メインコンテンツにスキップ

人間の脳を食らう「殺人アメーバ」がアメリカのミード湖国立保養地で発見され一時閉鎖に

記事の本文にスキップ

24件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 およそ3年前アメリカで拡大中と報告された人間の脳を食らう「殺人アメーバ」の勢力はいまだ衰えを知らないようだ。

 今月11日アメリカ屈指の保養地の湖で、「脳食いアメーバ」の異名をもつ恐るべき原虫「フォーラーネグレリア(学名 Naegleria fowleri)」が発見されたと報じられ、当局が訪問客らに水から遠ざかるよう勧告する異例の事態となっている。

 アメリカでは古来より、南部の温かい川や湖などの淡水に潜むとされてきたフォーラーネグレリアは、水泳する人の鼻などから脳に侵入し「原発性アメーバ脳髄炎」という重篤な感染症を引き起こす。

 発症すれば致死率ほぼ100%の一方、人間への感染はごくまれとされてきた病だが、アメリカの今年の感染死亡者はすでに多く、これから一般化するとの見解まで浮上しているのだ。

保養地の温泉で人間の脳を食らうアメーバが見つかる

 このたび人間の脳を食らう危険なアメーバ「フォーラーネグレリア」が見つかったのは、アメリカ・ネバダ州とアリゾナ州の間に位置するミード湖国立保養地だ。

 保養地内のダム、フーバーダムの下流にある熱水泉から発見されたもので、楽しみにやってきた観光客に広報がこう呼びかけている。

このアメーバは鼻から侵入し、突然激しい頭痛、発熱、嘔吐に始まる致命的な感染症を引き起こします。

 ミード湖国立保養地は、1936年に設立したアメリカ初の国立保養地だ。

 その名称にあるとおり、アメリカ最大の人造湖、ミード湖を中心に水泳やボート遊び、湖畔を巡るハイキングのほか、壮大なダムのふもとにある温泉など水に関わりのあるアクティビティが自慢の観光地だという。

 だが、フォーラーネグレリアが見つかって以降、保養地はすべてのお客に温泉に入ることはもちろん、飛沫も避けるよう勧告している。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

致死性の原発性アメーバ性髄膜脳炎を引き起こすおそれ

 アメリカ疾病予防管理センターCDC によると、フォーラーネグレリアは、脳の組織を破壊する致死性の原発性アメーバ性髄膜脳炎 (PAM) を引き起こすおそれがある。

 この感染症は一般に、アメーバが生息する淡水に浸かって泳いだとき、鼻にアメーバが入ることで生じるといわれている。

 その感染者数は、アメリカ国内で1962 年から 2022 年までの60年間で157 人で、そのうち生き残ったのは4 人のみ。死亡率は 97% 以上といわれている。単純計算だと年間2.55人の人が感染して死亡したことになる。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

アメリカでは今年少なくとも4人が死亡

 ところが今年アメリカでは、恐ろしいことにこの感染症で少なくとも4人の死亡が報告されている。1年も経たないうちに4人がこの殺人アメーバの犠牲になったのだ。

 たとえば今年2月、フロリダ州の男性が、フォーラーネグレリアを含む水道水で洗顔したり、鼻の中をすすいだりした際に感染して死亡した。

 また7月下旬には、ジョージア州の17歳の少女モーガン・エベンロートさんが、友人と湖で泳いだ際に感染。のちに死亡した。

温水で繁殖し夏に最もよく成長。一般的な病になるとの示唆も

 CDCによると、このアメーバは温水で繁殖し、7月から9月にかけて最もよく成長するそうだ。

気温の上昇に伴って湖や池の水温も上昇し、水位が低下することがあります。これらの条件は、アメーバの成長により好ましい環境になります。

 こうした傾向から一部の専門家は、近年の気候変動と関連づけてこの感染症がより一般的になる可能性を示唆している。

 水遊びといえばプールでもプール熱(咽頭結膜炎)やはやり目(流行性角結膜炎)などで二次感染が広がったり、水が何らかの病気の感染源になったりするけれど、多様な生物が暮らす自然の淡水はやはり危険度が高い。

 普段からできるだけ近づかないようにするほか、どうしても温かい淡水に浸からなければならないときはまず鼻栓など、できるだけ体内に水が入らない対策を講じたほうがいいだろう。

 日本では現在コロナの感染者が減少する一方で、インフルエンザの大流行などが懸念されている。なんであれ予防できるものはできるだけ予防したいものだ。

References:nypostなど /written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. 生水は昔からやばいといわれてるのでプールと風呂以外は近寄らん

