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猫が多い国ほど国民の幸福度が高い傾向。日本を含む93カ国の調査で明らかに

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 猫が多い国ほど、国民の幸福度が高い傾向にあることが、メキシコなどの国際研究チームが日本を含む世界93カ国のデータを分析した研究で明らかになった。

 国の幸福度は、これまで所得や医療といった経済的な豊かさとの関係が注目されてきたが、猫の数も幸福度と強く結びついていた。

 経済的に豊かな国ほど猫が多く、猫が室内で飼われ、猫からうつる寄生虫「トキソプラズマ」の感染も少ない傾向があったという。

 この研究成果は『PLOS One』誌(2026年9月30日付)に掲載された。

参考文献:

経済的な豊かさだけでは測れない国の幸福度

 国の幸福度は、経済的な豊かさと関係することが知られているが、それだけでは説明できない。

 そこで、メキシコ、フィンランド、ラトビア、アメリカの研究者による国際研究チームは、日本を含む世界93カ国の、国民の所得や医療費、国内総生産(GDP)に加え、人口1万人あたりの猫の数と、猫からうつることがある寄生虫トキソプラズマの感染率のデータを集めて分析した。

猫が多い国ほど国民の幸福度が高い傾向

 分析の結果、猫の数が多い国ほど、国民の幸福度が高い傾向にあることがわかった。

 ペットを飼うと孤独感やストレスが和らぐことを示した、これまでの研究とも一致する結果である。

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調査対象となった国には日本も含まれている。Image credit:Borráz-León et al.,PLOS One , 2026

豊かな国では寄生虫の感染が抑えられている可能性

 研究チームによると、猫の数が多い国ほど、GDPや所得の水準も高い傾向があった。

 研究チームは、経済的に豊かで公衆衛生が整った国では、猫の飼育管理が行き届いているためと説明している。

 一方、低・中所得の国では、猫の飼育管理が行き届いていない場合が多いという。

 猫の管理は、寄生虫トキソプラズマの感染に関わってくる。

 トキソプラズマは、猫がネズミや鳥などを食べることで猫に感染し、感染した猫のフンを通じて人にうつる。

 きちんと管理され、室内で飼われている猫は感染しにくいため、研究チームは、豊かな国では人への感染も抑えられていると考えている。

 実際の分析でも、猫の数が多い国=トキソプラズマの感染率が高いわけではないことがわかった。

 また、トキソプラズマに感染した人の割合が多い国は、国民の幸福度が低い傾向がみられた。

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 トキソプラズマに感染しても、健康な人には症状が出ないことが多いが、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、先天性トキソプラズマ症を引き起こす恐れがある。

 また、トキソプラズマの感染と不安やうつ病などの関連が報告されている。

猫が人を幸せにしているかどうかはまだわからない

 研究チームは、猫と幸福度の関係は、国の経済的な豊かさが関わっている可能性があるとしている。

 所得が高く公衆衛生が整った国では、猫を飼う人が増えると同時に、寄生虫の感染も減るのかもしれない。

 今回の研究は国ごとのデータを比べたもので、猫を飼えば幸せになるとか、トキソプラズマが人を不幸にすることを証明したわけではない。

 猫そのものが幸福度を高めているのか、豊かな国で猫が多く飼われているだけなのかも、まだわかっていない。

また、今回調べた猫は、飼い猫と野良猫が区別されずに含まれており、研究チームは今後、飼い猫と野良猫を分けて調べる必要があるとしている。

 研究チームは、国の幸福度を理解するには、経済の指標に加えて、人と動物の関係や感染症といった生物学的な要因も考える必要があるとしている。

References: DOI:10.1371/journal.pone.0357911

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