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ダイアウルフ復元のために遺伝子編集で生まれたオオカミが2歳に。絶滅種と同じ大きさに成長

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(著)

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iImage credit:Colossal Biosciences
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 1万年以上前に絶滅した大型のイヌ科動物「ダイアウルフ」を復活させるため、遺伝子編集技術で誕生した3頭のオオカミたち。そのうちの2頭が2歳の誕生日を迎えた。まずはおめでとうなのだ。

 ダイアウルフ風オオカミは、古代DNAから特有の遺伝子配列を特定し、現存するタイリクオオカミのDNAに組み込む手法で生み出されたものだ。

 無事健康に育つかどうかが心配されていたが、2頭はダイアウルフの化石から予測される大きさにまで順調に成長し、健康診断では3頭とも元気であることが確認された。

参考文献:

ダイアウルフ風オオカミの2頭が2歳の誕生日を迎える

 アメリカのバイオテクノロジー企業、コロッサル・バイオサイエンシズ社は、1万年以上前に絶滅した大型のイヌ科動物「ダイアウルフ」を復活させるため、タイリクオオカミの遺伝子を編集したオオカミを生み出した。

 コロッサル社は、ダイアウルフの歯と頭蓋骨の化石から古代のDNAを取り出し、体を大きく筋肉質にし、毛を白っぽくするダイアウルフ特有の遺伝子配列を特定した。

 そして、それらの遺伝子配列をタイリクオオカミの細胞のDNAに組み込み、書き換えた細胞から作った赤ちゃんのもとを、代理母のイヌに産んでもらった。

 2024年10月1日、こうしてオスのロムルスとレムスが誕生した。

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2歳の誕生日を迎えたロムルス(オス)iImage credit:Colossal Biosciences
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2歳の誕生日を迎えたレムス(オス) iImage credit:Colossal Biosciences

 2025年1月には、同じ方法で妹のメスのカリーシも生まれている。3頭は現在、同社の保護区で暮らしている。

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現在20カ月のメスのカリーシ iImage credit:Colossal Biosciences

 そして2026年10月1日、ダイアウルフ風オオカミのロムルスとレムスが、2歳の誕生日を迎えた。 

化石から予測された大きさに成長し、健康も確認

 コロッサル社が2026年10月15日に発表した健康報告書によると、ロムルスとレムス、妹のカリーシは、いずれも健康だという。

 3頭はこの2年間に2回、麻酔をかけた状態で、CTスキャンや血液検査などあらゆる検査を受けた。

 子どもの頃に、寄生虫による腸の病気「コクシジウム症」にかかったことはあるが、治療して完治している。今は骨や内臓にも、大きな異常は見られない。

 成長ぶりも順調だ。ロムルスの体重は61kg、レムスは60kgに達し、鼻先からしっぽの先までの長さは213cm近くある。

 生後6か月の時点では体重41kgだったので、1年半で約20kgも大きくなったことになる。

 2頭の体の大きさは、米ロサンゼルスのラ・ブレア・タールピットで見つかったダイアウルフの化石から予測される大きさとほぼ同じだ。

 同社の最高科学責任者ベス・シャピロ氏は、2頭が大人の大きさになったことで、遺伝子編集がうまくいったことが確かめられたと語っている。

 妹のカリーシはまだ成長中で、体重は約46kgだ。兄たちより約2割小さいままになる見込みだが、メスとしてはごく普通のことだという。

3頭で群れを形成、別の系統のオオカミを加える予定

 3頭はいずれも、同じ1頭のオスのタイリクオオカミの細胞をもとに作られている。そのため、メスのカリーシもオスと同じXY染色体を持っている。

 通常、XY染色体を持つ動物は、オスの体を作るスイッチとなるSRY遺伝子が働き、オスとして生まれる。

 しかしカリーシの体ではSRY遺伝子が働かなかったため、メスとして生まれた。

 同じことは、クローンのイヌや自然に生まれたイヌ、アラスカの野生のタイリクオオカミでも確認されている。

 3頭は同じ遺伝子を持っているため、繁殖させる予定はない。

 メスのカリーシは、最近避妊手術を受け、生殖器に異常がないかどうかを詳しく調べられた。

 その結果、正常なメスの体を持っていることが確かめられた。

 カリーシは柵越しに飼育員になでられながら麻酔の注射を受け、手術から数時間後にはエサを食べていたという。

 3頭は、東京ドーム約172個分もある約810haの広い保護区で、野生に近い暮らしを送っている。

 群れのリーダーは、ロムルスより少し小柄なレムスだ。ロムルスとカリーシはレムスに従っており、もめるのはエサを食べる順番の時くらいだ。

 3頭は群れで協力して狩りをし、ウサギを捕まえ、今ではシカも追いかけている。

 死骸をエサとして与えると、3頭は一気にどか食いし、その後は何も食べない時間が続くという。

 獲物にいつありつけるかわからない野生のオオカミと同じ、「食いだめ」の習性だ。

 コロッサル社は今回の健康診断の結果を受けて、別の系統のオオカミを加えて群れを大きくしていく計画だ。

「本当にダイアウルフなのか」という批判も

 コロッサル社は、2頭が無事に2歳を迎えたことを、自社の遺伝子編集の技術がうまく働いている証拠だとしている。

 ただし、専門家の中には批判的な意見もある。

 ニュージーランドのオタゴ大学で古代DNAを研究するニック・ローレンス准教授は、3頭が公表された当時、BBCの取材に対し、コロッサル社が作ったのはあくまでタイリクオオカミであり、大きな頭骨や白い毛といったダイアウルフに似た特徴を持つ「雑種」だと語っていた。

