
image credit:Sara Sechi/Facebook
愛する人を喪った時、悲しみに暮れるのは残された家族だけではない。飼われていたペットたちもまた、慕っていた飼い主を失くし、寂しい思いを抱いているようだ。イタリアのある田舎町に住んでいた男性が、病で他界した。7年間共に暮らしていた飼い犬は、誰が教えたわけでもないのに、亡き飼い主の眠る場所を自力で探し出し、毎日墓参りを続けているという。
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愛する飼い主に旅立たれた犬
イタリアの田舎町に住んでいたレオナルドさんという男性は、フルミンと名付けた犬をとてもかいわがっており、7年間一緒に暮らしてきた。ところが、突然レオナルドさんが倒れ、地元の病院へと搬送された。大好きな飼い主が戻って来なくなった家に取り残されたフルミンはとても寂しがり、車が家に近付くたびにレオナルドさんが帰って来たと思い門のところまで駆け寄っていたという。
今か今かと飼い主が戻って来るのを待っていたフルミンだったが、レオナルドさんは先月容態が悪化し、家に戻ることなく病院で息を引き取った。
大好きなフルミンに、最後の別れを告げることも叶わなかった。
亡き飼い主の墓を探し出し、毎日お墓参りを続けるように
レオナルドさんが亡くなり、娘のサラさんを含む親族は葬儀を出した。飼い主がもう永遠に家に戻ることがないことを察したのか、フルミンは困惑した様子を見せていたが、その後2日間姿を消してしまった。フルミンがどこへ行ったのか誰もわからなかったが、葬儀の翌日にサラさんが息子とレオナルドさんの墓へ花を供えに行くと、そこに茶色の小さな犬が座っていた。フルミンだった。
フルミンは、葬儀の時も傍にいませんでした。なのに、父の墓前に座っていたのです。フルミンがどうやってここに来たのか、なぜ父の墓のある場所を知っているのか…。父の墓前でフルミンに会うなんて全く予期していなかったことでした。(サラさん)
しばらくの間、フルミンはレオナルドさんの眠る墓の前に留まっていたが、サラさんたちと一緒に犬小屋へと戻った。
しかし、主を失った悲しみは深く、餌を与えられても食べようとしなかったという。
以降、フルミンはレオナルドさんの墓参りを毎日続けるようになった。家からレオナルドさんの墓までは2キロほどの距離があるが、毎日墓へと向かうフルミンの姿は近所住民らにも目撃された。
誰も、フルミンに墓への行き方を教えた者はいない。それでも、フルミンは愛するレオナルドさんが眠る場所をちゃんと知っていたのだ。
きっと、フルミンは父の愛に導かれたのだと思います。これは、決して説明のつけられないとても不思議な出来事の1つです。
父がどれほどフルミンを愛し、フルミンがどれだけ生前父を慕っていたか、それを思うととても感傷的になってしまいます。
今、亡き父の代わりにフルミンを引き取って世話をしているサラさん。「フルミンが悲しむ姿を見るのは辛いけど、一緒に時間をかけてこの悲しみを乗り越えていきたい」と語っている。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
以前もイタリアで飼い主を亡くした犬が、教会に訪れる記事がなかったっけ。
人も犬も、大切な存在が虹の橋を渡って先に行ってしまうと
とてつもなく寂しく悲しいものですね。
2. 匿名処理班
土葬だとするとやはり匂いで分かったのかな?
3.
4. 匿名処理班
「ご主人…ご主人……」
5. 匿名処理班
フルミンさん、
墓碑のレオナルドさんの写真?を見つめているね
6. 匿名処理班
「ここに私はいません〜」って歌があったな、、
7. 匿名処理班
イタリアって火葬?
火葬なら匂いが分かるとかはないか。でも家族の匂いを辿って行ってる可能性もあるわな。しかし生死とか墓の概念を理解してんのか?という疑問があるわ。陸生の生物が溺れてるときにマンボウとかに助けられたとかいう話も「なぜ溺れてると理解できるのか?」、同様に不思議。
8. 匿名処理班
感応追跡と喪中症か…
心の問題は周囲の協力を経て自分自身が折り合いを着ける必要があるからな、人も動物も大切な相手を喪う辛さは同じだからな
9. 匿名処理班
こういうのを見てしまうと、何があっても彼らよりも先に死んでしまうことはできないね。
10. 匿名処理班
>>7
マンボウ優しいんだね
11. みあきち
ゴルゴでもこうした話を聞かされた諜報機関員か、警察・司法関連だったかの男が、慄いてたなぁ。
12. 匿名処理班
魂ってあるのかな・・・・・・
13. 匿名処理班
やがてあの世で飼い主と犬とが再開できるように祈っている
私もあの世で、歴代の飼い犬達に会いたいよ
14. 匿名処理班
※13
会えるに決まっているやん
俺は犬猫に加えてジャンガリアンハムスターにも会えるって信じているわ
15. 匿名処理班
ハスキーを飼っています。
犬ってこういうものかな〜って思います。
フルミン元気出しておくれ。
大好きな御主人様もフルミンを
心配していたんだろうな。