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500万年前、猫サイズのムササビが、北米の森を飛び回っていた

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(著) (編集)

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巨大ムササビの再現イメージ図 CC BY-NC-SA 4.0 license
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 900万年前には姿を消したと考えられていたムササビが、500万年前に北米の森に生息していたことが化石の発見で明らかとなった。

  現代のイエネコくらいの大きさで、学名を「Miopetaurista webbi(ミオペタウリスタ・ウェビ)」という。現代のムササビと同じく、前足と後ろ足の間にある翼のような皮膜で、木から木へと滑空していた。

 もしかしたら当時のサイ・マストドン・レッサーパンダといった動物たちの上を悠々と飛んでいたのかもしれない。

 研究者が驚いているのは、ユーラシア大陸にしかいないと思われていたミオペタウリスタが、遠く離れた北米にもいたという事実である。

 それが示しているのは、彼らが500万年前、ほかの動物たちと一緒にベーリング地峡を渡っただろうということだ。

一度姿を消したはずのムササビが、北米にまだ存在していた

 北米のムササビの歴史は長く複雑だ。一番古いムササビの記録は、始新世(5600万~3390万年前)後期のものだが、900万年前には姿を消している。

 それから数百万年の時を経て再び確認されたのが、「Miopetaurista webbi(ミオペタウリスタ・ウェビ)」である。

 その500万年前の化石は、25年前にテネシー州グレイ化石遺跡で発掘されたものだ。

 生きていた時の体重は1.4kgほどで体の長さはイエネコくらい。ムササビ属(Petaurista)の近縁にあたり、樹上で身軽に活動できたと考えられている。

 じつは過去にもフロリダで、ミオペタウリスタ属らしき鮮新・更新世の化石が発見されている。

 ミオペタウリスタ属は既に絶滅してしまっているが、今回の化石は、本当にこのムササビが北米にも存在したことを裏付ける証拠となる。

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(a)ミオペタウリスタの化石から骨格を復元 (b)骨格を元にしたフグ現予想図 https://doi.org/10.7554/eLife.39270.003

なぜユーラシアのムササビが北米に?

 この化石を調べたスペイン、バルセロナ自治大学の研究チームにとって意外だったのは、彼らが日本・中国・インドネシアに生息していたムササビの親戚だったことだ。

 ユーラシア大陸にしか存在しないとされていたミオペタウリスタ属が、遠く離れた北米にもいたのである。

 このことが示すのは、ミオペタウリスタがほかの動物たちと一緒にベーリング地峡を渡って、北米にたどり着いたのだろうということだ。

 彼らが現在のテネシー州にやってきた頃、世界は今よりもずっと暖かかった。北米を横断しフロリダまで到達できたのはそのおかげだ。

 実際グレイ化石遺跡での調査では、数百年万年前は、湿潤な森林におおわれていたことが明らかになっている。

 ミオペタウリスタはそうした森の中をグライダーのように滑空していたと考えられる。

 だがやがて氷期になると、環境は大きく変わった。だんだんと寒くなると、ミオペタウリスタはそれに適応できず絶滅したのだ。

 ところがフロリダのような地域は比較的暖かく、その後数百万年もそこに閉じ込められて生き続けたものがいた。

 フロリダで発見された化石が本当にミオペタウリスタ属のものなら、ユーラシアのミオペタウリスタが絶滅した後もしばらく生き延びていたと考えられる。

 つまり、北米の個体群が「最後の生き残り」だった可能性があるんだ。

 この研究は『Journal of Mammalian Evolution』(2025年2月21日付)に掲載された。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、すましがお

日本の固有種のムササビ(Petaurista leucogenys)は比較的大きなサイズで、体重:700g〜1.5kg、体長:40〜50cm、尾の長さ:30〜40cmほどだから、今回北米で発見されたミオペタウリスタとほぼ同じくらいの大きさだね。やっぱ猫が飛んでいるようにみえるのだろうか?今度動物園にいったときじっくり見てみようっと。

References: ETSU fossil site reveals giant flying squirre | EurekAlert!

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この記事へのコメント 20件

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  1. ハムテル 「飛ぶぞ飛ぶぞ(紙が)」
    その他  「わーっ、来るなー!」

    • +4
  2. 近代の猫も、ビルの5階以上から落ちる時に
    わき腹の皮がダルダルになって軟着陸するの。
    3階程度だと空気を受けられず逆に怪我する。

    • +1
    1. 都会の野良猫がムササビみたいに進化する可能性も?

      • +1
      1. 猫の集団が何万年もビルから落ち続けて生き残りが子孫を残していけばいずれ滑空用皮膜を持ったトビネコ(仮称)に進化するだろうね。

        • +4
  3. 我が家にはなぜかムササビのはく製がある
    やっぱり成猫くらいの大きさだな

    • +6
  4. ムササビ。実物観たことないから、イメージと違って意外とデカいのか
    尻尾入れると1m近くになるのね

    • +2
  5. 日本には葛西紀明という人間でありながら、一番ムササビに近い生き物がいる。

    • +7
    1. 同じくムササビ系に葛西双子姉妹がいるが、
      血縁関係はない

      • +2
  6. 「なぜユーラシアのムササビが北米に?」
    と聞かれたら
    「知ってるかい、これ小学生レベルの知識だよ ? 」
    とニチャりたくなるじゃないか

    • -3
  7. 東京都だがたま~に見る(夜行性だからまっくらで見えないが正しいけど)

    猫が飛んでるようには絶対見えない。
    ハッキリ言って「座布団みたいな何かが滑空してた」って感じ。
    (重いと飛べないから肉そんなついてないので膨らみが無い)

    • +10
  8. 今いる世界で一番大きいムササビ属は、ヒマラヤ山脈の
    ウーリー・ムササビ(2.3キロ)みたいだね
    前カラパイアで見せてくれたインドオオリス3キロより軽いけど、
    滑空にはちょっと重そう?

    • 評価
  9. ムササビー出ます!
    ムササビー発進!

    • 評価
    1. なんかガンダムみたいに言ってるけど響きはサザビーなんだよね

      • 評価
  10. 千秋楽の両国国技館
    たくさんの座布団が舞う中に
    混じっていてもわかるまいて。 

    • +6
  11. 化石の大きさからメイクーンくらいの大きさでは

    • 評価
  12. ねこちゃんと比較されただけでグッと親近感が……

    ニャンと鳴くようならいいのににゃぁ……
    動画見たら違うようだけど、ねこもたまに出しそうな声でもあったかな?

    • +4

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