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砂漠に捨てられた子犬がコヨーテの群れに受け入れられ一緒に暮らしていた

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(著) (編集)

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 アメリカ・ネバダ州の砂漠地帯で、コヨーテの群れと一緒にいる1匹の犬が目撃された。

 子犬の時に砂漠に捨てられたとされる犬は、どういうわけか捕食者であるコヨーテの群れに受け入れ、約7か月の間、一緒に暮らしていたようだ。

 だが最近、犬が足を怪我してしまったことが明らかとなり、保護団体が救助することに。保護された犬は、予想以上に人間に友好的で、いずれ養子縁組が予定されているという。

White dog spotted living with coyote pack in Henderson

砂漠地帯でコヨーテの群れと暮らしていた犬「ゴースト」

 ネバダ州ヘンダーソン郊外インスピラーダ地区の砂漠地帯で、「白い犬がコヨーテの群れと一緒にいるのを目撃した」という情報が、ネバダ州南部捕獲チーム(Southern Nevada Trapping Team)に寄せられたのは、2022年の7月ごろのことだ。

 SNSで犬の報告を受けたスーザン・マクマレンさんは、このように話している。

インスピラーダ地区の住民たちは、過去7か月の間、コヨーテの群れの中に白い犬がいるのを見かけては、グループアカウントにその情報をシェアしました。

 この白い犬は「ゴースト」と名付けられました。その名の通り、誰かが近付こうとすると、いつも姿を消してしまうそうです。

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image credit: youtube

足を怪我している事実をしり、ゴーストを救助する作戦を決行

 最近、マクマレンさんはゴーストが負傷している可能性があることを知り、パートナーのティミ・ゾンディロスさんと一緒にゴーストを救出することを決めた。

ゴーストはコヨーテたちと一緒に走ったり、餌を食べたりしたりしていましたが、足を引きずり始めました。

足を引きずっているゴーストを、コヨーテが攻撃するのではないかと心配になりました。

 ゴーストがたどる道の地図を近所住民から共有してもらったマクマレンさんとゾンディロスさんは、民家の近くや開けた砂漠を何日も何時間も続けて捜索した。

私たちは、ゴーストがどこにいて、どのような状態なのかということをとても気にしていました。

ゴーストを捕獲することに成功、人懐っこい犬だった

 2月4日、ついに2人の努力が報われた。ゴーストは、仕掛けてあった餌を置いた檻の中に入ったのだ。

 ゴーストは、意外にもおとなしく檻の中で座っていて、車に乗せてもよく寝ていたという。

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image credit: youtube

私たちは、「ついに保護できた」という喜びと安堵しかありませんでしたが、ゴーストにも保護された安堵があったのではないでしょうか。

驚いたのは、ゴーストはコヨーテの群れと一緒に砂漠で何ヶ月も暮らしてきたにもかかわらず、人間に対して特に警戒心を抱くことはなく、非常に友好的だったことです。

私たちには、ゴーストがとても愛情深い犬で、人間に撫でられて甘えたいと思っていることがわかりました。(マクマレンさん)

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ゴーストは健康問題を多く抱えていた

 救助から3 日も経つ頃には、ゴーストは他の犬と同じように、ゾンディロスさんのそばを歩き回っていたという。

 しかし、コヨーテの中で7か月間生活してきたゴーストは、深刻な健康上の問題を抱えていた。

 耳と目の感染症にくわえて皮膚にも問題もあり、去勢手術も必要だった。

 さらには、つま先を骨折していて、切断が必要と診断された。

おそらく空腹で石を食べたので、ゴーストのお腹には複数の石が入っています。

私たちは経過を観察していきますが、うまくそれらが排泄されれば、おなかを切って石を取り出す手術を受ける必要はないかもしれません(マクマレンさん)

