この画像を大きなサイズで見る1980年代後半に発表された『攻殻機動隊』というSF作品では、意識をネットの世界にアップロードして、さまざまな事件を解決するという斬新なストーリーが描かれた。
それから40年近くが経過するが、意識のアップロードはまだ実現していない。だが将来なら?いつの日か意識をデジタル化し、サイバー空間で永遠に生きることを可能にする技術は登場するのだろうか?
少なくとも、米国ジョージア工科大学の知覚の専門家であるドブロミル・ラフネフ氏は、いつか現実になると確信している。しかもその技術の恩恵を受ける人間はすでに生まれているかもしれないという。
以下では、ラフネフ氏による『The Conversation』への寄稿をもとに、将来的に可能になるという、意識のアップロードの方法を見ていこう。
鍵となるのは五感の完全なシミュレーション
ラフネフ氏によれば、意識のアップロードの鍵となるのは、脳の働きをコンピューターでどこまでリアルにシミュレートできるかであるという。
私たちは意識や記憶を保ち、自分であるという感覚を持っている。またこの世界で食事・運転・スポーツなどさまざまなことを行なっている。
意識をコンピュータにアップロードするには、脳がそれを体験した時の働きを、仮想空間内でごく詳細に再現すればいいのだ。
だがこの宇宙でもっとも複雑な物体の1つである脳を、完璧に再現するのはそう簡単なことではない。
まず絶対必要なのは、生体の脳のように外部からの刺激を受け取る力、すなわちコンピュータ内にありながらも外界を感じられる力だ。
たとえ肉体のないデジタルの存在となっても、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった感覚や感情といった何千もの感覚や機能が再現されねばならない。
なぜなら、人は純粋な精神状態だけでは存在できないと考えられるからだ。
暗闇に閉じ込めたり、周囲の音を完全に遮断したりと、感覚を奪うことは、人間にとって拷問にも等しい苦痛となる。さらに喉の渇き・空腹・痛み・かゆみといった、体の情報をうまく感知できない人は、心に問題を抱えることが多い。
だから意識をアップロードして、それをきちんと機能させるには、そうした内外の感覚を現実と遜色ないレベルで再現せねばならない。
さもなければ、せっかくデジタル世界の住人となっても、どれほど深刻な精神的ダメージが生じるかわかったものではない。
この画像を大きなサイズで見る脳の完全スキャンには途方もないハードルがある
現在時点で、そのような精密なシミュレーションを行えるコンピュータは存在しないし、そのための方法もわからない。
だがラフネフ氏によると、その実現へ向けた第一歩は、MRIのような装置で人間の脳の3次元構造全体をスキャンし、マッピングすることであるという。
そうした試みはハエの全脳やマウスでようやく始まったばかりだ。それでも数十年後には人間の脳全体をマッピングできるようになるかもしれない。
だが860億個もの神経細胞と、数兆におよぶ結合をすべて記録したとしても、まだ足りない。なぜなら神経細胞は常に機能を変化させており、それもモデル化する必要があるからだ。
また、アプロードされた脳を脳として機能させるために、どのレベルまで再現すればいいのかもわからない。
分子レベルで十分なのか? その答えは今のところない。
この画像を大きなサイズで見る意識を再現するもう一つの道:合成神経細胞での置き換え
世界中の脳科学者がその機能の解明に勤しんでいるが、それが意識のアップロードの手助けになる可能性はある。
脳の本質的な情報処理の方法がわかれば、忠実に再現せねばならない部分と、省略していい部分の区別ができるようになるからだ。
ラフネフ氏はこれを車を例に挙げて説明する。車の機能を知らない人がスキャンだけで同じものを作ろうとすれば、困難極まりないが、各パーツがどのように働くのかわかっていれば、作業はずっと楽になるだろう。
いずれにせよ、そのためには無数の神経細胞がどうやって意識を作り出しているのかという、根本的な謎を解明する必要があるが、そのための道のりはまだまだ長い。
それとは別のアプローチとして、860億個の神経細胞を人工的に作られた合成神経細胞(人工ニューロン)で置き換えるという方法もあるという。
このやり方なら意識のアップロードはずっと簡単になるが、残念なことに今の時点で、たった1つの神経細胞ですら人工神経細胞に置き換えることに成功した者はいない。
この画像を大きなサイズで見る200年以内には実現か?
