どうしてそうなった？ジェットコースターの座席に入り込んだカモ、そのまま時速150kmの大冒険

　なぜそんな場所に？人間がいつも絶叫しているアトラクションに乗って、スリリングな体験を味わいたかったとでもいうのだろうか？

　オハイオ州の遊園地にあるジェットコースターの順番待ちをしていた来園者が、そのマシーンを撮影していると、不可解な物体に気が付いた。

　座席の裏になにかがいる。ズームして見ると一羽のカモが入り込んではないか！と思ったのもつかの間、ジェットコースターはそのままスタートし、時速150kmの旅が始まる。

　幸いなことにこのカモは無事で、女性客により抱きかかえられ、野生動物リハビリセンターに預けられたという。
　 Duck takes a ride on a roller coaster at Cedar Point.

ジェットコースターの座席裏にカモが忍び込んでいた

　この珍事が起きたのは、アメリカ、オハイオ州にある遊園地「シダーポイント」だ。人気の高い有名なジェットコースター「ミレニアム・フォース」の順番待ちをしていた来園者は、座席裏にカモが忍び込んでいるのを発見した。

　何気なくジェットコースターを撮影していたのだが、違和感に気が付いてズームしたところ、そこには確かにカモの頭が！

カモを乗せたまま、ジェットコースターはスタート！

　その座席に乗っている乗客はもちろん、後ろの席の乗客や従業員も気が付いていないようで、そのままジェットコースターはスタートしてしまう。

　ミレニアム・フォースは高さ94mまで上昇し、落差は91mで最高時速は150kmに達する。2つのトンネル、3つの傾斜の激しいカーブ、3つの丘があり、走行時間は1回2分と、世界最高のスリルを味わえるジェットコースターの1つだ。

　どんな感じなのかを一人称視点で見てみよう。 　結構激しめだが、カモはジェットコースターの座席裏に入り込んだまま、このスリリングな旅を経験することとなる。

乗客に抱きかかえられ救助

　カモの運命はどうなってしまったのか？カモが乗っていたことは遊園地の従業員に告げられ、メンテナンスチームが乗降口に呼び寄せられた。

　だが彼らの到着を待つ前に、カモは乗客の手によって救助されたようだ。1人の女性がカモを抱きかかえながら降りてきた。 　女性から従業員に渡されたカモは、園のサービスセンターで一旦保護され、その後、野生動物リハビリセンターへ移送されたそうだ。

　シダーポイントの広報担当者、トニー・クラーク氏によれば、アトラクションを運行中に、飛び乗ってきた可能性があるという。

　カモが負傷したかどうかは明らかになってないが、命に別状はなさそうだ。だがこのカモは鳥生の中で、ありえない体験をしてしまったことは間違いないだろう。

　絶叫マシンが苦手だし高所恐怖症の私の場合には、うっかり乗ってしまったとはいえ、無事に帰還できたことに敬意を表したい。

　そしてもし絶叫マシンに今後乗る予定がある人は、席の周りをチェックして、動物たちが巻き込まれていないかを確認することにしよう、そうしよう。

References:Duck take ride on Ohio's Cedar Point roller coaster / written by parumo
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