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ネコ科の大型種、9種について学ぼう

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(著) (編集)

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 多種多様なネコ科が存在する。イエネコもネコ科だが、アフガニスタンの山中で野生のヒツジを狙うユキヒョウやアフリカ、サハラ砂漠以南でヌーと対決するライオンだってネコ科なのだ。みんな違ってみんなネコなのだ。

 大型ネコ科はそれぞれにユニークが特徴があるものの、どれも捕食獣で、生態系の上位に君臨する。ここでは大型に分類される9種のネコ科を見ていこう。

9. ウンピョウ

 名前にヒョウとついているが、正式にはヒョウではなく、、ネコ科ウンピョウ属に分類される、ネコの仲間から分かれた種だという。

 ヒョウやほかの大型猫科動物よりも小柄ながら、体長1メートル、体重25キロほど。ネパールから東南アジア、中国に生息しているが、国際自然保護連合(IUCN)によると、森林伐採や密猟など人間の活動のせいで、その数は減少しているという。獲物は、スローロリスや小型のシカなどさまざまだ。

The Beautiful Clouded Leopard

8. オオヤマネコ属(リンクス)

 耳に生えている長い黒い毛と短い尾が特徴的な野生の猫。北米、ヨーロッパ、アジアに生息する。

 ボブキャットは、4種類いるオオヤマネコの中でもっとも小さく、家猫の2倍ほどの大きさだが、その他のリンクスはもっと大きい。ユーラシアオオヤマネコは、もっとも大きく、体長1.3メートル、体重36キロ。齧歯類、鳥、シカまで幅広い動物を獲物にする。

Rewilding the UK with Lynx

7. ユキヒョウ

 アフガニスタン、中国など中央アジアの山中に生息する、なかなかその姿を見ることができない大型猫。ウンピョウのように、ユキヒョウもヒョウではないが、ヒョウやライオンなどほかの大型ネコ科動物と近縁なので、同じヒョウ属に属する。頭から尾まで2.3メートル、体重は54キロ。

 バーラルなど野生のヒツジや、断崖を棲みかにする動物を獲物にする。人間の活動のせいで生息地や獲物が減っているため、ヤギなどの家畜を襲うことがある。そのため、家畜に生活を依存している地元の牛飼いなどが敵対視し、報復としてユキヒョウが殺されることがあるという。

Snow Leopards 101 | Nat Geo Wild

6. チーター

 陸上で最速の動物で、時速112キロで走ることができる。体長2~3メートル、体重34~57キロ。

 西部を除くアフリカ全土で生息している。アジアにもいるが、イランのごく一部を除いてほとんど絶滅に近い状態だ。ガゼルなど小型から中型の獲物を狙う。

 大古の昔には、現在のチーターよりもかなり大きな種が闊歩していたらしい。2011年、ジョージアの180万年前の遺跡で、絶滅した Acinonyx pardinensisというチーターの化石が発見された。体重およそ110キロだったと推定されている。

Cheetahs – High-speed hunters of the Savannah

5. ピューマ

 アメリカ大陸に広く分布している大型猫で、クーガー、パンサーなどいろいろな呼び名がある。北米の西半分を占めるアラスカ南部やカナダから、南米のはずれのチリ南部に至るまで生息している。

 かつてはもっと広い範囲にいたが、人間によって北米の東半分からは一掃されてしまい、今はフロリダにわずかな集団がいるだけだ。中南米においても、生息地の減少や密猟の影響により、個体数が減少していると思われるが、こうした地域のピューマの現状はほとんど知られていない。

 尾を含めた体長は2.4メートル、体重は59~68キロ。もっと大きな個体もいて、体重が100キロになるものもいるという。獲物は小動物から大型のものまで多岐にわたる。北米ではおもにシカを狙うという。

Biggest Cat That Purrs And Meows

4. ヒョウ

 アフリカやアジアの一部に広く生息するブチ模様の捕食者で、忍びの名手。尾を含めた体長は2.9メートル。体重は75キロになる。

 獲物をめぐってほかの大型ネコ科と争って殺すこともあり、アフリカではライオン、アジアではトラを相手にすることがある。

 だが、こうした事態をなるべく避けるため、ヒョウは彼らと鉢合わせしないように、獲物を狙う時間帯や場所を変える。たいていは、アンテロープやガゼルなどの中型の獲物を捕食する。

Leopard Learns How to Catch a Fish | BBC Earth

3. ジャガー

 アメリカ大陸に生息する中では最大のネコ科。北米、中米、南米まで幅広く生息しているが、もっも数が多いのはアマゾンの熱帯雨林だ。

 メキシコとアメリカの国境近くで見かけることもあるが、アリゾナ州やニューメキシコ州など北部からは、自然破壊や密猟で数が減ってしまった。

 尾を含めた全長は2.7メートル。体重は158キロになる。シカ、サル、魚など、さまざまなものを捕食する。

Jaguar: The True King of the Jungle

2. ライオン

 世界で2番目に大型のネコ科で、”百獣の王”、”草原の王”とも呼ばれる。プライドと呼ばれる群れを作って生活する。

 オスはメスより体が大きく、見事なたてがみをもつ。尾を含めた体長は3メートル、体重は250キロ。

 ボツワナ、タンザニア、中央アフリカ共和国など、サハラ砂漠以南に生息しているが、その数は減っている。インド北西部にも独立したアジア系ライオンの集団がいる。アンテロープやシマウマなど中型から大型の獲物を捕食する。

The Strongest LION PRIDE in Luangwa Valley – National Geographic Documentary 2020 (Full HD 1080p)

