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うれしいニュース。アリゾナ州でネコ科のオセロットが50年ぶりにカメラにとらえられる

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(著) (編集)

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 2024年夏、米国アリゾナ州のメキシコ国境に近くのアタスコサの山岳地帯で、絶滅が危惧されている野生のオセロットの姿が野生動物観察カメラに捉えらた。

 このオセロットがここで暮らしているのか、それともたまたま通りかかっただけなのか、詳しいことは今のところ不明だ。

 だがこの地域では50年ぶりとなる嬉しい出会いに、専門家らは大興奮している。

山岳地帯で50年ぶりにオセロットを目撃

 アリゾナ州アタスコサ高地は3つの山脈でなる厳しい山岳地帯で、野生動物の調査があまり行われていない一帯がある。

 同州フェニックス動物園の調査チームは、野生動物モニタリングプロジェクトの一環として、メキシコとの国境に程近い地域に約50台の観察用隠しカメラを設置した。

 調査チームが定期的なカメラチェックのため映像を再生してみると、なんとそこには砂漠の茂みを横切るオセロットの姿が映っていたのだ。

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 その子は、岩の上で一瞬止まってから、画面の外に出て行った。

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 その一帯でオセロットの姿が捉えられたのは50年ぶりのことで、フェニックス動物園の研究プロジェクトマネージャー、キンリー・レーガン氏は、地元メディアに対し、次のようにその喜びを語っている。

見た瞬間、興奮と誇らしさで全身に鳥肌が立ちました。最初は信じられず、何度も映像を見直しましたが、だんだんとその発見の意味を理解して、満面の笑みが浮かびました(レーガン氏)

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絶滅の危機に瀕しているオセロット

 ジャガーネコやマーゲイに似た「オセロット」は、主に南米の熱帯雨林に生息するネコ科オセロット属の肉食動物だ。

 かつては米国テキサス州、アーカンソー州、ルイジアナ州、アリゾナ州にも存在したが、生息数減少のために同国では1972年以降絶滅危惧種に指定されている。

 現在、米国内の個体数は100頭未満で、繁殖していることが確認されているグループはテキサス州にしかいない。

 彼らが追い詰められている主な原因は、生息地の喪失だ。オセロットは、うっそうとした森林や広大な草原でネズミやウサギ、トカゲや鳥などを食べて生きている。

 他にも、オセロットの毛皮は非常に高価で、人に慣れやすくペットとしても人気があったため乱獲が続いた。人間が絶滅に追い込んでいったのは否定できない事実である。

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photo by iStock

 アリゾナ州全体ではここ数儒年の間に何度か目撃されているが、この地域で目撃されたのは実に50年ぶりだ。

 過去20年でアリゾナ州全体で目撃されたものとしては7番目の個体だという。オセロットは体の柄が個体によって違いがあるので判別することが可能なのだそうだ。

 ただでさえ希少なオセロットだが、この個体は通常の生息地よりも標高が低い砂漠地帯に現れたという点でも注目されている。

ここに住んでいるのか?他に仲間はいるのか?

 昨年、この撮影地から80km離れたところでは、別のオセロットが確認されており、その後もときおり姿を現しているという。

 アリゾナ大学などによる今回とは別のプロジェクトでは、この地域でオセロットやジャガーなどを確認しており、「#4」と呼ばれるオセロットは、2012年以降44回も目撃されているそうだ。

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 こうした隠しカメラによる撮影データは、オセロットのような動物を保護するうえで大切な資料になる。

 フェニックス動物園のスタッフとボランティアたちは、今月後半や秋にも再びカメラ映像を回収する予定であるとのこと。これとあわせて、地域の水を採取し、そこに動物の存在を示すDNAが含まれていないか調査する計画もあるという。

 今回のオセロットがそこで暮らしているのか、それともたまたま通過しただけなのか、ほかに仲間はいるのかなど、まだまだ不明なことは多い。

 だが、このような疑問を調査できること自体がワクワクの体験であると、レーガン氏は語っている。

References: Phoenix Zoo Field Cameras Record New Ocelot in Arizona - Phoenix Zoo / Rare Ocelot Caught on Camera in Arizona, the First Sighting in Its Area for 50 Years | Smithsonian

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この記事へのコメント 10件

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  1. 家族以外に出会えることがあるんだろうか? 最初の疑問はそこでした。 アリゾナというと砂漠地帯でグランドキャニオンの標高の高いほうに針葉樹林があったなぁと思うくらいでテキサスとはだいぶ離れてるので交流なさそうだなと。

    • +2
  2. オセロットが50年ぶりに?
    カラパイアのリニューアルと合わせてこれはめでたい!

    • +2
  3. 下手に公表して人間に悪さされなきゃいいんだけど心配になってきた

    • +6
  4. 人に慣れやすくてペットとしても人気だったのか
    飼ってみたくなる気持ちはわからなくもないかな
    容姿も美しいし

    今回見つかった個体は野生で逞しくひっそりと長生きして欲しいね

    • +5
  5. 目光すげえ
    アタマに懐中電灯埋め込んでるのかっ!

    • -1

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