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1. 薄暗い恒星を公転する地球型惑星を7つ発見

Trappist-1は太陽系というよりも木星とガリレオ衛星に似ているが、発見された7つの惑星はいずれも”地面”がある。3つはハビタブルゾーンに位置し、表面に水の海と地球のような大気が存在することも可能だ。
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2. 遺伝子から病気の原因となる突然変異を取り除くことに成功

一方、CRISPRを病気の診断ツールとして用いようという研究もある。「SHERLOCK(Specific High Sensitivity Enzymatic Reporter UnLOCKing/特定高感度酵素レポーターアンロッキング)」という手法は、CRIPSRを応用して、異常なRNAやがん細胞につながる突然変異といった遺伝情報を嗅ぎ当てることができる。非常に安価で、1サンプルあたり110円以下で実施することが可能だ。
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3. ラーセンC棚氷が崩壊し、史上最大級の氷山が誕生

ラセーン棚氷はここ数十年で大きく姿を変えてきた。ラーセンAおよびBという部分はそれぞれ1995年と2002年に分離。より最近では、ラーセンCに亀裂があり、ゆっくりと伸びていることが判明していたが、それがついに完全に割れた形だ。
専門家は温暖化と関連があるとしながらも、いずれにせよいつかは分離していた可能性に言及している。棚氷は、海へ突き出るように成長するうちに、自然に崩壊するものだからだ。なお、これが溶けることで海面レベルが上昇することはない。カクテルの中の氷が溶けても水位が上がらないのと同じだ。
関連記事:ついに完全分離。重さ1兆トン、南極最大級の棚氷が分離する
4. (光子の)テレポーテーションを実現

これを実現するには、同じ時空で作られた2つの粒子の片方の状態が変化すると、もう片方も一瞬で変化する「量子もつれ」という現象を利用する。中国の研究者は4000ペアの量子がもつれた光子を作り、片方を光のビームで人工衛星へ向けて発射。人工衛星は地上から送られてきた光子の量子状態を検出するという仕組みだ。
物体が瞬間移動するわけでもないのに何を鼻息荒くしているのかって? これを応用することで、ハッキング不可能な通信ネットワークを作ることが可能になるのだ。システムや情報を傍受しようと試みれば、それは検出可能な乱れとなって現れる。
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5. 新大陸を発見か?

研究チームは1.2キロの海底のコアを掘り、8000個以上もの岩石・堆積物サンプルと数百点の化石を回収。ここから暖かい浅い海に潜む生物、さらには陸生植物の花粉や胞子といった微細な痕跡が発見され、かつてジーランディアが海上にあったことが明らかになった。
ジーランディアの化石記録は、地球のプレート運動や気候システムについての洞察をもたらし、将来的な変化を予測するコンピューターモデルの構築にも役立つことだろう。
関連記事:地球に存在した第8の大陸。海底に没したジーランティア
6. ギザの大ピラミッドに謎の空間

クフ王の墓として4500年以上前に建設されたギザの大ピラミッドは、長年の調査にかかわらず、数多くの謎で満ちている。宇宙線の副産物であるミューオンは、X線などよりもずっとよく石を透過するため、古代の建築物の内部を探る上で非常に都合がいい。撮影された画像によれば、空間は長さ30メートル以上あり、その真下にある大回廊に構造が似ている。19世紀以来となる新しい内部構造の発見だ。
関連記事:ギザの大ピラミットの中に未知の空洞を発見
7. ブタの体内で人間の細胞を育成

本プロジェクトでは、まず最初にラットの細胞をマウスの胚に移植し、そのハイブリッドが作り出された。次いで同じ技法を用いて、ヒト細胞をウシやブタなどの非ヒト動物の宿主に移植。ヒトとそうした宿主はラットとマウス以上に差異が大きく、胚の発達速度も違うために実験は難航していた。
実験は成功したが、この技術は物議を醸しており、多くの専門家がヒトと動物のキメラが作成される可能性に懸念を表明している。
関連記事:世界初、人間の細胞が入ったブタの胎児を作ることに成功(米研究)
8. 木星についての誤りと土星でのカッシーニ最後のミッション

