恐竜かわよ。ティラノサウルスがクリスマスセーターに身を包む！

　イギリス、ロンドン自然史博物館の恐竜コーナーには、動くティラノサウルスがいる。ロボットを人工の皮膚で覆い、リアルで滑らかな動きのある生物を演出するアニマトロニクス技術が使用されており、博物館で人気の高い展示物だ。

　今年はティラノサウルスにクリスマスセーターを着せるという前例のない催しが行われたようで、恐竜が愛くるしいセーターに身を包むというギャップが注目を集めているようだ。

いかつい恐竜がかわいらしいセーターに身を包む

　12月6日、ロンドン自然史博物館は、これまで試みたことのなかったちょっぴりユニークなクリスマスの催しを実施した。

　それは、博物館名物の動く恐竜、アニマトロニクスのティラノサウルスに、特注のクリスマスセーターを着せるというものだ。

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　このセーターは、レスター州にある家族経営の会社が、ペットボトルなどから100％リサイクルされた素材（60％のリサイクルコットンと40％のリサイクルポリエステル）を使用して製造したもので、同社は以前にも歌手のエド・シーランや国会議事堂職員にプレゼントしたことがあるという。

　今回のカラフルなセーターには、緑のクリスマスツリーと、トリケラトプス、ステゴサウルス、ティラノサウルス、ディプロドクスがデザインされたものに仕上がっており、恐竜用としてはまさにぴったりだ。

　チーム一同は、できあがったこのセーターをティラノサウルスが快適に着ることができるように、念入りに寸法測定しながら作業を行った。

セーター作成に100時間

　ティラノサウルスのためにセーター作成を手掛けたレスター州の製造会社ディレクター、スナハル・ペイテルさんはこのように述べている。

恐竜のセーター作りはこれまでで最大の仕事であり、完了するまでに100時間もかかりました。

このビジネスに40年ほど携わっている父でさえ、過去にこのような仕事をしたことがありません。

　セーターは、なんと通常の人間用の12倍の重さがあるそうだ。

　なお、自然史博物館内のショップやネット通販では恐竜が来たのとお揃いの、大人と子供用サイズのクリスマスセーターを購入することもできるという。

Festive dinosaurs Christmas jumper adult

2年ぶりにクリスマスを迎える国内の人々への励ましが目的

　博物館アトラクションおよび製品開発担当のカーラ・トレジャーさんは、恐竜にクリスマスセーターを着せるというユニークな展示について、次のように語っている。

新型コロナのパンデミックの影響で、私たちは厳しく大変な1年を過ごしました。私たちは人々を励ますためにお祝いとして何か楽しいことをしたいと考えました。

クリスマスセーターは、ティラノサウルスにとてもよく似合っていると思います。このアイデアが、当博物館に再び多くの訪問客を呼び寄せるチャンスになることを願っています。

　なお、ショップでのセーター販売による収益は、全て博物館の先駆的な研究だけでなく、ティラノサウルスの維持管理のために還元されるということだ。

written by Scarlet / edited by parumo
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