この画像を大きなサイズで見る専門家が動物実験に使うハイブリッド動物の作成に警鐘を鳴らしている。かねてから人間と動物のキメラに内在する倫理的な問題が懸念されていたが、今回は、アルツハイマー病の研究にヒトとサルのキメラを作りだす研究分野から提起されたものだ。
実験台となった動物に明るい未来はない。そうした悲劇を防ぐためにもきちんとした倫理指針を設けるべきだというのだ。
なかなか進まぬアルツハイマー病の研究
ヒト-サルキメラは、アルツハイマー病をはじめとする脳の病気の治療法開発を前進させるのではと期待されている。
痴呆症の原因となる進行性の変性疾患であるアルツハイマー病は、脳にβアミロイドというタンパク質が蓄積され、それが神経細胞を殺してしまうことが原因と考えられている。
大勢が苦しむこの病気の治療法を開発するために、これまで膨大な研究費が投じられてきたが有効な治療は見つかっておらず、西洋諸国では依然として主要な死因であり続けている。
ヒトの脳を持つサルでの実験
目下、アルツハイマー病治療の研究はラットによる動物実験で進められているが、当然ヒトとネズミの脳には違いがあるため、このやり方には自ずと限界が生じる。
そこで先端の科学者たちは、もっとヒトに近いサルの脳を使って研究を行なっている。サルの脳に病気を引き起こすβアミロイドを注入し、そのときの脳の様子を観察するのだ。
しかし、この方法でも、サルの脳がどの程度アルツハイマー病の影響を受けているのかはっきりとしないままだ。
そこで、さらに一歩進め、ヒトとサルのキメラを作ろうというアイデアが提唱されている。海馬など、一部が完全にヒトに由来する脳を持つサルでならば、直接アルツハイマー病の研究が可能であるし、有望な治療法を試すこともできるだろう。
アメリカ・イェール大学の幹細胞の専門家アレハンドロ・デ・ロサンゼルス氏は、「人間の病気をシミュレーションできる優れた動物モデルの研究は、生物医学の分野では長い間強く求められてきた」とその著書で述べている。
この画像を大きなサイズで見るヒトの臓器を持つ動物たち
今年4月、中国科学院昆明動物研究所の研究者が、ヒト脳の発達のカギを握る遺伝子をサルの胚に注入したと発表した。これに対しては多方面から批判が寄せられたが、人間の知能に関連する遺伝子を注入するなど、今後も実験は続けられる見通しだ。
・サルの脳にヒトの遺伝子を移植し認知機能を進化させる実験が行われる(中国研究) : カラパイア
もう少し穏健な試みとして、遺伝子編集技術を用いることで、人間以外の動物の体内で人間の臓器を成長させようというものがある。これは不足しがちな移植手術用の臓器を確保することが狙いだ。
基本的な理論としては、宿主となる動物の胚の遺伝子を編集し、本来のものではない臓器でもその体内で成長できるようにするのだ。
iPS細胞はほぼあらゆる細胞に発達することができる。ならば理論的には、生来のものではない内蔵でも育てるよう遺伝子が編集された動物の胚にiPS細胞を注入することで、その体内で別の動物の臓器を成長させることが可能なはずだ。
そして実際、ラットの体内でマウスの膵臓を成長させるといった実験はすでに行われている。それどころか2017年には、米ソーク研究所の研究チームによって、世界初となるヒトとブタのキメラが作られたと発表があった。
・キメラ技術:世界初、人間の細胞が入ったブタの胎児を作ることに成功(米研究) : カラパイア
サル脳をヒト化する
ヒト-サルハイブリッド脳を作り出すためにも同じ技術が用いられる。たとえばサルの海馬の遺伝子を編集して、そこにヒト幹細胞を注入。ヒトの海馬を成長させる。
デ・ロサンゼルス氏によれば、その結果どうなるかは「寄与率」――すなわちドナー種に由来する細胞の割合次第だという。
それが1パーセント程度なら、それほど”ヒト化”が進んでいなくても、人間に似た病気が発症する優れた実験モデルとなるだろう。
だがカナダ、クイーンズ大学の神経科学者ダグラス・ムノス氏は、それが何の1パーセントであるかが問題だと考えている。
サルが持つ全細胞の1パーセントであれば、サルらしい姿でサルらしく振舞うキメラになるだろう。だが、「もし脳細胞の1パーセントなのだとすれば、それはかなり大きな割合」となる。
この画像を大きなサイズで見るサルの認知能力への影響は?
