
今年も様々な出来事が起きたが、ほぼ全世界を巻き込んだ新型コロナウイルスのパンデミックは、人々の心に深い傷と大きな亀裂をもたらした。
個人が、そして世界全体が試練を乗り越えようとした2021年。世界中でこれまでにないほど検索されたのは「癒やし」という言葉だった。
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世界中で「癒し」が求められていた2021年
Google『Year In Search 2021』が報告したところによると、2021年は世界中の人々が新型コロナウイルスという終わりの見えない戦いから抜け出し、“癒す方法”を学ぼうとしていることがその検索ワードから明らかになったようだ。検索に綴られた多くの言葉は、「誰かを称える方法」「メンタルヘルスと向き合う方法」「強くいられる方法」「希望を抱く方法」「前向きに生きる方法」といったフレーズで、それらは世界中の複数の言語で史上最高の検索回数を記録した。
こうした言葉はほとんどが心の痛みに起因している。

多くの人が元の居場所に戻る方法を模索
ロックダウン後は「カムバックする方法」「自己肯定」といった、改善の兆候を示す言葉が検索される回数が増えたという。また、多くの人が2020年には収入源を失ったことから、今年は「起業方法」の検索数が「就職方法」を上回ったこともGoogleは発表している。
世界中で、私たちはより強く自分が元の場所に戻る方法を模索していました。自分らしくいる方法や、自分の目的は何なのか、といった質問が検索の最初のステップになっていたようです。

SDGs関連の検索数も増加
また、今年は「SDGs」に興味を持ち、学ぼうとする人が増えた。今年、これまで以上に検索数が増えたワードは、「保存する方法」、「持続可能性」、「地球を助ける方法」「心の友(ソウルメイト)」だった。
更に、アフガニスタン難民を支援し、アジアへのヘイトクライムを阻止する方法を積極的に検索していた人が多くいた。

多くの人に試練を与えた2021年。
世界は、これまで以上に「癒し方」を探し、愛する人を称える時にも、家族と再会する時にも、以前より自分が強くあり、自分がいるべき場所へと戻ってくる方法を探し続けた年だった。
どんな状況下にあっても、希望を見出そうと前向きに行動する人々の力は、言霊ならぬ検索霊となって、明るい未来に導いてくれるかもしれない。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
私の火照った体も癒しを求めているわ
だれか癒やして
2. 匿名処理班
それだけ多くの人が傷つき、疲れ、苦しんだって事だよね。
仕方ない面もあるし、でも防げた傷もある気がする。
3. 匿名処理班
そんなことより酒飲もうぜ!
4. 匿名処理班
パラリンピックの開会式に出てた女の子が一瞬出てたね
彼女本当素敵だったものなあ
東京オリンピック、パラリンピックはコロナ禍にあって少なくとも希望と癒やしをもたらした思うよ
5. 匿名処理班
貧困が広がった結果だろう
治安悪化も根っ子は同じ
6. 匿名処理班
コロナから2年間、ガラパイアが癒しだ
7. 匿名処理班
世界的な苦しみの時を経てよりopen-mindedになり自分や互いをいたわろうと決意した人もいれば、より保守的になった人もいそうだ。
8.