この画像を大きなサイズで見る英語には「悪魔は暇な手に仕事を見つける」ということわざがある。暇を持て余すと悪い行いに走りやすいという戒めだが、まさにそのことが研究で裏付けられた。
極度に「退屈」な状態に陥ると、人は無意識に強い刺激を求めてしまい、暴力や戦争支持といった攻撃的な行動に走る危険性があるというのだ。
新たな研究で、退屈が「刺激欲求」という強い刺激を求める心理を引き起こし、攻撃性を高めるメカニズムが判明した。
スリルを求める気持ちが、攻撃性を高めてしまうのだ。退屈が人間の心と行動に及ぼす影響は、私たちが想像する以上に恐ろしい側面を持っている。
この研究成果は『Personality and Individual Differences』誌(2026年)に掲載された。
参考文献:
- How extreme boredom can push people toward aggressive behavior
退屈が攻撃性を高めるメカニズム
心理学における「攻撃性」とは、他者に危害を加えることを目的とした行動を指し、言葉の攻撃も含まれる。
これまでの研究で、退屈な時間は「他者に苦痛を与えて喜ぶ」というサディズムと関連していることがわかっていた。
しかし、相手の苦しむ姿を見て喜ぶわけではないのに、ただ退屈だという理由だけで人を攻撃してしまうのかは不明だった。
中国の四川外国語大学の心理学者ヘン・リー氏は、人が退屈を感じたときの心の動きに着目した。
リー氏によると、人は退屈を感じると虚無感を抱きやすくなり、空っぽになった心を満たそうとして、無意識に手っ取り早く強烈な刺激を求めてしまうという。
心理学では、スリルを求める心理状態を「刺激欲求(sensation seeking)」と呼ぶ。
刺激欲求は人の自制心を低下させ、目先の刺激に視野を狭める。
リー氏はこの状態が、退屈している人を攻撃的な行動に駆り立てると推測して調査を開始した。
この画像を大きなサイズで見る退屈しやすい人ほど攻撃的な傾向
リー氏はまず、180人の中国人大学生と190人のベトナム人大学生を対象にアンケート調査を実施した。
参加者は、日常生活における退屈の感じやすさと、敵対的な傾向を測定する質問に回答した。
調査の項目は、暴力をふるう「身体的攻撃性」、暴言を吐く「言語的攻撃性」、「怒り」、「敵意」の4つで構成された。
結果として、退屈を感じやすい人ほど攻撃的な傾向が強いことがわかった。
退屈を感じやすいと答えた学生は、暴力、暴言、怒り、敵意の4つすべてのレベルが高いと報告した。
この画像を大きなサイズで見る退屈な動画を見た人はサンドバッグを強く殴る
アンケートは自己申告に基づくため、リー氏は実際の身体的行動を検証する2つ目の実験を行った。
この実験には、学生ではない中国の成人124人が参加した。
参加者はランダムに2つのグループに分けられ、一方のグループは男性が繰り返し洗濯物を畳む単調で退屈な25分間の動画を視聴し、もう一方のグループは地元の公園に関する興味深い25分間のドキュメンタリー動画を視聴した。
視聴後、全員が現在の刺激欲求の強さを測定するアンケートに記入した。
その後、研究者は参加者をサンドバッグのある部屋に案内し、好きなだけサンドバッグを殴ってよいと伝えた。
隠しカメラの映像を分析したところ、退屈な洗濯物の動画を見たグループは、ドキュメンタリーを見たグループよりも多くのパンチを繰り出していた。
退屈した参加者はサンドバッグをより強く殴り、その行為をより楽しんだと報告した。