 これに対し、コロッサル社の最高生物学責任者アンドリュー・パスク氏は、ダイアウルフかどうかは本質的な問題ではないと反論している。

 パスク氏によると、絶滅した動物をなぜ復活させる必要があるのかを知るだけでも、生物多様性が失われていることや、生息地が壊されていることを学ぶ機会になるという。

 コロッサル社は、マンモスやモアなど、さまざまな絶滅動物の復活プロジェクトを進めている。

 オーストラリアでは、外来種のオオヒキガエルの毒に強いフクロネコを生み出す研究も行っている。

References: Colossal Biosciences' dire wolves, now two, are full-grown

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. 残念ながらこれはダイアウルフとは何の関係もない「ただの白いオオカミ」でしかないよ

    • +21
  2. かわいいわんわん

    • +1
  3. 元のツイートではハッキリDire wolvesって書いてるの悪質だなー

    • +8
  4. 生物学的には遺伝子編集で表現型が変わったタイリクオオカミ。
    種の違いは数個の遺伝子の違いで成り立つものではない。
    編集した遺伝子の働きを明らかにできたという意味はあるが、種の復活というのはおかしい。

    • +15
  5. 利口そう。可愛い。

    • 評価
  6. ダイアウル風ウルフだよね

    • +17
  7. いいね、どんどん育ってくれ

    • +3
  8. 何度見ても、ん?イッヌじゃね?って思ってしまう笑

    • -1
    1. 三輪さんも逝ってしまったね、、、
      三輪さんのモロ役は妖怪化け物の役は妖怪化け物が演じるのが
      ピッタリだと言うほど素晴らしい演技だったねぇ。

      • -1
  9. 企業によるマンモスなどの絶滅動物復活プロジェクトへの試験なのでしょうけど、
    気持ちは複雑だなあ。遺伝子操作の影響と思われる事象も出ていますし。

    >3頭は同じ1頭のオスのタイリクオオカミの細胞をもとに作られている。
    >メスのカリーシもオスと同じXY染色体を持っているが、
    >オスの体を作るスイッチとなるSRY遺伝子が働かなかったため、メスとして生まれた。

    生まれた動物には全く罪はないので元気に育ってほしい。
    リンク先にある小さい頃の姿もとてもかわいいですね。

    • +13
  10. 比較対象ないからサイズ感がわからん。

    人の隣にくると、野生の狼って驚くほど大きいじゃない。
    さらに1.5倍大きいとかであれば、すごいなとは思うけど。

    • +3
  11. ロムルスとレムスじゃ兄弟喧嘩が心配だな

    • +6
  12. これで研究は終了なのかねぇ?
    それともこの子達を使うか研究データを使うかで、
    この先に何か研究目標が有るのかねぇ?
    いずれにせよ、出来るだけ大事にされる事を願うね。

    • +7
  13. ニホンオオカミ風イヌドッグもできる?

    • +4
  14. 自然の摂理に従って絶滅した動物を人間が復活させようとする意味は????

    • -1
    1. 鹿や熊が増えすぎているからニホンオオカミの復活には意味があるかもしれないよ。北海道では同系統の外国産オオカミの導入の活動をしている人達がいるが、米国国立公園の大成功の例も在るし反対はしないが、ワイとしては日本産オオカミでやって欲しい。
      そうでないと思わぬ副作用がでるかもしれないし。
      最もニホンオオカミの目撃例もあるから極々少数、生存していないかと期待しているが、ニホンオオカミとヤマイヌの違い論争も在るし中々真偽は闇の中だけれどね。いずれにしても人間がかかわる場合の絶滅は自然淘汰、とは言いずらいしねぇ、、、、

      • +1
  15. >ダイアウルフかどうかは本質的な問題ではないと反論している

    それなら最初から「ダイアウルフ」と謳わない方が良いような・・・
    JAROのダメダメ三匹全部に当てはまるレベルやん

    • +9
  16. そもそも最近の研究ではダイアウルフってかなりタイリクオオカミとは結構縁の遠い動物だったといわれてるよね
    タイリクオオカミやイエイヌよりもむしろドールに近くて、属のレベルで異なっていたとか
    ということはこれって、例えるなら大型イエネコのメインクーンとかを「オオヤマネコのサイズ感と見た目を再現しました」と言ってるのと同レベルの話でしかないのでは

    • +3
  17. ダイアウルフとタイリクオオカミは交雑できないくらい遠縁だって研究結果出てるのになぜやったのか
    ぼくのかんがえたかっこいい架空生物を作ろうとしてるとしか見えない

    • +2

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