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昼寝を多くする子供たちは、幸福度や学力が高く問題行動が少ないという研究結果(米研究)

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(著) (編集)

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Pilin_Petunyia/iStock
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 「寝る子は育つ」と言われるように、子供にとって睡眠は心身の成長に大切なもの。夜に足りない睡眠を補うために昼寝を推奨する専門家もいる。

 実際に昼寝は子供にメリットをもたらすようで、今回、アメリカの研究チームが小学生を対象とした調査を行ったところ、昼寝をする子供ほど幸福度や学力が高く、行動面においても問題が少ないという結果が報告された。

睡眠不足による子供たちへの影響

 この研究はアメリカのペンシルベニア大学とカリフォルニア大学アーバイン校の研究チームにより行われたものだ。

 「睡眠不足と昼間の眠気は、米国の子供たちの最大20%に影響を及ぼしている」と語るのは、今回の研究リーダー、ペンシルベニア大学のジャンギョン・リウ准教授だ。

 睡眠習慣が悪いと、子供たちが認知的、感情的、身体的に悪影響を受けることは過去にも立証されているが、その研究のほとんどは就学前の幼児を対象にしたものだった。

 これは、アメリカのような国は、子供が大きくなるにつれて昼寝の習慣を完全に止めることが多いためだ。

 しかし、中国では昼寝は日常生活に取り入れられており、小学校から中学校、更には成人期まで続けられているという。

 他にもインド・ベトナムの一部地域や、ギリシャ・イタリア・スペインなどラテン系の国、南米などでも午睡(シエスタ)の習慣が残っている。

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5477687 / Pixabay

小学生を対象に大規模調査

 そこで、リウ准教授と共同研究者で神経鑑定士のエイドリアン・レイン氏は、両大学の睡眠研究者や生物統計学者らとともに、2004年から開始された中国金壇(ジンタン)区のコホート研究を活用し、幼児期から思春期までの被験者を追跡した。

 小学4年生~6年生に該当する10歳~12歳の中国の子供たち2,928人から、昼寝の頻度とその時間についてのデータを集めた。特に6年生には、幸福度や気骨精神などの心理面やBMI、血糖値などの身体面における計測も行われた。

 また、教師には各生徒についての行動的および学術的情報を提供してもらい、性別、学年、学校の所在地、更には両親の教育レベル、睡眠習慣を調整しながらそれぞれの結果と昼寝の関係性を分析した。

昼寝は子供たちに良い影響を与えることが判明

 その結果週に少なくとも3日、30分~60分の昼寝をした子供たちは、全ての面においていい効果が表れることが明らかになった。

 幸福度はもちろん学力も向上し、問題行動を起こすことが少なかったという。

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Wavebreakmedia/iStock

学校に昼寝タイムの導入を

 この結果を考慮し、研究者らは学校に「昼寝タイム」の導入を勧めている。

1週間に3回以上昼寝をした6年生の子供は、成績が7.6%向上していることがわかりました。学校の成績をあげたくないなどという子供はいないでしょう。(レイン氏)

昼寝は簡単に実行できるし、費用もかかりません。小・中学校には昼寝の時間を設けるべきです。下校時刻を少しずらせば、授業を短縮する必要もありません。

昼寝の効果は子供たちを助けるだけでなく、スクリーンの使用時間からも遠ざけることに繋がります。(リン准教授)

 今回の昼寝を課題にした研究では、様々なことが明らかになったが、興味深いのは、高学歴の親を持つ子供たちの方が、昼寝を多くしていることだ。

 この要因については、今後調査を進めていくと研究者らは話している。昼寝の効果については、まだまだ不確定要素が多いが、文化や個性の影響を調べることによって、昼寝の導入を世界規模で進められるかどうかも調査していくとのことだ。

 現段階では、この研究結果が思春期の眠気を対象とした将来の研究に役立つことを願っていると研究者らは述べている。

 なおこの研究論文は、学術情報誌『SLEEP』に掲載された。

References:Children who nap midday are happier, excel academically, and have fewer behavioral problems | Penn Today/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 53件

コメントを書く

  1. でも授業中寝ると成績落ちるで
    ソースはワイ

    • +6
  2. 社会人の昼寝も好意的に評価されるようになってうれしい。

    …昼休みって、ダラダラ過ごしたり、まして寝る時間なんかじゃないんだよ!!
    午後の仕事準備したり、人脈作ったりするための時間なの!!
    わかった?!!