デ・ロサンゼルス氏は、そうしたハイブリッドサルなら苦しむ能力も向上してしまうかもしれないと懸念する。そうなれば、動物実験がサルに与える苦痛はいっそう激しいものとなる。
こうしたことや、ヒト-サルキメラには実験体としての生き方以外が与えられないなど、この類の実験の倫理面を懸念する人たちは大勢おり、ムノス氏も「正直、倫理的なことを考えるとゾッとする」と話す。
デ・ロサンゼルス氏によれば、「サル脳の部分的なキメラ化が認知能力や感情に影響を与えるかどうかは不明」であるそうだが、中国で作られたサルの振る舞いからは、普通より賢い可能性が示唆されているらしい。
同時に同氏は、ヒトとサルの種のギャップは、ヒトと類人猿のものよりも大きいことを指摘する。そのために、懸念されるようなヒトの意識がサルに芽生えるようなことはないかもしれない。
この画像を大きなサイズで見る患者から求められた研究であるということ
だがこうしたキメラ研究を後押ししているのが、患者のニーズであることも確かだ。
それゆえに、「研究を禁止するだけの切実な倫理的理由があるかどうか、特に人道的目的を上回るような理由があるかを判断するガイドラインが必要」とデ・ロサンゼルス氏は主張する。
また同氏は、慎重な第一歩を歩みだすために、まずはサルと類人猿のキメラから始めてはどうかと提案する。こうしたキメラに異常な行動が見られないか確認し、もしあればその倫理的な意味合いを評価するのだ。
キメラは遠回り?
なお、キメラは遠回りなアプローチだという声もある。そうした1人であるカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学のジュディ・イレス氏は、「なぜサルをヒト化する必要があるのか?」と疑問を口にする。
つまり科学的に正当性があるのであれば、わざわざサルをヒト化しないで、人間で実験を行えばいいではないか、というのだ。
誤解しないで欲しいのは、イレス氏が人体実験を推奨しているわけではないということだ。むしろその逆で、この類の研究を中枢神経系で行うのは時期尚早という立場だ。
「脳は、認知をもたらし、内省をさせ、洞察や言語を与えてくれる。私たちが踏み込むべき場所ではない。」
References:nationalpost/ written by hiroching / edited by parumo














それ猿じゃなくてヒトじゃね
シーザーが生まれる
断固反対!!!!!!
>>3
かーらーのー?
今の時代では民間でも資金さえ集めることができればどんな研究でもできちゃうわけでしょ
人工衛星をベンチャーみたいな人たちがやってるのと同じような感覚で
脳の仕組みはほとんど解明されていない。
アルツハイマーよりも有病者の多い統合失調症の病態メカニズムを早く解明して治療法を発見してほしい。
これが猿の惑星の序章ですか?
※7
俺も同じこと思った。
リアル 猿の惑星オリジン とならんことを・・・
人間の安寧のためなら動物の犠牲なんていくらでもいいと思うけどな
ははは冗談だよ
ある日彼らの中の一人が「いやだ」と言う言葉を発して全てが終焉を迎え、そしてこの星の新たな歴史が始まる事になろうとは・・・。
ニート製薬って、もしかして、ニートを使って人体実・・・
どうしたらええんやろ…
寧ろ逆に、ヒトの体にサル(並み)の脳ならどうなの
>>13
それはもうお隣の国にいるやん
チンパンジーの画像が使われてるけど猿と類人猿は別だよ
※14
human-monkey chimeras と human-ape chimeras が出てきて、両方とも人とサルとしているようですね。 monkey-ape chimeras の方はサルだけかな。
※3
気持ちはわかるし私もどちらかというと反対だし、その意見は尊重したいけど、それだけでは私は賛同できないな。
理由というか根拠というか、どうしてそう思うのかを表明したほうが、より賛同を多く集められるのではないかな。
※35
そうしろって囁くのさ おれのゴーストが!!
※14
知らんので聞くけれども、猿と類人猿のちがいとは?
身体的特徴?
自分にはこの問題の答えを出せないなあ。
ただ、こういう問題は常に「その答えで正しいか?」という検証を行い続ける必要があると思うよ。
動物のヒト化といってもけものフレンズと違って穏やかじゃないですね…
人の遺伝子がわずかに入ってようとほとんど猿じゃないか。それで人が助かるなら良いのでは。高知能なチンパンジーまで動物実験に使ってるんだから何をためらうんだろう。完全な人の遺伝子じゃないならそれは人じゃない。
私がアルツハイマーになるってわかったら、尊厳死がほしい。動物実験も嫌だし、生き長らえるのは違う気がする。
人間にそれほどの価値を感じない。だって同じ動物だから。
>>20
残念ながら実はこの問題は価値の問題ではないところにある。
この病気に多額の資金が注ぎ込まれるほどの需要と利益が見込める限り動物実験を含む開発競争は止まらない。あるのは実験に対する成功の是非と倫理観だけ。
攻殻機動隊で人の脳を持つ豚が出てたな、本来人間の臓器目的の為に飼育されていたけど、秘密裏にハブ脳として利用していたはず。
のんきにブヒブヒ言ってたのが可愛いかったな(´・ω・`)
ニーチェの言葉に精神は肉体のおもちゃだって言葉あるけど、豚ならまだ人間と体の構造が大きく違う。しかしサルならほぼ人間と一緒だ。ならば精神は・・・
テセウスのサル
死刑囚でやればよい
世の中の役に立てる幸せを味あわせてやれば良い
※24
禿同
殺しても損失の補填にならない
本当の意味で彼らにしかできない贖罪を望む
後のカエサル(シーザー)である。
人間のキメラが解禁されればそのうち見た目完全に人間の「遺伝子組み換え猿」とかが量産されて、人権とか無いからあんなことやこんなことも好きにできちゃうわけだな。
猿の軍団とかブラックホール第3惑星人とか思い出してしまうな世代的に
まさに悪魔の飽食
人間とはどこまで業の深い生き物なのだろうか…
>>30
業なんて所詮人間が考えた妄想に過ぎないからね
そして猿の惑星ジェネシスへ
知能を持った猿を受け入れる覚悟も、
人間の犠牲によって何かをなしえる覚悟もない
ラットなど動物実験は必要だと思うが、どうしても人体実験が必要ならそうするべき
人の脳をもって思考できなきゃ実験ができんとな?
