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スタートレックの生みの親やJFKなどの遺灰を載せて、世界初となる”深宇宙”への商業的宇宙葬

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(著) (編集)

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 スタートレックの生みの親ジーン・ロッデンベリーやジョージ・ワシントン、JFKなど、330名の著名人の遺灰を乗せたロケットが、8ヶ月の延期の末に、ついに深宇宙へ向かって旅立つことになる。

 宇宙葬という未来的な葬儀を行うのは、米国の葬祭業者「セレスティス社」だ。

 深宇宙を目指すものとしては、史上初となる商業的な宇宙葬「Enterprise Flight」は、2024年1月8日午前2時18分(日本時間16時18分)にフロリダのケープ・カナベラルから打ち上げられる。

 遺灰は3億km離れた宇宙へ運ばれ、永遠に太陽を周回し続けるほか、一部は月面に投下されて永遠の記念碑となる。

人類が宇宙で永遠の眠りにつく時代

 ロケットに搭載されるのは、各分野で活躍した330人の遺灰だ。

 スタートレックの生みの親ジーン・ロッデンベリーのほか、ジョン・F・ケネディ元米国大統領やドワイト・D・アイゼンハワー元米国大統領(両名とも匿名の人物から遺髪が提供されたとのこと)など、著名人ぞろい。

 スタートレックの関係者としては、ジーンの妻メイジェル・バレットのほか、ニシェル・ニコルズ(ウフーラ役)、ジェームズ・ドゥーアン(スコッティ/チャーリー役)、デフォレスト・ケリー(ドクター・マッコイ役)の遺骸も”納棺”されている。

 330人の遺灰はチタン製のカプセルに納棺され、うち62個は月面に投下される。残りの268個は、3億キロ離れた深宇宙へと運ばれ、そこで永遠に太陽の回り続ける。

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Celestis Inc.

 セレスティス社のチャールズ・チェーファーCEOは、史上初の商業的深宇宙ミッションであると語る。

私のキャリアで、たくさんの初めてのことを経験しましたが、これは史上初の商業的な深宇宙ミッションです。願わくば、今後数百年にわたる数多くのミッションの最初の一歩になればと思います

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Celestis Inc.

昔交わした約束を守るために

 ちなみに、ジーンの遺灰は1997年にも宇宙葬されているが、このときはほんの7gだけ宇宙に送られた。当時チェーファーCEOはメイジェルと次のような約束をしたのだそうだ。

1997年の最初の宇宙葬でジーンを飛ばしたとき、メイジェルも参加することになりました。その時、彼女は私にこう言っていました。

『私が死んだら、ジーンと私を一緒に深宇宙に飛ばしてほしい』ってね。当時28歳だった私には、それができないと信じる理由がなかったので、『喜んで』と答えました

 だから、今回の宇宙葬は、チェファーCEOにとって自身のキャリアの集大成であるとともに、昔の約束を果たす大切なものであるとのこと。

 この宇宙葬では、ニューヨークで彫刻家・画家として活躍していた故ルイーゼ・カイシュのかねてからの願いも実現することになる。

 2013年に87歳で亡くなった彼女は、宇宙に強く魅せられ、NASAに夢中だったのだそう。

 「私の夢は、自分の遺灰が宇宙に埋葬されることよ」とルイーゼが話していたと、彼女の娘メリッサがニューヨーク・ポストに語っている。

 打ち上げ当日の様子は、ストリーミング配信される。メリッサは父親と一緒に、画面の前でその瞬間を見守る予定であるそうだ。

多くの著名人の遺灰を乗せたロケットが飛び立つ瞬間を見ることができるストリーミング配信

 参考までにいっておくと、宇宙葬はそう安くはない。宇宙を永遠に漂うには、およそ1万3000ドル(今の為替で約187万円)だ。

 だが、地球に帰還して家族に返還されのでよければ、もう少しお手頃で、周回軌道に達しないプランなら約3000ドル(43万円)、地球を周回するプランなら約5000ドル(72万円)となっている。

References:Rocket will release remains of presidents, ‘Star Trek’ cast into deep space / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 16件

コメントを書く

    1. >>1 >>12
      宇宙ゴミを批判して良いのは、同じく宇宙開発を行う人達だけでしょう
      ほとんどの一般人には宇宙ゴミは関係ない話
      もちろん人工衛星等は一般人も活用しているけど、衛星の運用コストを下げたり衛星技術を進歩させるのは、こういう風にして宇宙開発産業の裾野を広げていったお陰でもある
      そういった視点なしにただ宇宙を汚すなみたいな批判は単なるお気持ち表明でしかない

      • -4
    2. >>1 >>12
      本文読みましたか? 
      ヴァルカンロケットの2段目に登載された遺灰は惑星間軌道へ。
      ペレグリン着陸船に積まれた分は月面へ着地予定だった。
      デブリとして邪魔になる要素はほぼ無い。

      (ヴァルカンの方は成功した物のペレグリンは燃料漏洩で姿勢が安定せず、月着陸は不可能になった)

      • 評価
  1. 宇宙人か何かが再生して返して寄こしそう

    • +3
  2. こればっかりは
    なんでこんなことするのやらだw

    • 評価
  3. 知らない奴らとギュウギュウ詰めにされて永遠の旅
    って、魂が本当にあったらたまらねぇなぁ・・

    • +1
  4. スタートレックについていえば、功績は、TV放送版スタッフと劇場版スタッフにあると思う。

    • 評価
  5. 将来宇宙に気軽に出られる時代になったら宝探し感覚で見つけられそう

    • +4
  6. キリスト教圏でもこんな感覚あるんだねえ。
    死後の肉体は魂が抜けた空の器とか考えてるんだと思ってた。

    • -1
    1. >>11
      キリスト教徒も、古代ヨーロッパの異教を心のどこかで引きずってるところがあるねぇ

      • 評価
  7. 宇宙ゴミの原因になるので辞めたほうがいい

    • -3
  8. 自分は地球の土だけに還りたいなあ
    宇宙に還るという考え方もあるだろうけど

    • 評価
    1. 遺灰を乗せたペレグリン着陸船は、燃料漏れで月着陸を果たせず。
      軌道修正し地球帰還軌道に乗せ再突入させた。
      1月19日、消滅。

      >>17
      今回のは地球を周回しない。

      • 評価

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