技術的な困難ばかりを指摘してきたが、ラフネフ氏はいいこともあると述べている。それは、意識のアップロードに関連する研究が潤沢な資金を利用できることだという。
永遠の命を手にいれるために、有り余るお金を投じる億万長者は世界にたくさんいるのだ。
またイーロン・マスク氏のニューラリンクのように、技術の進歩は極めて速い。それゆえに、今後数十年でコンピュータの計算能力や人工知能の類は飛躍的に進歩するだろうとラフネフ氏は予測する。
では、すべてが上手くいって、意識のアップロードが実現するのはいつ頃のことになるだろうか?
これについては、今からたった20年後(つまり2045年)や今世紀中など諸説あるという。だがラフロフ氏自身は、そうした予測はあまりにも楽観的すぎると考えている。
彼の感覚では、今後100年以内に実現したら驚きだろうという。だが200年以内になら十分可能性はある。近年、人間の寿命は世界中で伸びており、日本を筆頭に100歳を超える人(センテナリアン)の数も着実に増えている。
つまりデジタルの存在となって永遠に生きる最初の1人は、すでに生まれているかもしれないということだ。
References: Can you upload a human mind into a computer? A neuroscientist ponders what’s possible
















意識ってのが何のことなのかもわかってないのに
それが実現すれば肉体を入れ替えた事実上の不老不死も可能になるな
何ならクローン体や機械の体という選択も
今の時点じゃ創作のネタだけどさ
こういう人間とコンピュータとかの記事を見るとターミネーターの世界になるんじゃないかと心配
記憶のバックアップも攻殻機動隊やその前の作品のアップルシードに出てくるよ。
記憶のバックアップは将来できそうな気がする。
特定の記憶を入出力できれば高度な教育を効率良く普及できそう
洗脳にも使えるという負の一面
意識をデータ化して別媒体に移行させるとして、
移行先での思考ができなければ単なる記録に過ぎないと思うけど
そもそもコピーされたそれは「自分」なんだろか
この手の意識移行を語る際、凄く昔から色んな思考実験がなされていてテセウスの船とかスワンプマンとか、要は「自分と自分コピーができて、コピーが永続するとしても自分本体は死の定めから逃れられないのでは?」という部分がいつまでも解決していないよね
意識に連続性がなくとも自分が残れば良い、というのならそれは子供を作って遺伝子を残存させたり教育や文書の作成によって思考の一部を残すこととどれだけ違うのか、とか
そして仏陀も言っていたけれど、永遠に残る意識というのは拷問なのかも知れないよね
仮に「自分のコピー」ではなく「自分の意識そのもの」を
移動させる技術を開発したとして、
それが本当に「コピー」じゃないのかは確認しようが無いよな
意識とは連続するもの
意識とは変わりゆくもの
瞬間の脳のコピーをとっても全く意味はない
そのコピーは連続もしないし変わらない
完璧なコピーをとれたとして
だから原本の自分は無くなっても大丈夫だねと言える人間はそうそういなさそう
取るに足らないことでさんざん泣いたり、振り返るとびっくりするような卑怯なふるまいをしてしまったりしたことも、すべて大切な自分の一部なので、この度生きている自分の心と自分の体だけで完結させたいです。それが贅沢なことになる時代が来るのかもしれないですね。
これが実現したとして、コンピュータの中?データ?で散々(例えば1000年とか)生きたからもういいですってなった時どうするのかなぁ?
データを消せば死ぬということになるのかな?
なんかいろいろ考えちゃうね。
脳波は電気信号だから受信すれば記録してアップロードは出来るがダウンロードする場所がないんだよ
人体実験としてアップロードした電気信号を増幅して他人の脳に照射したら記憶のダビングは出来るかもな
トランセンデンスの宣伝す
脳の記憶は01情報じゃなくて量子情報じゃないかって言われてるな
じゃぁ皆ファンクラブの会員かよ
まじかよ、、フロッピーディスクが何枚いるんだよ、、
もしハードウェアにアップロードが可能になったとしたら
”閉じ込め症候群” の気分で永遠に過ごすのやだな。
ロボットのアームを着けたなら破壊すると思うんだ。
記憶とか思考パターンは学習して、かなり近い対応はできるはず
ただ意識が目覚めるかは未だ無理だろう
それがシンギュラリティの開始点になるのかな?
