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インド工科大学でQRコードを使ったキャンパス犬管理の取り組みが開始

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(著)・ (編集)

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image credit: X @mybmc
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 多くの野良犬や地域犬が暮らすインドでは、不妊・去勢手術や狂犬病ワクチンの接種、そして個体の識別管理などに本気で取り組み始めている。

 インド工科大学ボンベイ校(IITボンベイ)では、QRコード付きの首輪をした「キャンパス犬」を紹介する動画がSNSに投稿され、大きな注目を集めている。

 このQRコードをスマホで読み取ると、その犬を識別するための「インド版マイナンバー」や、ワクチン接種に関する情報などを確認できるのだそうだ。

 ネットでは「ここまで来たら犬にも選挙権を」「もう立派な市民だ」と、犬を人間扱いしてしまう大喜利も始まった。

QRコード付きの首輪をしたキャンパス犬

 インドの大都市ムンバイにあるIIT(インド工科大学)ボンベイ校で、キャンパスで暮らす犬がQRコード付きの首輪をしている様子がSNSで紹介され、注目を集めた。

 犬のその首輪にはQRコードと識別番号が付けられており、動画の中では次のように説明されている。

スキャンするとAadhaar IDや、この犬が今どこを歩き回っているのか、これまでに何回ワクチンを接種したのかがわかるんだ

 ここに出てくる「Aadhaar(アーダール)」とは、インド政府が住民に発行している12桁の個人識別番号のことだ。日本で言うとマイナンバーのようなもの。

 もちろん犬に人間と同じAadhaarが発行されたわけではなくて、動画では犬を1匹ずつ識別するためのIDを、人間のAadhaarになぞらえてそう呼んでいるだけだ。

以前からキャンパスの犬を管理しているIITボンベイ

 実はIITボンベイのキャンパスには、以前から相当数の「キャンパス犬」や「キャンパス猫」が暮らしている。

 大学では積極的にワクチン接種や不妊去勢などを行って、人と動物が安全に共存するためのルールを設けている。

 2024年には大学としての方針を定め、公衆衛生部門が協力して地域犬や地域猫のワクチン接種と不妊・去勢手術を定期的に実施しているという。

 また、キャンパス内で餌やりができる場所を作り、餌を与えたい人には事前の登録を求めるなど、トラブルを減らすための仕組みも設けられている。

 2026年に公開された大学の業務資料にも、キャンパスを自由に歩き回る犬や猫の管理と福祉、ワクチン接種、駆虫、不妊去勢が、大学の「業務」として記載されている。

 つまり、ここのキャンパスで暮らす犬たちは、大学当局や学生らが責任をもって面倒を見ている、大学生活の仲間たちなのだ。

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image credit: X @mybmc

インド各地で進む犬のデジタル管理

 犬にQRコードを付けて個体を識別する取り組みは、IITボンベイだけのものではない。インドでは以前から各地で同様の試みが行われている。

 南インドにあるベンガルールでは、2023年から地域犬に固有IDを割り当て、ワクチン接種や不妊去勢、健康状態などの情報と結びつけたQRコード付きタグを装着する実証実験が行われた。

 2025年には北インドのシムラが、野良犬にQRコード付きのGPS首輪を装着する取り組みを開始。

 QRコードから年齢や健康状態、ワクチン接種、不妊去勢などの情報を確認できるほか、GPSで犬の現在位置も把握できる仕組みだそうだ。

Shimla Launches GPS Collars, Anti-Rabies Drive for Stray Dogs in First-of-Its-Kind Initiative

 西部にあるプネーでもQRコード付き反射首輪の導入が検討されたが、その後マイクロチップによる個体管理へと方針を転換。

 2026年7月までに、既に累計14万311匹の野良犬に対し、マイクロチップの埋め込みが完了しているとのこと。

 そしてIITボンベイのあるムンバイでも2026年8月、市当局が野良犬へのQRコード付き反射首輪の導入を開始した。

 対象となるのは狂犬病ワクチンを接種し、不妊・去勢手術を済ませた犬で、QRコードにはそれぞれの処置の記録が紐づけされるという。

 これまで使われていた色付きのインクなどの目印は、時間がたつと消えてしまうため、より確実に個体を識別することが狙いである。

 この事業では、動物用QRコードによる個体識別を手がける非営利団体「Ridlan AI Foundation」が、ムンバイ市当局と協力。

 PawFriendというサービスを通じて、犬や猫などにQRコード付きのデジタルIDを発行する活動を行ってきた。

 8月29日の時点では、第1段階としてムンバイ北部にあるカンディヴァリの一部地域で、既に導入が始まっている。

 このように、その方法や運営主体は地域によって異なるものの、インドではQRコードやGPS、マイクロチップなどを利用して、犬の個体情報やワクチン接種歴をデジタルで管理する試みが各地で進められているのだ。

