この画像を大きなサイズで見るホバリング上手な愛くるしいハチドリだが、そのまつ毛はギャル感満載のつけまつ毛のようだった。
メキシコシティにあるハチドリの保護施設で、野生動物写真家のニコラス・レウセンスさんがハチドリの目を超拡大して撮影したところ、ハチドリの目のふちに、小さな羽毛が束状にずっしりと並んでいた。
ハチドリは目にもとまらぬ速さで飛び回るため、人間がハチドリの目元をじっくり見る機会はほとんどない。
10年以上ハチドリを保護してきた専門家も、ハチドリのまつ毛をきちんと見たのは初めてだったという。
どれどれ、そのまつ毛とやらを見てみようじゃないか。
南北アメリカ大陸だけに生息するハチドリ
ハチドリは南北アメリカ大陸だけに生息する鳥で、日本の野外でハチドリを見ることはできない。
300種以上のハチドリがいて、最も小さいキューバのマメハチドリは体重がわずか2gほどしかない。
ハチドリは種によっては1秒間に80回ほど翼をはばたかせ、空中の1か所にとどまったまま、長いくちばしで花の蜜を吸う。
ハチドリの羽毛は光を受けると玉虫色に輝いて美しく、蜜を吸うためにホバリングしている姿もとても愛らしい。
だがハチドリは空中をすばやく飛び回るため、人間が肉眼でハチドリの顔をじっくり観察するのは難しい。
ハチドリをよく知る人でも、ハチドリの目元の細かな特徴に気づく機会はほとんどなかった。
この画像を大きなサイズで見る超拡大写真で明らかになったつけまつ毛のような羽毛
ニコラス・レウセンス(Nicolas Reusens)さんは、ハチドリを主に撮影している野生動物写真家である。
レウセンスさんはメキシコシティにあるハチドリの保護施設(Santuario de Colibríes)を訪れ、施設にいたハチドリの目を超拡大して撮影した。
そこには、ハチドリの目のふちに沿って、まつ毛にそっくりな小さな羽毛が上下にずらりと並んでいる姿が映し出されていた。
小さな羽毛が等間隔で並ぶ姿は、人間がつけまつ毛の束をまぶたに間隔をあけて貼りつけたように見えギャル感満載だ。
しかも左右対称の完璧に並んでいるのも印象的じゃないか。
ハチドリの保護専門家も初めて見た目のまわり
カティア・ラトゥフ(Catia Lattouf)さんは、メキシコシティの自宅アパートをハチドリの保護施設にして、10年以上にわたってハチドリを保護し、自然に戻す活動を行っている。
ラトゥフさんは病気やけがで保護されたハチドリを、毎年300〜500羽ほど自然に戻しており、世界各地でハチドリの保護に取り組む人たちの指導も行っている。
そんなハチドリを知り尽くしたラトゥフさんも、レウセンスさんの写真で初めてハチドリのまつ毛を目にし、まるで芸術作品のように美しいと感動したという。
まつ毛の正体は、羽根が変化した特別な羽毛
人間のまつ毛は毛が変化したものだが、鳥には毛がないため、鳥のまつ毛は羽根が変化してできている。
多くの鳥のまつ毛は、羽根の軸から枝分かれがほとんど出ていない、細い毛のような剛毛羽(ごうもうう)でできている。
ハチドリのまつ毛は1本1本の先が細かく枝分かれして扇のように広がっているため、つけまつ毛の束のように見える。
アメリカのコーネル大学鳥類学研究所によると、鳥のまつ毛はこれまでほとんど研究されてこなかったという。
コーネル大学の調査チームが博物館の鳥の標本を調べたところ、205科のうち28科の鳥で、まつ毛を持つ種が見つかった。
調査チームは、鳥が空を飛んだり地面を走ったりするときに、まつ毛が目にゴミが入るのを防いでいると考えている。
ハチドリのまつ毛がなぜ束のような形をしているのかは、まだ解明されていないそうだ。
今後の研究で明らかになるかもしれないが、ハチドリが愛くるしい理由がまた1つ増えたってわけだ。
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References: Close-Up Photos Of A Hummingbird’s Eye Reveal A Tiny Detail Most People Never Notice - The Dodo / The eyelids of birds | Winks and Blinks
















