この画像を大きなサイズで見る猫は自立心が強く、ひとりで長時間の留守番が可能だと思われがちだ。
しかしアメリカの獣医師によると、健康な成猫が一匹で過ごせる時間の目安は8〜12時間だという。最高でも24時間だそうだ。
自動給餌器を使用したとしても、誰も来なかった場合には、1〜2日を超えると、飲み水が汚れてしまい、トイレも満杯になってしまう。自動給水器も毎日水の取り換えが必要なのだ。
さらにブラジルの研究によるとで、飼い主の留守中に、トイレ以外の場所での排泄や物を壊す行動を起こす猫がいることがわかった。
参考文献:
- How Long Can You Leave a Cat Alone? | PetMD
健康な成猫の留守番は8〜12時間、最高でも24時間が目安
アメリカの獣医学情報サイト『PetMD』に掲載された、獣医師のハンナ・ハート氏の記事によると、健康な成猫が1匹で留守番できる時間は、1回あたり8〜12時間が目安だという。
8〜12時間は、飼い主が1日のうちに仕事で家を空ける時間にあたる。
猫は自立しているからひとりでも平気と思われがちだが、猫が留守番できる時間はわりと短い。
持病のある猫は、薬を与えるなどのこまめな世話が必要になるため、留守番できる時間はさらに短くなる。
動物用医薬品メーカーのメルク・アニマル・ヘルスは、ドライフードと新鮮な水が十分に用意されていれば、成猫を24〜48時間ひとりにできる場合があるとしている。
ただし24〜48時間を過ぎると、水は汚れて飲めなくなり、トイレは満杯になって使えなくなる。
トイレが使えなくなった猫は、家の中のほかの場所で用を足すようになるおそれがある。
だが、獣医師のハート氏は24〜48時間は猫がなんとか持ちこたえられる上限であり、家を空ける計画を立てるための目安にはならないという。
ハート氏は、24時間を超えて家を空ける場合は、少なくとも1日1回はペットシッター、あるいは知人に訪問してもらうよう勧めている。
この画像を大きなサイズで見る子猫や高齢猫が留守番できる時間はさらに短い
子猫や高齢猫の場合、留守番できる時間はさらに短くなる。
ハート氏によると、まだ子猫用ミルクを飲んでいる幼い子猫は、頻繁に授乳しなければならないため、ひとりにできる時間は2〜3時間が限度となる。
生後4か月未満の子猫は、4時間以上一匹にすべきではないそうだ。
生後4か月を過ぎると留守番できる時間は1時間ほど延び、生後6か月になると8時間の留守番に耐えられるようになる。
高齢猫にも注意が必要だ。アメリカのコーネル大学猫健康センターは、12〜14歳を過ぎた猫を高齢猫としている。
高齢猫は腎臓の機能が落ちやすいため、いつでもきれいな水を飲めることが特に大切になる。
また、高齢猫は関節炎になりやすく、トイレまで移動するのが難しくなることもある。
汚れた水や満杯のトイレは、若い猫よりも高齢猫にとって問題になる。
高齢猫を留守番させる場合は、誰かが様子を見に行く必要があるかもしれない。
この画像を大きなサイズで見る留守中に問題行動を起こす猫は約13%
飼い主と離れることで強い不安を感じ、問題行動を起こす状態を分離不安という。
分離不安は犬で多く研究されてきたが、猫にも起きることが研究で報告されている。
ブラジルのジュイス・デ・フォーラ連邦大学の研究チームは、130人の飼い主に聞き取り調査を行い、飼い主が家にいない間に223匹の猫がどう行動していたかを調べ、2020年に学術誌『PLOS ONE』で発表している
飼い主の報告によると、約13%にあたる30匹の猫に、分離不安による問題行動の兆候が見られた。
30匹の猫に最も多く見られたのは物を壊す行動で、次いで過剰に鳴く行動、トイレ以外の場所での排尿が続いた。
問題行動は、他に飼っている動物がいない家の猫や、おもちゃを与えられていない猫に多く見られたという。
この画像を大きなサイズで見る飼い主のベッドを狙って粗相をする猫も
2002年に米国獣医師会誌(JAVMA)で発表された研究でも、分離不安の猫にはトイレ以外での排尿が多いことが報告されている。
アメリカの獣医行動学専門医、ステファニー・シュワルツ氏は、10年間に行動の問題で診察した716匹の猫の記録を調べ、飼い主や仲間の動物がいないときだけ問題を起こす猫を136匹見つけ出した。
136匹のうち約71%にあたる96匹が、トイレ以外の場所で排尿していた。トイレ以外で排尿した猫の75%は、飼い主のベッドの上だけに排尿していたという。
シュワルツ氏が調べた猫は、もともと行動の問題で診察を受けていた猫で、一般家庭の猫を調べたブラジルの研究とは対象が異なる。
対象が異なるため割合には大きな差があるが、トイレ以外での排尿は、どちらの研究でも主な兆候の1つだった。
シュワルツ氏は、鳴き声や過剰な毛づくろいのような目立ちにくい兆候は、粗相に比べて飼い主が相談に来ることが少ないため、実際より少なく数えられている可能性があると指摘している。
今は見守りペットカメラがあるため、留守中の猫の様子は確認可能だ。
留守中に猫がトイレを失敗したり、物を壊したり、鳴く回数が増えたりするようになったら、様子を見続けるのではなく、獣医師に相談してほしいとハート氏は語る。
健康な成猫なら、仕事で家を空ける時間(8~12時間)くらいなら、一匹で乗り切ることができる。
それより長く家を空けるときは、誰かに猫の世話を頼む必要があるだろう。
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References: https://studyfinds.com/ow-long-can-you-really-leave-cats-alone-2180/ / DOI.10.1371/journal.pone.0230999 / How long can you safely leave a cat alone? - Merck Animal Health USA















編集長パルモのコメント
数カ月に1回くらいだが、私も旅行や外出などで家を空ける場合は友人に頼んでご飯とお水、トイレの掃除をお願いしている。見守りカメラも4台設置し様子を見ているが、うちは2匹いるので不安がっている様子はなさそうだ。というか、こっちの方が12時間以上離れると不安だわ。私こそが不安分離だわ。