    最初の職場には特別面倒な主任がいたなあ…

    • +17
    1. >>2
      これ最高にイかれてるよね…
      小学校の「気をつけ!」「休め!」の「休め」が全然休めてないじゃんと思うのと同じくらい私にとってはイかれてる。

      少なくとも昼休みに主任にこう言われたら主任とも人脈は作る気になれない。

      • +11
      1. >>17
        休めと言われて地面に寝っ転がったら怒られた思い出。

        • 評価
  3. 俺も昼寝はよくしたぞ
    勉強する時間も惜しんで

    • +12
  4. 学生とかで昼寝してる人は割と昼夜逆転してる人だと思う
    ソースは俺

    • +5
    1. ※7
      いや、大人も適度な昼寝はリフレッシュできて昼からの仕事効率上がるって言うから
      昼休みにちょっと寝てみるのもいいと思う

      • +5
  5. 昼寝してもしなくても夜寝る時間はほとんど変わらないんだよね

    • +4
  6. マインドフルネスな
    軌道修正には、立ち止まり考える時間が必要、
    でなければ通過点も目標も反れてしまい
    使い物にならないクズに仕上がる
    煮込み料理を作らせれば判別出来るよ

    • -3
  7. 昼寝するとコロッケを食べる夢を見るんだよね
    ソースは俺

    • +9
    1. ※11
      ふいたw

      根本的にみんな睡眠時間が足りてないのかな?
      それとも昼に寝ることに意味があるのかな?

      • 評価
      1. ※27
        これは個人的な意見だけど、昼に睡眠が必要という理由って、仕事や勉強が忙しいという以上に、日中に交流する他人の数が多すぎるせいじゃないかな。
        対人関係ってかなり脳のリソースを使うけど、ここ100年くらいで、人間が一日に接する他人の数も急激に増加しているはず。
        だから、脳への負担も昔よりもかなり大きくなってるんじゃないかな(しかもここ100~200年で増えたとしたら、元々動物としてのヒトが持っている認知能力の限界ギリギリになってる可能性もありうる)。

        そんなわけで、昼にいったん睡眠をとることで、午前中にかかった負荷をリセットして午後に備えるという、脳の準備期間が持てるんじゃないのかな?

        • +2
        1. >>28
          朝に入って無かった予定をこなす私にも欲しい時間

          • 評価
    2. >>11
      そんなソースがかかったコロッケなど要らぬぞ!

      • 評価
  8. 物心ついたころから昼寝は大の苦手。
    昼寝してしまうと、その後半日は半覚醒の夢遊状態で
    フラフラして体が辛くて何もできなくなる。
    入眠容易でロングスリーパーでディープスリーパーな
    体質のせいだと思うけど。こういう人もいますよ。

    • +4
    1. >>12
      保育園や幼稚園で昼寝の時間に寝ない子はけっこういた。

      体質の問題だよね。

      • +6
    2. >>12
      人によって体質が異なり
      起きたらいつもの調子で顔を洗って歯を磨き身だしなみをトトノエテ必要な物を準備するなどのルーティーンが必要な精神的な依存を必要とする人も居ます

      どの状態で授業を受けたら万全なのか?は人によって異なりますが
      先生の話を聞ける状態を作っておかないと人のペースで教科書を読み聞かされる非効率的な授業を受ける事になります

      • 評価
  9. 自分もそう思ってた時期はあるけど、昼寝時間を勉強や友達とのコミュニケーションにあてた方が後で後悔しないと思うよ
    昼寝は何も残らない

    そもそも昼寝が必要なほど睡眠不足になっていることが問題じゃないかな

    • -15
    1. >>13
      何も残らないのだったら研究されないでしょう… 結果は出てるのだから、「何か」は残ってますよね。
      昼寝によって、午前中消費された集中力や体力などをこまめに回復する。夜に長時間睡眠を取るだけよりも、効率的なのでは?
      子供の体力を考えても、「夜いっぱい寝たから昼はずっと起きてなさい」よりも効果あると思いますよ。

      • +9
    2. >>13
      えぇ……生物として断続的な睡眠が必要なのは当然なんだが
      そんなん睡眠時間0で勉強した方が得だって言ってるのと同じ。昼休みに少し寝るだけで午後の効率が段違い

      • +9
    3. >>13
      勉強や人とのコミュニケーションで消耗したエネルギーを回復する為に昼寝が必要なのよ。

      • +1
  10. 貧しい国ほど昼寝してると思うけどな
    日本人はやりたいことがありすぎて寝るのがもったいないだけだと思う。

    • -15
    1. >>14
      プロのドライバーがそれで死ぬ事例あり

      • 評価
  11. 海外でADHDと診断された子にちゃんと寝るように指導したらADHDが治ったという話もある(睡眠不足で怒りっぽく落ち着きが無いのを誤診されてるケースがあるらしい)
    それくらい子どもには睡眠大事