    • +4
    1. >>1
      温水プールは殺人アメーバの被害に会いやすいぞ、汚い風呂もね…

      • +1
  2. こわいけど案外どこにでもいると聞いていたからああそうなんだという感想しかない

    • +1
  3. デュアルサバイバルって番組で、マットグラハム氏が思いっきり生水飲んだ時、相方のジョー・テティ氏が思いっきり全否定して、次から二度と俺の前でそんな事するな!とか怒ってたな。

    ちなみにジョー氏はそれやって死にかけた経験あるからそういう反応するんだが
    マット氏はマット氏なりの経験と根拠からその時飲んだ水は安全だと判断したそうだ。
    実際この方ちょっと信じられない次元でサバイバルやってるし。

    でもまぁこの場合はジョー氏が正しいよね。

    • +2
  4. 水道水で顔洗ったら感染って…
    おっそろしい

    • +14
  5. ネグレリアとは違うが角膜炎の原因になるアメーバの一種である
    アカントアメーバは水道水でも生存できる

    • +1
  6. >>今年2月、フロリダ州の男性が、フォーラーネグレリアを含む水道水で洗顔したり、鼻の中をすすいだりした際に感染して死亡した。

    アメリカの水道水は消毒せずに各戸へ送水しているのか。

    • 評価
    1. >>6
      違う違う。
      水道水でも生き残るやつがいるのよ。
      もちろん浄化システムの違いによって増減はあるんだけど、このアメーバ環境に滅茶苦茶強いんよ

      • +3
      1. >>12
        コメントを読めばわかるけど消毒してないのか問うのかコメントの主旨で水道をアメーバが通過するというのは判ってるんじゃない。

        • -2
    2. >>6
      日本でも同じだぞ
      検索すりゃ分かるが、水道水で鼻うがいをするのはやめろと警告してる耳鼻科医は多い

      • 評価
      1. >>15
        日本はちゃんと水道水を塩素で消毒してるけどね。
        どのあたりが日本と同じなんだ?

        • -1
        1. >>18
          元気なやつは塩素でも生き残るんだと。
          飲めないくらい塩素入れたら死ぬようだけど。

          そういう意味では塩素で消毒してようとしてなかろうと一緒

          • +1
      2. >>15
        日本では27年前に1人が亡くなった事例以外は無いみたいだね
        家に引いていたのが水道水か井戸水かは分からないけど、同じ地域の住民は大丈夫だったのだろうか

        • 評価
  7. 生き残った場合の後遺症はどうなるんだろう?
    喰われた脳が回復することはできるのだろうか。
    また、生き残ったということは、その人の脳からフォーラーネグレリアが完全に排除されたということなのだろうか?

    • +6
  8. フォーラーネグレリアと広東住血線虫の怖さは透明リサーチ200Xで学んだ定期

    • +2
  9. これな、昔母親が入院してて付添い中仲良くなった奥さんがいて、今考えたらこの人の旦那さんがこれだったわ。夜にタバコ吸いに屋上行くと良く出会うんだけど、最初は足先だけ切断で「車椅子練習しなきゃ」と明るく笑ってた。けど会う度どんどん手術進んで最後には骨盤までなくなって意識が無い状態に…。笑いながら泣き崩れられてもらい泣き。その後助かったのか結果は分からなかったけど…。

    • +1
    1. >>10
      それはおそらく糖尿病の合併症による壊死かガンだと思う

      • +2
      1. >>14
        いや、話聞いたら友達とキャンプ行って、裸でため池で泳いだらしい。他の人は川遊び用のウェットパンツ穿いてたけど、旦那さんだけなくて素っ裸、しかも足をガラスで切ったと…。二、三日したら膝から下が腫れてきてみるみる真っ黒になり、医者は「正体不明の感染症だ…」って。まだネグレリア知られてなかった時代だったから。

        • +1
    2. >>10
      記事は脳食いアメーバについてのもので、コメ欄の例は劇症溶連菌感染症(人食いバクテリア)じゃないかな

      • +2
    3. >>10
      痛ましすぎておじさん泣いちゃったよ(´;ω;`)

      • 評価
  10. 鼻から感染して脳までたどり着くって怖いぞ

    • +2
  11. トムとハックの時代からその昔からあることだろうけど
    彼らは川で遊んじゃいけませんなんて言われてたのかな
    アメリカ南部といえばミシシッピでしょ ミシミシガメ
    と一緒に日本に入って来てないかな
    カーマは気まぐれで川に落とされたドロボーは無事だったかな
    調べるとするかな

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

植物・菌類・微生物

植物・菌類・微生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。