頭脳だけではなくて身体の神経系もネットワーク構成に必要なので
まだ研究が不十分に思う
バカもホリディ ホリディ言え
仮に不老不死が実現したとしても、独裁的な困った連中のオモチャになるのは目に見えてるんだがなぁ
たぶん無理。
ハード側を正確にコピーできたとして、意識をそこにコピーしても、今自分の意識を作り出しているのはコピー元の方の脳そのものだから、コピー先には自分と同じように動くコピーができるだけかと。
ハードウェアとソフトウェアみたいな前提があるけど、本当にそうだろうか?できたとて良くできたシミュレーションにならないだろうか。
これはAIと違って外から見てそう意識ありそうに見えていれば良いとはいかないぞ
退屈で体が動かしたいってなったら、意識体しかない事に気づいて発狂しちゃうんでは
これ時々出る記事だけど重要なのはコピーじゃなくて切り取りムーヴできるかどうかじゃないかね。だってコピーは自分のそっくりさんなだけでしょ。今ここにいる自分だけが自分なんだから。バックアップも重要だけどね。
ひかる~うみ~
ひかる~おおぞら…♪
と言う事で1963年に平井和正・原作/桑田次郎作画の8マンを思い出した
事故で4んだ東探偵を生き返らせる事は出来ないので記憶を全てスーパーコンピューターに移し替えて活躍するヒーロー物語だけどあれから62年経つ現在はAIも普及するし今後はさらにコンピューターが発展すればソフトの更新で元データーから元の個体が感じる思考構造などは想定して動かせる気がする。問題は元データーを複数コピーを作ってオリジナルを残しておくことだね。(磁気嵐とかの対策も必要だけどね)
がんばれぇ 強いぞ ぼ~くらのなまか♪
既にその中に居る可能性。
そもそも脳にソフトウェアってあるのだろうか?
脳はどう見ても脳みそって言うハードウェアだけに見える。
脳は最初はDNAの設計を基に作られて、感覚器官からの外部情報なども取り入れながら成長していく。ソフトウェアは強いて言うなら、脳の成長と共に脳に付随して発生して(起動して)くる感じ。いつどの段階でどの程度のソフトウェアを起動するかは最初からDNAに書き込まれているか、あるいは最近のAIでの知見を参考にするなら、脳(ハードウェア)をある規模にまで成長させた段階で自然の法則として創発するのか?
兎に角、ソフトウェアとハードウェアは別々という概念は今のノイマン型コンピューターでは慣れた常識だけど、人間を含めた動物の脳というコンピューターの主役はハードウェアで、ソフトウェアは最初からそこに組み込まれていて一体的に見える。ならばそこからソフトウェアだけを取り出せるものなんだろうか?
あるハードウェア(チューリングマシン)のソフトウェアとして別のチューリングマシンを再現するのは良く行われているね
バーチャルコンソールは身近な良い例だし、ENIACの様なソフトとハードが不可分なコンピューターでもソフトで再現出来るのはそれがチューリングマシンと同等のものだから
では、脳がチューリングマシンと同じか?はまだ分かっていないと思う。
また、脳エミュレータを作れたとして、クオリアを持つか?はまた別の問題な気がする。
まずはやっぱりショウジョウバエで試すしかないよね
意識の最小単位を捉えないとならない
それはその通りなんだけど、しかし賢い人たちも同じように考えて、その結果ショウジョウバエとマウスと大腸菌でやった研究ばかりになり、結局のところ生物学やサイエンスがつまらないものになる
直接ヒトを扱わないと、と時々思う
人口知能の進歩が指数関数的に進化している。シンギュラリティはもう来てる。人口知能が自ら設計して更なる 進化した人口知能を作り上げ 人間の意思を学んだ マシ-ンの世界になるのだろうか?
この手の話でよく”意識の連続性”という論点から否定的な意見が出てきて、「いや睡眠の度に意識途切れてるやん」と常々思ってたけど、
ふとchatGPTさんに聞いてみたらデレク・パーフィット氏という哲学者がそのあたりのことで面白い主張をされていることを教えてくれたので興味があったらGPTさんに聞いてみてください
AI 2027
Daniel Kokotajlo, Scott Alexander, Thomas Larsen, Eli Lifland, Romeo Dean
なんて報告も出ている時代に、なんて悠長な話。
アップロードに取り組んでいる間にAIは遥か遠くに行ってしまう。