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1世紀ぶりの大発見!南米ボリビアで新種のネコ科を特定

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ボリビアの新種と特定されたネコ科、ティルカヨ。Image credit:© Paola Nogales-Ascarrunz
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 大きな猫も小さな猫もヤマネコも大好きな人にはたまらないニュースが飛び込んで来た。

 ベルギーやブラジルなどの国際研究チームが、南米ボリビアの霧深い森で新種のネコ科を特定し、学名を「Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)」と命名した。

 現生のネコ科で新しい学名が与えられるのは1世紀以上ぶりとなる。

 これまでタイガーキャットと呼ばれる小型のネコ科は、見た目がそっくりなため単一の種だと考えられていたが、最新の遺伝子解析を行った結果、実は5つの独立した種が存在することが判明したのだ。

 なお、地元の人々は、昔からこのネコを知っており、ティルカヨと呼んでいた。

 この研究成果は『Current Biology』誌(2026年9月17日付)に掲載された。

参考文献:

見た目はそっくり。謎多き小型のネコ科「タイガーキャット」

 中南米に生息するタイガーキャット(ジャガーネコの仲間)は、ネコ科オセロット属に分類される小型のネコ科動物だ。

 同じオセロット属には、オセロットやマーゲイも含まれている。

 タイガーキャットはイエネコほどの大きさで、体には濃い茶色から黒の斑点が並び、森の中に溶け込んで生活している。

 夜行性で見つけるのが難しく、さらに別の種どうしでも見た目がほとんど変わらない「隠蔽種」であるため、専門家でさえ見分けるのが困難だった。

 そのため歴史的に多くの名前で呼ばれながらも、タイガーキャットは長い間「Leopardus tigrinus」という1つの種として分類されてきた。

遺伝子解析で5つの独立した種があることが判明

 近年の遺伝子解析技術の進歩により、タイガーキャットの真の姿が明らかになった。

 ブラジルのリオグランデ・ド・スル・カトリック大学、ベルギーのアントワープ大学を中心に6カ国が参加した国際研究チームは、博物館に保管されていた古い標本を含む38頭のゲノム解析を行った。

 最新の調査により、これまで1種だと思われていたタイガーキャットが、実は5つの独立した種に分かれていることが判明した。

 そのうちの1種が新種だったのだ。 

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ボリビアのラパスにあるラ・センダ・ベルデ動物保護区で撮影された新種のタイガーキャット

1世紀以上ぶりの快挙。ボリビアのネコが新種だと判明

 今回の調査で、アンデス山脈東斜面に位置するボリビアのユンガスの雲霧林にいたネコが、新種だと判明した。

 きっかけは、地元の保護施設に持ち込まれた1頭のタイガーキャットだった。

 ボリビアの野生のネコ科保全の専門家、パオラ・ノガレス・アスカルンス氏が、体の斑点模様が既知のタイガーキャットのどれとも一致しないことに気づいたのである。

 このネコは約140万年前に他のタイガーキャットから分岐した独自の種であることがDNAから証明された。

 体長は約42から50cmで、体重は1.5から2kgほどだ。

 研究チームは、地元の人々が代々このネコを「ティルカヨ」と呼んできたことにちなんで、「Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)」と命名した。

 リオグランデ・ド・スル・カトリック大学のエイジリク氏によると、現生するネコ科の種で、まったく新しい名前が与えられるのは1世紀以上ぶりのことだという。

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新種のタイガーキャットは、ティルカヨと命名された。Image credit:© Paola Nogales-Ascarrunz

新種はすでに絶滅の危機に直面している可能性

 ティルカヨの野生での暮らしぶりは、ほとんど分かっていない。

 糞からはネズミなどの小型のげっ歯類の残骸が見つかり、自動撮影カメラの記録からは夜に活発に動いている可能性が示されている。

 人の目に届く場所にいるのは、ボリビア、ラパスのラ・センダ・ベルデ動物保護区で暮らす10歳のオス1頭だけだ。

 ノガレス・アスカルンス氏は現在、野生の姿をとらえるため、ユンガスの森に自動撮影カメラを設置している。

 南米には高い山脈や大きな川など、動物たちを地理的に隔てる自然の障壁が数多く存在する。

そのため、まだ私たちが知らない未知のネコ科が潜んでいる可能性は十分にある。

 特定された5種のタイガーキャットのうち、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで評価が済んでいるのは、ジャガーネコ(Leopardus tigrinus)とミナミジャガーネコ(Leopardus guttulus)の2種だけで、どちらも絶滅の危険が高い危急種に指定されている。

 残る3種は、まだ評価すら行われていない。

 農地の拡大によって生息地の森は減少し続けており、新種のティルカヨも絶滅の危機に直面している可能性がある。

 研究チームは、5種それぞれを個別に評価し直すようIUCNに求めている。 

References: DOI.10.1016/j.cub.2026.08.059

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