    • +12
  12. 給食の後は絶対昼寝した方がいいと思ってたわ
    授業中寝るよりいいでしょ

    • +6
  13. 日本では不可能
    中国だからできたこと

    日本の子供に甘い学校教育で
    小学4年生~6年生の全員に黙って静かに昼寝をさせるなんて不可能

    • -7
    1. ※21
      小学生じゃないけど福岡県立福岡県立明善高校で午睡タイムを設けたら
      東大合格者が2倍になったそうだよ
      九州だと九州大学でいいやってなるからもともと東大に何人合格してたのかしらんけど

      • +2
      1. >>37
        半分ぐらいの人数が東大受験するなら効果的なのかもしれないが

        ひょっとしたら授業時間は無い方が合格率上がるような生徒が受験してないか?

        • 評価
        1. ※45 ※48
          福岡県立明前高校は、昨年度の受験偏差値が70くらいだった公立高校だよ。
          だからもともとお勉強ができる生徒たちが対象なので、効果のほどにはそこそこ期待して良いと思うけどね。

          暗記の効率が上がっているのか、作業効率が上がっているのかはわからんけどね。

          • +2
      2. ※37
        どん底高校なら元々0人だから100倍とも1000倍とも言えるな。

        • -1
  14. 科学も無かったいにしえの時代の人は
    直感で「寝る子は育つ」と導き出していた。

    • +5
  15. 人の体や習性を語る時、「原始時代の人間はどうだったの」っていう視点は
    しばしば用いられる。それにならっていうと、
    人間にとって元来、昼寝をする方が自然な事なのだろうか?

    • 評価
    1. ※24
      現在のところ狩猟採集民族なんかはほぼ昼寝しないし睡眠時間は短い方なので、自然環境下であれば昼寝は必要ないと思われる
      ただ、ブルーライトに晒されたり自然な温度・光度の変化から離れている文明社会人は狩猟採集民族と同様の睡眠スタイルで生きるのが難しいんだろうと思われる

      • +1
  16. 大人でも同じだと思う。
    情緒が安定するし、新しいアイデアが出てくる。

    • +5
    1. ※29
      偉大な科学者になったんだぞ。

      • 評価
    2. >>29
      なんだかんだでドラえもんを、いいようにこき使っていることが

      奴は馬鹿だけどズル賢い。

      • +1
  17. 極端に睡眠時間が短いと脳と体の成長がもの凄く遅れるっていうし小さいうちは睡眠って大事なんだよね

    • +2
  18. >高学歴の親を持つ子供たちの方が、昼寝を多くしている

    昼寝をするから成績がいいんじゃなくて、親が高学歴だから成績がいいんじゃないの?
    そういう親の子は昼寝が必要なくらい下校後に勉強してるのでは?

    • +1
  19. 中国にずいぶん長く住んでいたんだけど…

    中国の子供って夜遅くまで普通に起きてるのよね。
    寝るのが10時~11時なんて当たり前。いや、まだ早い方かな。
    理由の一つは日本の公立小では想像出来ない程の量の宿題が出ること。寝てる暇なんか無い。効率的勉強法より睡眠削ってなんぼ勉強法の方が優勢だから寝ない。
    あと、親と一緒に夜更かしする子供も多い。
    暑いから家族で外で涼むかーって深夜の外出とか、夜も働く親と子供の寝る時間が同じ、みたいなことが日常にある。
    中国に限らず東南アジアではよく見る光景ね。

    そんな通年で寝不足の子が多い中国の小学4~6年生に昼寝させてあげたら、そりゃあ幸福度も成績も上がるよ。

    調査した子供達の夜間平均睡眠時間が10時間以上と十分な上で、更に昼寝したら成績が上がるというなら続ける価値あるよね。

    • +2
  20. 寝ると煩雑だった情報が頭のなかで整理されるというし、
    情報過多で忙しい昨今は、子供に限らず眠ったほうがいいよ…

    おやすみ

    • +3
  21. 睡眠が記憶の定着を強化するというデータがすでにあるのだから、「昼寝で成績上がる」は理にかなっている。

    記憶力を問うような問題の割合が高い日本では、昼寝の成果はより顕著にでるかもしれない。

    • +3
  22. 机に突っ伏して寝るのは体が疲れそう

    • 評価
  23. 神経は常に電気(信号)や伝達(科学)物質などに晒されて腐食が進行していくから日々メンテナンスが必要。信号が少なくなる睡眠時にグリア細胞が修復作業をしてくれる。よって睡眠不足(機会損失)や栄養失調(資材不足)が続くと十分な回復ができない。

    • +2

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