退屈な動画が参加者の刺激欲求を高め、それがサンドバッグへの身体的攻撃性を直接的に増加させることが確認された。
この画像を大きなサイズで見る退屈は軍事攻撃への支持まで高めてしまう
最後の実験では、このメカニズムが現実世界の政治的な攻撃性にも当てはまるかがテストされた。
リー氏はオンラインで277人のアメリカ人成人を集め、保守派とリベラル派の有権者が混ざるようにした。
参加者は再び2つのグループに分かれ、退屈な水の壁の動画か、魅力的なドキュメンタリーのいずれかを視聴した。
その後、刺激欲求のアンケートに答え、さらに国際的な対立を含む架空のシナリオを読んだ。
シナリオの中で、参加者は最高司令官になったと想定し、イランに対する攻撃的な軍事行動への支持レベルを評価した。
退屈な水の壁の動画を見た参加者は、保守派とリベラル派のどちらにおいても、ドキュメンタリーを見た参加者より刺激欲求のスコアが高く、軍事攻撃に対する支持が大きかった。
刺激欲求が、退屈な体験と敵対的な反応を結びつける要因であることがここでも示された。
退屈のもつ刺激欲求に打ち勝つには
ただし、退屈が必ず攻撃性につながるわけではない。
人間の意思決定には多くの変数が関係しており、自制心の高い人は攻撃的な衝動に抵抗できる可能性がある。
他の研究では、多くの人が創造的な趣味や運動など、ポジティブな行動を通じて退屈に対処していることも示されている。
極度に単調な環境に置かれた場合は、建設的で刺激のある活動を見つけることで、刺激欲求の衝動を暴力から遠ざけることができる。
英語のことわざが戒めるとおり、退屈は悪い行いを招きやすい。
それでも時間の使い方しだいで、刺激を求める気持ちを前向きな行動に向けることはできるのだ。
References: DOI.10.1016/j.paid.2026.113956
















小人閑居して不善を為すってやつだな
小人閑居して不善をなす、かな?
批判を攻撃とか誹謗中傷と言い換えるのは
やめましょう。マスコミやサヨクに多い。
一般的に客観的な事実・根拠に基づいた論評は「批判」
基づかないものは「中傷」とされてるので
根拠を示さず「マスコミやサヨクに多い」と断定するのは
「誹謗中傷」に当たる恐れが高いかと思うよ
暇こいても、そこから楽しみを生むので退屈だと
思ったことないぞ
攻撃性生むのはその人の心奥に潜む感情であり
絶対に出してはいけない心なんだろうな
小人閑居が証明されたわけだ
これはヒト科特有なのか、生物学的には何故そうした性質を獲得するに至ったのか興味深い
だからと言って普通の人は他者への攻撃とか迷惑行為とかやらないんだけどね
普通じゃない人達を穏便にどうにかできれば戦争も減るのにな
結果としてどうにかできるなら穏便である必要はなかろう
穏便にやらないと戦争は減らないという話では?
武力でどうにかしようとするのが戦争なわけで
過去に望んでやまなかった、恵まれた生活を手に入れたとしても、それが当たり前になると退屈を感じるようにできてるのは、ほとんど呪いみたいなものだな。 いずれ惑星を出ないといけないから種を存続させるための進化を促すためだろうとは思うが、技術に人が追い付かなくなってくると、誰かがやらかすだけで大惨事になる、滅びと隣り合わせなのが危険すぎる。
スタートレックのバルカン人みたいに感情制御するか、文明レベルが低い間に世界を統一できていないと滅ぶようにできていたりするのかも?
