だけのボロボロの状態となって、動物保護施設の駐車場に捨ておかれた1匹の犬がいた。死にかけていた犬に救いの手を差し伸べたのは、動物愛護協会の施設ディレクターの男性だった。
犬を一目見た時から不思議なつながりを感じた男性に対し、犬もまた同様に何かを感じ取ったのかもしれない。犬は生きることを諦めず、命の危機を乗り越え回復した。
その後、男性に引き取られ、見違えるように立派になった犬は、毎年開催されている、アメリカ動物愛護協会のイベント「シェルター・ヒーロー・ドッグ」を今年受賞した。
これは、そんな犬の奇跡と感動の物語である。
image credit:American Humane Hero Dog Awards/Facebook
いつ死んでもおかしくない状態の犬が捨て置かれる
2021年の1月29日、ケンタッキー州ルイビルにあるケンタッキー動物愛護協会の駐車場に、後にイーサンと名付けられる犬が捨て置かれた。イーサンは、骨と皮だけのボロボロの状態で、いつ死んでもおかしくない状況にあった。
ひどい状態のイーサンを見た施設ディレクターのジェフ・キャロウェイさんは、初対面にもかかわらず、イーサンに対して特別な何かを感じたという。
イーサンは、生きているようには見えないぐらい、ほとんど死にかけていました。
でも私は、この犬が愛されないままこの世を去って行くことがないように、できる限りのことをしてやりたいと思ったんです。
命の危機を懸命に乗り越えたイーサン
集中治療室で6日間を過ごしたイーサンは生きることを諦めなかった。辛い治療に耐え、なんとか命の危機を乗り越えた。
一目見て、イーサンに強く心惹かれていたキャロウェイさんは、イーサンが回復に向かっていると知った時、自分が引き取ることをすでに決めていた。
その後、イーサンとキャロウェイさんの間には、特別な絆が育まれていった。
イーサンは、素晴らしい、そしてユニークな個性を持っています。他の犬と遊んだり、走り回ったりする遊び心もあるし、一方で状況を理解し、適切に反応する敏感さや繊細さも持ち合わせています。このように語るキャロウェイさんは、イーサンこそ今年の「シェルター・ヒーロー・ドッグ」の候補として出場すべきだと思った。
イーサン、2022年のシェルター・ヒーロー・ドッグを受賞
フロリダ州パームビーチで開催される毎年恒例の「シェルター・ヒーロー・ドッグ」は、文字通り、動物保護施設に保護された犬が英雄犬となる名誉賞で、一般投票と審査委員会によって決定される。2022年11月20日、イーサンは見事今年の英雄犬に選ばれた。
アメリカ動物愛護協会の社長兼 CEO(最高経営責任者) であるロビン・ガンザートさんは、この賞がいかに特別なものであるかを次のように話した。
今年で実施して12 年目になりますが、毎年ヒーロー・ドッグ・アワードを祝うことで英雄的な動物の仲間にスポットライトを当てるとともに、人間と犬の絆の偉大さを認識しています。
またこの賞は、人間が犬に恩返しをして、最高の親友を称えるためのものなのです。

image credit:EthanAlmighty/Facebook
これまで、イーサンの犬生は辛いものだった。だが、ギリギリのところで運命の人に巡り合えた。やさしい人たちに救われ、イーサン自身も生き続けるために戦うことを決してやめなかった。
キャロウェイさんは、イーサンがたくましく生き延びたヒーロー犬に変わり、名誉ある賞に選ばれた喜びを、涙ながらにこのように語った。
絶望のふちで、耐えられそうにもなかった危機を乗り越えた、イーサンの想像を絶するほどの「生きる」という決意は、世界中の人々に勇気を与えました。
虐待や薬物中毒など様々な困難を抱えている人たちが、SNSを介してイーサンのことを知って励まされ、「自分も必ず乗り越えられる」と、人生を諦めない強い気持ちを持っていただけると信じています。
イーサンが、名誉あるアメリカ動物愛護協会の2022 年シェルター・ヒーロー・ドッグに選ばれたことは、本当に嬉しいことです。
過去にゴミのように扱われていたイーサンはもういません。彼は、まさにアメリカの宝物に変わったのです。心からおめでとうと言いたいです。私にとって、イーサンは全てです。

image credit:EthanAlmighty/Facebook
References:Winner of Hero Dog 2022: American Humane crowns pup who went from 'trash to treasure'/ written by Scarlet / edited by / parumoあわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
なぜ英雄なのか?
どの犬も同じ状況なら頑張るだろうに?
2. 匿名処理班
これは、そんな犬の奇跡と感動の物語である。
「ヒーロードッグに俺はなるっ!!」
3. 匿名処理班
素直に喜んだらええ
4. 匿名処理班
そうだよ。どの犬も英雄さ
これはイーサンの英雄のストーリー
5. 匿名処理班
ボロボロだけど俺も頑張ろう
6.
7. 匿名処理班
60舛任舛腓Δ匹いぢ僚鼎寮人男性が
30舛らいになっていた感じだろうか…
強制収容所にいたユダヤ人男性がこんな風に
骨と皮だけで脂肪どころか筋肉も無くなって
お腹は内臓も全部すっからかんに見えた
8. 匿名処理班
罪のない動物と良い人だけがいつも損をする世の中は間違っている!
9. 匿名処理班
※1
この状態から生き延びた というだけで大したものだとおもわないのか?
10.