1. トラ

 ネコ科最大なのはトラだ。特徴的な縞模様をもつこの肉食獣は、体長はライオンとほぼ同じ3メートルだが、体重は300キロとライオンより重く、大型ピューマの3倍にもなる。

 インドやインドネシアなどの熱帯アジアのジャングルの中でおもに生息しているが、ロシア極東やブータンの山岳地帯など寒冷地にもいる。生態系の頂点に君臨し、シカや野生のブタなどを捕食する。

 かつては広範囲にたくさんいたが、密猟や生息地の消滅など、人間の活動のせいでこの100年で数が激減した。現在、野生のトラは3900頭ほどしか残っていない。

Tigers 101 | National Geographic

/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. ジャガーは千葉で見たことが在る、なにか歌ってた。

    大型のネコは全部絶滅しそうだね。あと20年持たないと思う。
    動物園での繁殖・飼育しかないかー。
    ライオンは馬鹿みたいに増やせるとか、トレードでも「いらない」「あまってる」と。
    チーターは繁殖が難しいとか、雌を雄が数日追い掛け回さないと発情しないらしい、先日どこぞでようやく生まれたとか何とか。

    彼らが滅ぶ原因を分析してほかの動物を守らないといけない。
    生息域を守る、家畜を襲わせない、繁殖を助ける、餌になる動物を増やす、住民に近づかせない…

    保護動物のアイドルから先にいなくなるのは不思議なことだけどね。
    (大型で捕食動物だからかな)

    • +6
    1. >>3
      ジャガー星人、じゃなかったジャガー星物。
      こっちも絶滅寸前でしょ。

      • -2
  2. ユキヒョウ好き。
    多摩動物公園のフクくんに会いたい。

    • +2
  3. 千葉のジャガーさんは何気に凄い人。

    人間による影響によって減るのは、複雑な気持ちになる。

    • +5
  4. 軽自動車規格の長さ 3.4m を考えるとデカいの多いですね。
    人間も動物としちゃ大型の方に入ると思いますが、やっぱり自分より大きいものは目の前にしたら怖いです。個人的には丸い耳の動物がカワイイと思うので、トラとかライオンが好みです。

    • 評価
  5. チーターの最高速度がちょっと上がった?
    がんばったな!

    • 評価
  6. ウンピョウは日本の西表島にもいる(いた)と言う噂があるね。
    一般的に島の言葉でヤマピカリャーと言うとイリオモテヤマネコの事とされるけど、島ではヤマピカリャーはイリオモテヤマネコより一回り大きな猫を指すという話も伝わっていて、その伝わる特徴から近くの台湾に棲んでいたウンピョウが泳いで渡ってきて棲んでいたのではないかとも言われる。

    • +1
    1. ※10
      へえ×10。ウンピョウかわいいなあ。

      • +2
    1. >>15
      ライオンは自分の中でイヌ寄りなのだが、ネコ科の生き物は何故こうも美しいのかと毎回思う。

      • +3
      1. ※28
        基本デザインは同じなんだが、その基本をベースに模様や体格、耳、尾、顔つきと、住む環境によってカスタマイズされててどの種類も個性豊かなんだよ。
        それでいて「捕食者」っていう鋭い野性味も持ち合わせてるし。

        小さいころ動物図鑑で一番すきだったのがネコ科のページ。

        • +3
  7. かつては絶滅したかと思われていたがモロッコの王様が私的動物園で32頭も飼っていたバーバリライオンさんの話は胸が熱くなるな

    • +7
  8. チーターの3mも尻尾を含めた長さだね
    同じアフリカのサバンナにいるチーターとライオンを比べたらとてもあの二種が同じくらいの大きさとは思えないもの

    • +4
  9. 新宿タイガーなら見たことある
    雑居ビルエレベーターの狭い空間でメッチャ気まずかったwww

    • 評価
  10. うん!みんな可愛いね(^^)
    チーターは最速でカッコいいし、トラも猫の王様みたいだし、何よりやっぱり百獣の王のライオンが1番かなぁ!
    みんな絶滅しないでほしいね!!

    • +2
  11. うちのジャガーはおとなしいぞ。
    ただし嫁の手にかかると免許がヤバくなるけど…。

    • +2
    1. ※22
      若干低血圧なんだよな。
      そして、たまに停止する。

      • +2
      1. ※23
        低血圧なのか?
        ただ腹をすかして止まる時はあるけど。

        • +2
  12. 結論、人類に全力で懐く生き物がさいつよ

    • -3
  13. うちにもタイガーが二つある
    ポットと炊飯器な

    • +5
  14. こうしてみるとチーターだけ異質な存在だよな。

    短距離疾走のみに特化して、「高いところに登る」「待ち伏せからの瞬発動作」っていう猫特有の利点を捨てちゃったんだもん。

    • +3
  15. 闇のパープルアイを思い出した人いるかなぁ
    主人公がヒョウに変身できる能力というやつだったはず

    • +1
  16. 個体が少なくなっちゃったネコ多すぎ
    密猟者いい加減にして欲しい

    • +7
  17. 先週の日曜日多摩動物公園に行ってユキヒョウ見てきたけど、家猫を2倍位にしたビッグサイズですごく格好よかった。猫と同じように目配せで挨拶したら多くの見物客のいる中、数秒間目を合わせて止まっててくれた。当日は30度の気温があったので、死にそうな感じでゼイゼイしてたな。これからの動物園なんとかしてあげて。サマーカットとかさ。

    • +1

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