それは猿じゃなく、猿の外見を持った普通の人だぞ。
>>34
人の脳ではなくて猿の脳に人の遺伝子由来の部位を作り出す感じかな。人の脳じゃないよ…
「実験に使われる有限数の動物が可愛そう」
っていう良心は持つのに、この手の研究が足踏みしてる結果、
「病気で苦しんでいる今の人、これから助かるはずだった未来の無限数の人間」
に対しては、何の気持ちも抱かないのよね。
身近にアルツハイマーなどでもがき苦しんでいる心から愛しい人を見てもなお、
「動物可愛そう」と言い続けられるのかしら。
※39
助かるはず って前提が間違ってるし
まだ治らない物に対してその言い分はおかしいぞ
※39。
その理論だと人体実験を肯定することになるし、大抵の人は受け入れられないだろうね。
個人的には、人体実験すら被験者の快諾を条件に許可されるべきだと思うけど。
動物実験にしても所詮は程度の問題かと。
※39
アルツハイマーでもがき苦しむのは、むしろ周囲の家族。
※39
病気で苦しいのは人間ドラマを連想するけど、
実験で苦しめられてるのはホラー映画の拷問を連想して怖いから、
そっちの方が拒絶感が強い。
それに、実験動物が可哀そうなのは事実だろう
※39
それは利己的だと“言える”
仮に私がその意見に同意するとしても客観的にはエゴなのは変わらない
ただその利己的な人類が悪かどうかは別かもしれないが
アルツハイマーは自然に罹るが、実験動物は人が手を下すってことから目を逸らしちゃいけないとは思う
おぞましい
人の脳をもつ生物に対しての実験が問題なく行われる瞬間とは
人の姿をした悪魔の誕生と同義ではないだろうか
人とはなんだ
いろんな噂のあったオリバー君は長生きしたのだろうか?
ヒトに近ければ実験してはいけない
サルのままなら実験してもいい
こっちの感覚の方がよほど都合よすぎて気持ち悪いんだが
今の段階じゃ結果だすほど科学進んでないだろうし無駄なだけ、通常は研究することで新しい発見もあるだろうけどそこまでもいってなさそう
ボケは完全にボケるまでは本人も悲しいだろうけど老いに対する苦痛を和らげる効果もある
老害だとか下らない意味でなくお年寄りの延命より他の病気に金かけたほうがいい
>>50
ボケるのは本人も悲しいが家族や親戚にものすごい負担がかかるんだ。家族が病気になったことがあるなら分かってもらえると思う。
この実験でわずかでもアルツハイマー治療が進歩する可能性があるならぜひやってほしいと思うんだ。
>>50
私の叔母が若年性アルツハイマー。まだ「お年寄り」とも呼べない年齢のうちから、体が利かなくなりました。
中年くらいで、まだ働けたかもしれないし子供も若い、人生まだまだというときに自由が利かなくなる人もいるんです。
「アルツハイマー=お年寄り」だけじゃないんです。
最終的には同族を死なせてでも人として人生の最後を迎えたいかどうかの問いになりそうね
志願者を募るなりもう書かれてるけど死刑囚の刑罰なりで代用できそうだが
最後の項目の発言はただの思考放棄だと思う
畜生は畜生である。擬人・同一化する必要はなか。
なんかの命を吸って生きるって罪深いことだ
自分たちは「大切な1つの命」だが、猿は「たくさんいる猿の命」
きっとこれは高度な感情…いや、知能…いや経済社会を持つ生き物が手にした特権なんだろうな
君のような勘のいいガキは嫌いだよ
中国なら何やってても不思議じゃないよな
自然が、勝手気ままにやることならば、
人間も、やる。
自分は人間ではないと知ったら…