ケンタッキーの新広告、真のうまさを引き出すため「イッちゃってる〜」な表情で演出

　商品を売るための戦略として、魅力的な宣伝広告で顧客の心をガッツリとつかむことは、おそらく全ての企業にとって最も重要なことの1つだろう。

　特に食べ物は、いかにおいしそうに見えるかがポイントとなるわけだが、今回スペインのKFCはチキンのおいしさの魅力を前面に押し出した最強の広告を作成した。

　チキンを頬張っている人たちの表情が、もう完璧に「イッちゃってるぅ〜〜」なのだ。 Enjoy, it's beautiful ・ KFC Spain

KFCスペインが本気を出した広告

　KFCスペインは、フライドチキンの純粋かつ本物のおいしさを、より多くの人に知ってもらうため、クリエイティブエージェンシー「PS21」と提携して、新たな広告を作成した。

　内容は、スペイン・マドリード中にあるKFC店舗に座っているさまざまな顧客がチキンを頬張っているというものだが、すべての顧客がフライドチキンを食べながら、なんともドラマティックに大きな喜びを感じているのだ。 　フライドチキンを口にすると、オキシトシンとセロトニン、ドーパミンという三大幸せホルモンが全身を駆け巡り、果ては絶頂を迎える。

この人も、 この人も、 この人も、 　恍惚な「イッちゃいました〜」的表情だ。

　もう、スペインのKFCでフライドチキンを食べようものなら、全員がこんなふうになるってわけだ。

　広告では、ジョー・コッカーの名曲の1つ『You Are So Beautiful』がBGMに流れていて、それがさらにチキンを味わう喜びをマックスに仕上げている。

おいしければおいしいほどバカげた表情になる！？

　PS21のエグゼクティブ・ディレクターであるビクター・ブランコ氏は、次のように話している。

何かを楽しめば楽しむほど、バカげた表情になることは誰もが知っていることでしょう。それは、驚くほど美しいことだと私たちは思っています。

だからこそ、そのアイデアを今回のキャンペーンで共有したいと思いました。

　また、KFCスペインとポルトガルのブランドマネジャーを務めるベアトリス・マルティネスさんは、このように述べた。

この作品は、KFCを食べる時の最高の楽しみの経験を、具体的かつ現実的な方法で示しています。

フライドチキンを一口食べるだけで、なんともいえない恍惚とした楽しい瞬間にあなたを導きます。

　スペインは情熱の国と呼ばれるぐらいだし、この広告からも迫真の演技をした演者のKFCへの熱い思いが全力でぶつけられた感が伝わってくるようだ。

　というか、とっても美味しいものを食べた時って、気付いてないだけでみんなナダルみたいな「いっちゃってる〜」な表情になっているかもしれないし、そうでもないのかもしれない。

References:KFC Celebrates Authentic, Imperfect Faces Of Pure Deliciousness In New Ads/ written by Scarlet / edited by parumo
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