熱出て3日目
本も読めずかなり退屈だけど、攻撃的ではないな
むしろ動物の動画を観て和んでた
あとこういう実験はつっこみどころがわりとあるんだけど、カラパイア民はだいたい大人しいのでこのまま静かに終わりそう
暇というか弱ってる定期
むしろ大人しくなって距離が近づくパターン
小人閑居して不全をなす
逆だな
忙しく時間がない人間ほどゆとりがないから精神が疲れ攻撃的になる
まあ気にすんな。w
ホントに疲れてる人は寝るよ
それが許される環境なら、疲れないよ・・・
多分両方なのだと思います。
疲れても攻撃的になり、暇でも攻撃的になる。
基本的に攻撃的な存在なんですよ、人間は。
刺激がないと感じる状態が退屈なのでしょうから、
退屈だと刺激を求めるのはそうなのでしょう。
瞑想したりボーっとしている時間を退屈とは言わないでしょうから。
>「退屈」な状態に陥ると、人は無意識に強い刺激を求めてしまい
>180人の中国人大学生と190人のベトナム人大学生
>学生ではない中国の成人124人
>オンラインで277人のアメリカ人の成人
人種も年齢層も一定でもランダムでもなく何だかよくわかりませんが、
暇なら仕事したり何か作業に没頭すればと思いますけどね。
攻撃ってのはよくわからないなあ。
何をしたらよいかわからないからなのだとすると、
攻撃というより癇癪なのですかね。
小人閑居して不善を為す ってやつですな中国で言うと
小人閑居して不善を為す、と言うのも当たらずといえども遠からずと
「人間 暇だと悪いことをする」だね
刺激を求めるし、活動する力が余ってる、ハメを外したくもなる
また人は群れる動物(社会生活を営む)互いに能力や魅力を比べあう
暇だとそれが強く出る
「超進学校はいじめが無い」=そんなことをしてる時間はない という話も
暇すぎても忙しすぎてもダメなんだね〜
ニュースで世間を騒がせるやつの大半が無職・自営業であるあたり真実よねぇ
1日中SNSに張り付いて叩きまくってる人たちがそれを証明してると思う
今のSNSの雰囲気はギスギスしていてキッツイ
とすると、AIに仕事を取られてBIで暮らすようになるとより攻撃的になるということか
人は労働から解放されても紛争からは逃れられない生き物なのだろうか
まぁ一理あるけど理由としては暇って事は他人とのコミュニケーションがあまり取れてないって事なので社会性より本能の方が強くなり攻撃性が増すって事だと思う
引きこもり、ニートになるほど攻撃性は強くなるもんな
他人に興味なさすぎなのか全然共感できない
嫌いな人には石川啄木クラスの死の祈りがあるが
また根も葉もない精神分析と統計分析か
小さい事でブチギレるひとに何回も会ったことあるけどみんな忙しそうだったりスケジュール埋めるのに熱心な人ばかりだったよ。
暇な人は大体優しくてなんでもアリな人ばっかりだよ。
退屈っていう語彙が誤解を招くと思うな。
退屈じゃなくて、隔離とか制限とか抑圧的なイライラだと思うんだけど。
社会的地位とか友人関係も影響してくるんだろうから、こういう統計は結構他の研究への補助的な目的への利用価値しかない。
犬をカゴに閉じ込めておもちゃ入れたらそりゃイライラしてくるよ
退屈の定義が曖昧。
あなたの個人的体験こそ統計的になんの根も葉もないよ
こういうのって人種によって違うよな。
じゃあゲームって重要だな
坐禅や瞑想はあえて自分を暇な空間に置くことで実はなんかの刺激を脳に与えている可能性があるのかもね無を転じて有となすなんちゃって
>一方のグループは男性が繰り返し洗濯物を畳む単調で退屈な25分間の動画を視聴し、
それは確かに、拷問に近い退屈www
縄文時代が平和だった理由が狩りと採集にメッチャ疲れてたから説が濃厚になったな
>ヘン・リー氏
本題とは関係ないけど、一瞬「ヘンリー」という英語圏の名前に見えて、
次に「ヘンってどういう字の姓だ? 衡か? 恒か?」と思ったら、リーの方が姓なのか。
別々の塊として「の」で繋いだりする日本語とちがい、中韓って2~3文字の姓名をワンフレーズのセット音で読む(かつ、姓の種類が少ないので分割せずフルネームで呼び慣らすことが多い)から、外国語文でも前後逆転で表記することは基本的にないと思っていた。今更ながら、論文だと掲載誌の検索システムなどの関係上、名・姓の順での表記に統一するルールや慣習の所もあるんだな。
「退屈で刺激を求める」と「易攻撃性」って、サイコパスの特徴でよく挙げられるけど、
無作為にグループ分けしただけの被験者でも 人為的に退屈させると攻撃性が高まるって、
反社会性パーソナリティで目に見えて問題化しやすいのは暴力性なものの
本質的な問題は「退屈しやすい気質」の側なのか?
暇だから攻撃性のあるデモするんだろうな