「次は有権者IDとPANカードを」

 IITボンベイ校の動画が公開されると、インドのネット民たちからは、「Aadhaar ID」のあたりに大量のツッコミが寄せられた。

  • 学生証と、履修届も必要だな
  • もう、投票権も与えようぜ
  • 兄貴に有権者IDとPANカード(納税者識別カード)もあげてくれ
  • 運転免許証はいつ取得できるんだい?
  • このIDが野良犬の数や行動を把握するのに役立って、生態系のバランスを保つ助けになるといいね
  • で、犬たちのプライバシーは誰が守ってくれるんだ?
  • AIがどんどん社会に入り込んでるけど、そのうち人間にもこういうタグが付けられるようになるのかな?
  • うちの近所の野良犬たちは、もう1年くらい前からみんなこの首輪を付けてるよ。別に新しいものじゃない
  • なんでみんなIITボンベイをこんなに持ち上げるのかわからない。こんなの、もういろんな場所で導入されてるよ。うちの大学にもある
  • そのこと犬たちを市民にして、犬に対する犯罪も市民に対する犯罪として扱えばいい! このプロジェクトにとっても、犬たちや動物保護活動家にとっても大きな勝利になるはずだ

 ちなみに、この動画に書かれている「IIT BOMBAY & DOGESH BHAI KA AURA +++」は、「IITボンベイ校とわんこ兄貴、オーラ爆上がりだぜ!」みたいな意味。

 DOGESHは英語のDOGと、インドによくある男性名の語尾を組み合わせたもの。BHAIは「兄貴」を意味していて、「わんこの兄貴」といったニュアンスだ。

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image credit: Instagram @pwjee_wallah

狂犬病などの課題を克服できるか?

 インドに行くと、その辺を野良犬がたくさん歩き回っている。昼間は暑いのでぐだっていることも多いのだが、夜になると徒党を組んで吠えて回ることも。

 地域犬として管理されている犬もいるのだが、やはりその個体数の管理と狂犬病対策は、インドにとって大きな課題でもある。

 2024年に発表されたWHOの調査では、インドで年間約910万件の動物による咬傷が発生し、その76.8%を犬が占めると推計された。さらに、狂犬病による死者は年間約5,700人と推計されている。

 インドでは地域犬を殺処分して減らすのではなく、不妊・去勢手術と狂犬病ワクチン接種を行った上で、元の地域に戻すABC(動物出生管理)を基本としている。

 そのため、どの犬がすでに不妊去勢やワクチン接種を受けたのかを正確に把握することも重要だ。

 インド各地で、QRコードなどを使った個体識別が試みられている背景には、こうした事情もあるのだ。

 ムンバイ市当局は、こうした個体管理を続け、2030年までにムンバイを「狂犬病のない都市」にするための取り組みにも役立てる考えだそうだ。

References: IIT Bombay gives stray dogs QR IDs; internet says ‘Dogesh Bh .. Read more at: http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/133563916.cms?utm_source=contentofinterest&utm_medium=text&utm_campaign=cppst

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この記事へのコメント 3件

コメントを書く

  1. インドじゃ犬まで計算が出来る。
    👦「1x1は?」  🐶「ワン!」

    • +1
  2. シムラ市の市長 略して シムラ市長
    シムラ市にバカ殿様を広めたい

    • -3
  3. 日本では狂犬病 根絶したと言われてるけど
    海外で動物に咬まれたりして
    日本に帰って来たら発症して
    受診しても日本では狂犬病になる人はいないと
    医者にも気付かれずにそのまま手遅れになってしまうケースがたまにあるんだとか

    • +3

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