アンモニアは深いところから放たれているもので、木星の大気と天候に重要な役割を果たしている。木星に核があるのかどうか、今のところ不明だが、内部の圧力は非常に高く、通常はガスである水素が圧縮され液体金属になっていることが判明。また地球のものとは性質が異なる壮大なオーロラが現れる磁気圏についても情報が得られた。
関連記事:大迫力!NASAの探査機が撮影した木星の台風

土星の環の組成を分析したり、6つめの衛星を発見できたりしたのもカッシーニのおかげである。居住可能な惑星の範囲についても理解が進んだ。
我々とは異なる生命体を宿しているかもしれないメタンの湖や、地下に水の海がタイタンに存在する可能性が判明したことも大きな成果である。その海には地球の海底にあるものと同じような熱水噴出孔があるもしれない。
関連記事:ありがとう、カッシーニ!20年の土星探査ミッションを終えたカッシーニが撮影した美しい写真
9. 中性子星同士の衝突が地球200個分の金を吐き出している

その旅路が始まった1億3000万年前の地球は、まだ恐竜によって支配されていた。重力波はアインシュタインが予言したもので、おかげでそれが地球に到達する以前から専門家は検出器を準備することができた。
検出器が重力波を検出すると、世界中の先端望遠鏡でも高エネルギーの光バーストが捉えられ、さらに数時間後、空に赤外線と紫外線を放つ明るい点が発見された。
数日後にはX線と電波も観測されている。こうした観察は「キロノヴァ」仮説に関する知見をもたらしてくれる。
同仮説は、中性子星の衝突によって金、銀、プラチナ、ウランといった重元素を吐き出しいているという見解だ。研究者によると、衝突によって地球200個分の質量に相当する金が作られているそうだ。
10. 人類の始まりは従来の説よりも10万年も古いことが判明

その化石はモロッコで発見された。モロッコはエチオピアよりも北にあり、アフリカ大陸の反対側に位置する。このことから、現代人が誕生した場所は、アフリカの特定の地域ではなく、大陸全土に及んでいたのではないかと考えられるようになってきている。
砂漠化する前、サハラには森や平原が広まっており、初期の人間は大陸全土を移動することができた。彼らはガゼルなどを狩りながら新しい認知スキルを身につけ、さらに複雑な道具や社会活動を生み出せるようになった。つまり初期の人類はアフリカで広まるかたわら、後に登場する我々固有の特徴を獲得したのかもしれない。
translated by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
例示されている学問の分類レベルが滅茶苦茶な気がするのは私だけか。
並列する場合classをそろえないと。
2. 匿名処理班
8.土星の画像がめちゃくちゃかっこいい
大きな目をもった惑星型生物みたい
3. 匿名処理班
ピラミッドの空間は、以前から有るのではないかと推測されていたのが今回はっきりとある事がわかり、わくわくする
4.
5. ・・・
地球の10倍程度の質量と言われる太陽系第9惑星、プラネット・ナインの発見は来年以降に持ち越しかぁ…
6. 匿名処理班
地震予知はできない、とかいうのは?
7. 匿名処理班
錬金術は大変だな
中性子星を造らなきゃならないなんて
8. 匿名処理班
人間で転送装置を使うと生と死とはなんだ?とかどっちがオリジナルかという哲学的な問題が生じるが、ピザなら問題あるまい。
9. 匿名処理班
ギザの大ピラミッド、登りましたよ。
10. 匿名処理班
カッシーニ突入時のデータ解析が終わるのはいつなんだろうな。結果を知りたい
11. 匿名処理班
人類が宇宙進出を果たしたらチャイナのようなちっぽけな資源争奪戦は止むのだろうか。それとも歯止めのかからない欲望に拍車がかかるのだろうか。
12. 匿名処理班
ピラミッドはまるで巨大な立体パズルだね
未だに多くの人を魅了してる
13. 匿名処理班
ピラミッドは日本の技術者のミューオン使った透視技術ですね
※5
摂動から細かい計算していけば突き止められるだろうしスパコンの演算能力と天文学者の忍耐に期待
14.
15. 匿名処理班
※9
学術研究関係者以外がピラミッドに登るのって違法だった気がするけど、よくある昔やんちゃしてました自慢なのかな?
16. 匿名処理班
2018年はどんな科学ニュースが聞けるかな?
17. 匿名処理班
科学ってすごい。