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ジャガーネコの亜種と考えられていた「クラウドジャガーネコ」は別種であることが判明

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(著) (編集)

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 オセロットやマーゲイと似ているが、イエネコよりも小柄のジャガーネコ(タイガーキャット)は、複雑かつ謎めいた生き物で、いまだよくわかっていないことも多い。

 最新の研究では、これまで亜種とされていたものを種に格上げし、新種にするべきだと提案されている。

 これまで、中南米の高地に生息するオセロット属のジャガーネコ(Leopardus tigrinus)は1種とされていたが、2013年、その亜種だと思われてきた「ミナミジャガーネコ(Leopardus guttulus)」が別種であることが判明し、2つの種に分けられた

 さらに今回、ブラジル、マラニョン大学の研究チームが調べたところ、これまでジャガーネコの亜種に分類されていた「クラウドジャガーネコ(Leopardus tigrinus pardinoides)」も、形態的・遺伝的・生態学的に別種であることが分かったという。これによりジャガーネコの仲間は3種になった。

複雑で謎めいたジャガーネコ

 「ジャガーネコ」は英語ではタイガーキャットと呼ばれており、コスタリカ、ブラジル、アルゼンチンの山地や熱帯雨林に生息する。

 マーゲイオセロットに似ているが、ずっと小柄でスリムだ。体重は1.5~3kg、体長は35~60cmくらいなので、イエネコよりも小さいくらいだ。

 小型哺乳類、トカゲ、鳥、卵、無脊椎動物、時にはカエルを食べ、野生では10年から14年生きるが、飼育下では最大23年生きることが知られている。

 彼らは生息域の損失や、密猟などにより絶滅が危惧されている。

 ジャガーネコについてはわかっていないことも多く謎が多い。

 「ジャガーネコは、最も興味深く、謎に満ち、魅力的なネコ科のグループの一つである」とマラニョン州立大学の研究者タデウ・デ・オリベイラ氏らは語る。

 「限られた知識しかないため、ジャガーネコは、生息範囲と生息地に関するいくつかの先入観により分類に誤りがあった」

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photo by iStock

ジャガーネコの分類の見直し

 例えば、2013年、ジャガーネコ(Leopardus tigrinus)の亜種だと考えられていた「ミナミジャガーネコ(Leopardus guttulus)」は、完全に別の種であり、それらの間に異種交配の証拠はないことが示され、別の種として分けられた。

 さらにジャガーネコは「Leopardus tigrinus oncilla」「Leopardus tigrinus pardinoides」「Leopardus tigrinus tigrinus」という3つの亜種に分けられた。

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複雑なジャガーネコ a. ジャガーネコ(Leopardus tigrinus) b. 別種と判明したクラウドジャガーネコ(Leopardus pardinoides) c. ミナミジャガーネコ(Leopardus guttulus)/ Image credit: Ricardo Ribeiro / Johannes Pfleiderer / de Oliveira et al., doi: 10.1038/s41598-024-52379-8.

亜種だったクラウドジャガーネコを新種に分類

 そして今回、研究チームは、ジャガーネコの種と亜種の実際の分布範囲を再調査し、それらの形態、生態学、遺伝学的特徴を比較した。

 この魅惑的な動物を守るためには、どの種や亜種がどこで暮らしているのかきちんと把握する必要がある。

 そこでブラジル、マラニョン大学の研究チームは、ジャガーネコの生息域をはっきりさせるため、種と亜種の特徴を比べて、共通点や違いを明らかにしようとした。

 その結果、ジャガーネコの亜種と分類されていた「クラウドジャガーネコ(Leopardus tigrinus pardinoides)」は別種であることがわかったという。

 今後新種として広く認められるのなら、今まで亜種だったクラウドジャガーネコ(Leopardus tigrinus pardinoides)の学名は「Leopardus pardinoides」になる。

生後4か月のクラウドジャガーネコ

 研究チームによると、クラウドジャガーネコは、尾が長く、耳が丸いのが特徴で、体重は2.3kgほどだ。

 頭はマーゲイによく似ており、赤やオレンジっぽい体毛や灰褐色の体毛におおわれている。また乳房・乳頭が1対しかないという特徴もあるという。

 クラウドジャガーネコが暮らしているのは、コスタリカやパナマの山脈、ベネズエラからアルゼンチンまで横たわるアンデス山脈に生い茂る高地だ。

 標高1500m以上、とりわけ2000~3000mの高地は、温暖で雨が多い亜熱帯・温帯気候にある。そこには雲霧林が生い茂っているが、残念ながらこうした環境はだんだんと失われつつあるそうだ。

 この研究は『Scientific Reports』(2024年1月24日付)に掲載された。

References:Scientists Identify Cryptic New Species of Tiger Cat | Sci.News / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 9件

コメントを書く

  1. コーヒーのアレかと思ったら、
    あっちはジャコウネコだったわ。
    知らないネコだった。

    • +2
  2. ウンピョウと同じ種類なのかな。
    昔の中国のカンフースターじゃなくてね。

    • 評価
  3. 保護猫活動はクラウドファンディングで

    • 評価
  4. 何を基準に亜種と新種を分けてるんだろうと思ったら、交配可能性なのね。

    まあ特徴が違うだけだと、「ウチの猫は世界一カワイイから、イエネコじゃなくて新種だと思う」が通用してしまうもんなw

    • +3
  5. 全部同じじゃないですか
    このサイズだとだいたいこの形になるのが最適解なんだろうけど
    収斂といっていいのかどうか

    • 評価
  6. イエネコよりちっこくてオセロットに似ていてジャガーの毛皮だとおおお?
    けしからん、許せん!!

    • +1
  7. 素人意見で恐縮ですが、これは大変可愛い

    • +4

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