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おっと人間だ。ぶつからないよう止まったり、しゃがめる人型ロボット登場

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(著)・ (編集)

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人間のそばで安全作業できるよう設計されたアジリティの人型ロボット Digit 5
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 歩行中でも目の前の人に気づくとすぐにピタッと止まり、道を譲れる人型ロボットが話題だ。

 米オレゴン州拠点のロボット企業、Agility Robotics(アジリティ・ロボティクス)が、人型ロボットの最新モデル「Digit 5」を発表した。

 Digit 5は、人を検知すると、とっさに自ら回避したり、立ち止まったり、しゃがみ込んだりできる。

 これまで工場や倉庫内の作業において、安全柵が必要だった人型ロボット(ヒューマノイド)だが、人間のそばで働く時代がついにやってくる。

参考文献:

人を検知すると自ら止まる機能

 Agility Roboticsが2026年9月15日公開した動画によると、二足歩行する人型ロボット Digit 5 の新たな機能はこのようなもの。

 歩いてるときに物陰から出て来た人に気づいたとたん、すぐ止まる。

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 向かい側から歩いてきた人に対し、その場ですぐにしゃがみ込むこともできる。

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 人の存在を認識し、自ら判断して行動を変えるDigit 5。安全のための臨機応変な動きが可能になったのだ。

Digit 5の発表

人間のそばで安全に働けるよう設計

 Agility Roboticsが発表した最新人型ロボットDigit 5は、同社にとって、人間のすぐそばで安全に働けるよう設計された初めてのモデルだ。

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 注目の回避や停止、しゃがみ込みという3つの行動は、搭載のAIアルゴリズムと複数の視覚センサーが周囲の人を継続的に監視することで実現した。なお3つの中でどの動きをするかは、Digit 5が自律的に選択する。

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 Agility Robotics最高技術責任者のプラス・ヴェラガプディ氏は、この機能に関して、検知した人間の存在の種類に応じて、さまざまな回避行動を取る複雑な安全動作システムを設計した、と述べている。

人型ロボットに必須だった安全柵

 今までは、人型ロボットを工場や倉庫で稼働させる場合、ロボットが誤動作で人にぶつかったり、荷物を落下させるリスクをなくすため、物理的な安全柵で囲うのが一般的だった。

 リスク回避のため、人とロボットの動線を柵で完全に分ける方法は確かに安全だ。ただ一方で、ロボットが担当できる作業の幅が狭まるというデメリットもあった。

 たとえば人がパレットを交換するときや、ロボットと人が同じ通路を通るときなどは接触や衝突事故が起こりうるため、毎回ロボットの動きを止めるか、人を柵の外に出すしかなかった。

 だがDigit 5は従来と違い、安全柵への依存を減らす方向で設計された。そのメインとなるのが、米エヌビディア(NVIDIA)社との技術連携だという。

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 Digit 5には、ロボットや医療機器向けの演算装置「NVIDIA IGX Thor」が搭載され、安全性を確保するシステム「NVIDIA Halos」も統合されている。

 ヴェラガプディ氏は、ロボットの演算能力を担うのは主にNVIDIA IGX Thorだとし、機能安全(実用レベルの安全性を実現する技術)としては、最も初期の採用例になると語る。

 Agility Roboticsは、独自の安全機能の開発と並行し、国際標準化機構(ISO)が推進する人型ロボット向けの国際安全規格「ISO 25785-1」の策定にも参加している。

 現在ISO 25785-1は、委員会による審査段階にあり、最終的には加盟国89カ国の投票で採決される見込みだ。加えて同社は、1社のみの技術を頼りにするのではなく、業界全体で安全基準を構築する取り組みにも参加している。

性能アップで作業範囲も拡大

 安全機能の向上だけではない。Digit 5は前モデルの「Digit 4」に比べ、作業能力そのものも向上している。

 脚部の設計が刷新されることで、最大50ポンド(約22.7kg)の荷物をくりかえし持ち上げられるようになった。50ポンドという数値は、米国労働安全衛生局(OSHA)の規定値で、1人で行う荷物の上げ下げの基準をすべて満たす水準になる。

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 バッテリーの稼働・充電効率もDigit 4に比べ大幅に上がった。1回9分の充電で90分も稼働できるため、24時間のうち20時間以上作業がこなせる。

 身長は約1.81mと高身長で、手を上に伸ばすと最高2.2mに届く。Digit 4では1.7mだったが、この改良で人間の成人が届く棚にも対応できるようになった。

安全機能と能力向上で成立する働き方

 今回の新機能が実際の作業現場でどう役立つかというと、たとえばパレットに商品を積み上げる作業中、人がパレットを交換するときも、Digit 5のほうが状況に応じて自ら動作を一時停止するため、人とぶつかる事故が未然に防げる。

