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昼寝の習慣が脳の容積増加につながる。老化に伴う脳の健康を維持するのに役立つ可能性

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(著) (編集)

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 新たな研究によると、昼寝の習慣がある人は、歳をとっても脳の容積が大きいことが判明したそうだ。日中のちょっとしたうたた寝が、加齢によって脳が小さく萎んでしまうことを防いでくれそうだ。

 これまでの研究で、昼寝が脳の認知機能を回復させ、短時間の昼寝をした人の方が、勉強や仕事の効率をアップさせることがわかっていたが、やはり昼寝は脳の健康を維持するのに有効なようだ。

 職場で働いていると昼寝を取ることは困難だろうが、昼休みや休憩のちょっとした時間にこっそりと昼寝をしてもいいかもしれないし、企業でも昼寝時間を導入することで、作業効率を改善させることができるかもしれない。

 『Sleep Health』(2023年6月19日付)に掲載されたこの研究は、昼寝を正当化する理由を紹介している。

習慣的に昼寝をする「昼寝遺伝子」を持つ人の脳を調査

 習慣的に昼寝をしている人がいたら、それは遺伝子のせいかもしれない。面白いことに”昼寝遺伝子”とでも言うべき遺伝子の変異があるのだ。

 昼寝遺伝子は、それを持つ人を昼寝するように仕向けてくる。この変異が体の中にある人は、ない人よりもよく昼寝をすることが実際に確認されている。

 今回、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、ウルグアイの共和国大学やマサチューセッツ総合病院の共同研究チームは、40~69歳の人を対象に、昼寝遺伝子を持つ人たちの脳を調べている。

 UKバイオバンクに登録されている37万9000人分のデータを分析して、遺伝的に昼寝をするようプログラムされている人とそうでない人の脳を比べてみたのだ。

 すると、昼寝の遺伝子を持つ人。つまり昼寝の習慣がある人たちは、そうでない人に比べて脳の総体積が大きいことがわかったのだ。

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photo by Unsplash

習慣的な昼寝効果で加齢による脳の萎縮が予防される

 一般に、歳をとるとだんだんと脳が小さくしぼんでいく。ところが昼寝の遺伝子を持つ人は、老化による脳の萎縮から守られているようなのだ。

 この研究によるなら、40~69歳の年齢層では、昼寝の遺伝子があると脳の大きさ的に2.6~6.5歳若いのだという。

 「こうした発見は、軽い昼間が、歳をとっても脳を健やかに保つ鍵の1つである可能性を示しています」と、ビクトリア・ガーフィールド博士は語る。

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photo by Pixabay

昼寝は創造性や認知機能をアップさせる

 ただし、昼寝によって脳のあらゆる面が健康になるわけではない。

 たとえば、海馬の体積・反応時間・視覚の処理力といったほかの”脳力”を調べたところ、昼寝をする人としない人とで特に違いは見当たらなかった。

 それでも創造性をアップしたり、認知機能を改善したり、子供の学力や幸福感を高めたりと、昼寝のメリットはこれまでいくつも報告されている。

何分くらい昼寝をすればいいのか?

 この研究では、具体的な昼寝の時間については言及されていなかったが、過去の研究では、30分以内の昼寝が最良の短期的な認知的利益をもたらすといわれている。

 また、日中の早い時間に昼寝をしたほうが夜間の睡眠を妨げにくいことが示唆されている。

 かつてのNASA研究によると、26分間昼寝をすることでパフォーマンスが34%、注意力が54%改善するそうだ。

 また、ドイツ、ザールダント大学の研究では、15~30分程度の仮眠で記憶力が大幅に改善することが確認されている。

 このことから、昼寝を取り入れる場合は、30分以内に抑えて、日中の早い時間に行うと良いと考えられる。

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 昼寝遺伝子を持たない人が、急に昼寝をしろといわれても難しいし、会社に勤めていたらそれは無理な相談だろう。

 だがお昼休憩の時などに、熟睡とはいかないまでも、目をつむり仮眠をとるつもりで脳を休ませる習慣をつけるのも悪くないかもしれない。

References:Regular napping linked to larger brain volume | UCL News – UCL – University College London / Regular napping linked to larger brain volume: Daytime napping may help to preserve brain health by slowing the rate at which our brains shrink as we age — ScienceDaily / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 猫さんみたいに、一日中、隙あらば寝ていたい…

    • +10
  2. メリットだけ書いてる記事だな

    体を休めるだけならいいが、30分だけ寝ると起きる時が体がつらいんだよ

    熟睡モードに入ったとたんに無理やり起こされることになる

    • +4
  3. 夜に寝つきが悪くなるので昼寝をしてはだめだ、と頑張っても昼寝をしてしまうこと多いが、最近カフェインの摂取を昼の2時までにしたら夜の寝つきも良くなった。昼寝は脳には良いのか…