 あるいは、人が作業中の通路にDigit 5がやってきたときも、Digit 5が自ら人を避けてすり抜けて通るため、安全にすれ違える。

 ヴェラガプディ氏によると、パレット交換やすれ違いがある作業において、ロボットを物理的な安全柵の中に閉じ込めておくことは、実際にはあまり現実的ではないという。

 確かに、一連の流れ作業の中で、この先の工程だけは危ないから、とその都度ロボットを安全柵の向こうに隔離したりする手間がいちいちあるのなら、効率的とはいえないだろう。

 どれもこれまではできなかったことだが、安全機能と作業能力の両方が上がったことで、初めて成立する働き方だ。

人とロボットが同じ空間で働く未来

 Agility Roboticsは、2024年に米ジョージア州アトランタの物流企業GXOの倉庫で、人型ロボットとして初めてフルタイムの商用運用を実現した。

 それ以降、前モデルのDigitは、北米各地の倉庫や工場で累計6万5000時間以上も稼働してきた。

 その実績から、GXO のみならず、独ベアリングメーカーのシェフラー、米アマゾンの倉庫、トヨタ自動車のカナダ製造拠点などでも試験導入や本格導入されている。

 市場の反応も顕著だ。同社によると、Digit 5については、2026年5月時点で、3億ドル超(約462億円)もの複数年にわたる受注契約を獲得済みだという。

 人型ロボットの開発競争は、米国と中国企業間で激化が続いている。Agility Roboticsの共同創業者であり、現在は最高ロボット責任者であるジョナサン・ハースト氏はかつて、安全性の課題は業界共通の障壁だと述べていた。

 この障壁を乗り越えるために開発されたのが、今回デビューした安全柵なしで働けるDigit 5なのだろう。

2027年末までに一般提供も

 Digit 5は、2027年前半から顧客への先行提供が始まる予定で、同年末までには一般にも提供される見込みだ。

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 Agility Roboticsは、この最新ロボット生産に向け、米オレゴン州セーラムにある自社の製造拠点「RoboFab」の改修に着手している。

 これまで米国とカナダで展開してきたDigitシリーズだが、新型のDigit 5では、初となる欧州連合(EU)と英国展開を計画中で、両地域の規格適合を表す「CEマーク」取得を予定しているそうだ。

 人とリアルに協働できる人型ロボット開発はついにここまできたもよう。となるといずれ「知ってた?昔は人型ロボットを柵で隔離して働かせてたんだって!」なんて話がSFじゃなくガチネタになる日も来そうだな。

References: Agility’s new humanoid robot will stop, squat to avoid harming human coworkers / Gizmodo

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この記事へのコメント 10件

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  1. (´・ω・`)おっと人間だ。ぶつからないよう止まったり、しゃがむ
    よし工場から脱出するぞ!!
    (`・ω・´)

    • +1
  2. これが出来ない「ヒト」がいるんだよな

    • +6
    1. そうなんだよね
      安全性を考えたこの技術は素晴らしいけど人間の悪意と愚かさを甘く見過ぎ
      如何に安全性を高め様とも必ず盲点や弱点を突きロボットの妨害や『事故』を起こさせようとする人間が出て来て 更に情報化社会を利用しその方法を広め様とする輩が出てくる
      そしてその情報を利用して金儲けの手段を考え出す者も

      • 評価
  3. ♬てを よこに あら あぶないあたまを さげれば ぶつかりませんてを よこに あら あぶないあたまを さげれば だいじょうぶ ぐるぐるぐる ぐるぐるぐるぐーるぐるぐる ..

    • +5
  4. ロボット本体約3000万円、導入保守費含め5年で約6000万円だそうですね。
    初期のメインフレーム(汎用コンピュータ)も同等かそれ以上の価格でしたので、
    各企業で知見が溜まれば、PCやスマホのように手が届く価格になるのかな。
    ファミレスの配膳ロボのような身近な存在になる日も、そう遠くないかも知れませんね。

    • +4
  5. これが量産できるようになれば
    コストは人間の人件費程度かそれ以下になるんだろうな

    • +2
  6. 人間型ロボットに固執続けて何も生み出せない中国と
    人間型ロボットの不利さを悟って専用ロボットに特化した日本

    レベルの差がありすぎる

    • 評価
  7. 今まではできなかったということ?

    • +1
  8. これはロボに乗せるタイプだけど、乗せず周りのカメラやマイクから計算して中央から指令を出すタイプもいいかな
    もちろんロボ搭載のカメラも利用して、総合的に距離感や相対測度を教えたり操作する
    ロボは姿勢制御だけで、当日の作業は朝インストール
    『危ない』『焦げ臭い』と言う声や異音にも反応(赤外線で過熱、ガス感知もあるな)
    ロボ単体の単価は下がるし(中央区はあるけど)複数使う大型工場ならそのほうが
    『今月から2台追加ね』
    「はい、24台まで大丈夫です」みたいにー
    ただ話しかけられて応対、笑うとか(ディスプレイでいい)下手なジョークを言うのも捨てがたい
    人の中に入るには、そういう魅力が必要
    下ネタ連発のアトムを目指して

    • +1
  9. くぉ〜ぶつかる!ハンドルを右に!

    • 評価

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