    • 評価
  4. うっかり昼寝すると最低2時間は起きられない。
    電車の中のふとしたうたた寝で妙にスッキリする時あるけど、あれはなんだろうなあ。

    • +8
  5. 俺なんて1時間くらい昼寝することあるけど快調
    どのくらい寝るかなんて個人によって異なる

    • +3
  6. 昼寝したいと思った事が略ないから遺伝子ないんだな多分

    • +3
  7. つまり美味しんぼの山岡士郎は老化しずらいと!?

    • 評価
  8. 30分以内とか無理
    眠ったら2時間眠らないと逆に睡眠不足の時みたいに凄く怠くなる
    とにかく眠いのに社会システムに無理に合わせなきゃいけないの何とかならないかな
    自分のリズムで生きたい

    • +6
  9. 人それぞれ適した睡眠時間は違うもんだし探ってみるのもいいかもね

    そして短時間で起きられない4は疲れてるからもっと体労って

    • +5
  10. 入眠に30分以上かかる上に起きてからも頭ハッキリするまで長いからなかなか難しいね
    習慣化すれば楽になるのかもだけど

    • +2
  11. 昼寝って言っても本当にガッツリ寝たりせず10分くらい楽な姿勢で目を閉じてリラックスするだけでええのよ

    • +6
  12. 昼寝もしすぎるとかえって脳の活動が鈍っちゃうらしいんだよね
    昼寝で熟睡もいけないらしいよ
    ベッドじゃなくて机に突っ伏して寝るくらいがちょうどいいと思う

    • +2
  13. 昼寝から起きるのが辛いと書いてる人たちは寝る時間が長すぎるかも。ちょっと疲れが取れてない感じがしても短時間で活動に戻る方がいいと思うよ。
    あと、昼寝は夜間の睡眠不足を完全に補えるわけではないから、昼寝即熟睡の人は単純に睡眠時間が足りてないよ。…と、言われてもどうしようもないんだろうけど。

    • +3
    1. >>16
      寝るのにも時間かかるし起きるのにも時間がかかるのです悲しいことに…。

      • 評価
  14. 昼寝よくないと昼寝いいは定期的に出てくる話だよね
    一体どっちなんだい!!

    • +1
  15. 去年99歳で亡くなった祖母は、毎日30分の昼寝が習慣でした。
    認知症にもならず最後の日までピアノを弾いていました。
    そうかぁ~なるほどね。

    • +3
  16. 欧州心臓病学会議でこのほど発表された新たな調査では、1時間以上の昼寝が心臓病と死亡リスクの増加に関連していることが分かった。 同調査では、60分以上の長時間にわたる昼寝をすると、昼寝を全くしない場合と比べて原因を問わない死亡リスクが30%上昇し、心臓血管系の病気を患う可能性が34%上昇することが示された。

    • 評価
    1. >>20 そうそう
      15分以上30分未満きっちり寝られる人ってすでに限られてるよね
      どんな睡眠でもいいなら睡眠薬でできるけど依存性あるし多分逆効果
      いや..
      10分で寝付けその後15分後に起きられるって…ロボットみたいな…無理ゲー
      のび太君ならできるが

      • 評価
  17. 皆さん、情報に振り回されぬように致しましょう

    • +3
  18. 意識的に30分の昼寝って結構難しい。

    • 評価
  19. 容量増加って浮腫の可能性はないのかな?
    自分は脳が腫れると眠くなるよ

    • 評価
  20. 昼寝遺伝子がなくても昼寝をしたら将来的に脳が大きい効果があるのかね
    そもそも遺伝子がなければ昼寝をしても関係ないのか?

    • 評価
  21. 理論的には30分の昼寝が良いのは分かったけれど、何事も極端なワイには30分だけなんて無理そう、寝入りにかかる時間もあるし。
    電車の中とか昼休みとか、カッチリした時間の中でならしやすいのかな?🤔

    • 評価
  22. ナルコレプシーとADHD特性が遺伝的に関連していることを発見-浜松医大http://qlifepro.com/news/20200820/narcolepsy-adhd.html…

    ADHDの人は思春期以降、日中に強い眠気を感じることが知られている。研究の結果、ADHDの人はナルコレプシーと同じ遺伝子変異を持っている事がわかった
    https://twitter.com/mirai4510/status/1671749076461973504?ref_src=twsrc%5Etfw

    ってツイート見たよ。

    • 評価

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