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訓練と治療を受けてペットとして順応できる犬に

 フレンドリーではあるが、何か月間もコヨーテと一緒に生活してきたゴーストを、飼い犬として完全に順応させるには時間も手間もかかる。

紐で繋いだ訓練やクレートトレーニングを受けていないし、夜は寝ずに歩きまわるし、保護されてからの夜はストレスもたまっているようで、ゴーストにとって本当に大変です。

 だが、今後ゴーストの治療が終わり、攻撃の兆候を見せず、訓練が成功すれば、養子縁組の対象になるそうだ。

 ゴーストは強運の持ち主なのかもしれない。

 死ぬことを前提に、人間に砂漠に置き去りにされたにもかかわらず、今日まで命をつなぐことができた。

 本来なら捕食対象となる子犬を、コヨーテたちが仲間として迎え入れてくれたのも奇跡的な出来事である。

私たちは、まだ若いゴーストがくつろげるベッドやソファ、そして愛情を注いでくれる飼い主のいる家に引き取られることを望んでいます。

ゴーストは最高の飼い犬になると、私たちは信じています。

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image credit: youtube

 このように語るマクマレンさんたちは、4,000ドル(約53万円)を超えるゴーストの医療費のために、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』で、支援を呼びかけたところ、目標金額を超える多くの寄付が集まった。

References:Ghost’s Story: Elusive white dog spotted living with coyote pack in Henderson/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 30件

コメントを書く

  1. 空腹で石を食べたってとこで涙出てきた。
    全ての犬よ飢えることなく安全で幸福であれ。

    • +40
  2. イヌとコヨーテは交配可能なくらい近いし
    子供の内は外見的にもより似てるから受け入れられたのかもね。

    それでも肉体的な差異は少なからずあるから
    イヌがコヨーテと一緒に生きるのはやはり無理があるんだろう。

    • +8
    1. >>2
      コヨーテは犬を食べることもあるんですよ。万が一があるかもしれないからね

      • +8
    2. >>2 確かカラパで教えてもらった、コヨーテ+犬=コイドッグ。
      ニンゲンを恐れず襲ってくる事もあるらしいからやっかいだよね。

      • +2
  3. 「恐ろしいコヨーテの群れから人類の共である犬を保護できた」って全てがエゴじゃないか

    • -17
    1. >>3
      恐ろしいコヨーテ扱いは別にしてないと思う。だから保護せず見守ってたけど犬が怪我したから状況が変わったんやん。野生のコヨーテの群れは弱った個体を攻撃してしまうのが習性だから保護しなかったら先が見えてた。エゴっていうけど命救って、救われた子が尻尾振って元気そうにしてるならそれでええやん。犬は共生できるから保護できる、コヨーテは人間と共生できひんから放置。ただそれだけやん

      • +40
  4. 人懐っこいっていうか、種を変えても壁を作らない性格だったからコヨーテにも受け入れられたんじゃないか。人間に保護されて喜んでいるっていうより、環境の変化へのストレス耐性というかどんな環境でもやっていける犬だったんじゃないか。

    • +18
    1. ※4
      人間でも他の動物でもいるねそういう性格の個体

      • +5
  5. 「養子縁組」。。。
    Adaptionを直訳したのかな?
    日本語では「里親制度」じゃないかな?面白いから良いけど。

    • +1
  6. イッヌ 「そっち入っていーい?」
    コヨーテ「いいよ、来ぃよーて。」

    • +3
  7. > ゴーストは、意外にもおとなしく檻の中で座っていて、車に乗せてもよく寝ていたという。

    画像のガチ寝がシュール過ぎる
    危機感無さすぎる

    • +9
    1. >>9
      説明を受けないと、ちょっと遠くの公園で遊んだ帰りの車内としか思えないよね。
      車に乗せられても怯えたり警戒したりしていないみたいだし、シャツも着てるし。

      • +3
  8. コヨーテペアレンツ「犬は犬らしく人間のとこに行っちまいな…」

    • +14
    1. >>10
      ジョークっぽいコメントなのに泣いちゃったじゃん(;ω;)
      親の気持ちになってしまって……

      • +4
  9. 群れのコヨーテ達は心配してないかな
    ゴーストはちゃんとお世話されてて元気だよって伝えてあげたい
    今まで一緒に暮らしてくれたおかげで命が繋がったよ

    • +17
  10. 室内でトイレをしないよう訓練するだけでも根気と忍耐がいるだろうな
    保護活動してる人には本当に頭が下がる

    • +8
  11. コヨーテと暮らすのは犬にとってもかなりハードなんだね
    五輪アスリートの群れにおいらが入れてもらったようなもんか?

    • +9
  12. 健康上の問題で、他は分かるけど「去勢手術が必要」というのは、健康上どうこうでなく飼い犬としての適応のためでは…
    それとも英語のhealthにはそういう意味も含まれるのかな

    • +4
  13. 犬「なんかみんなと違うなって思ってたんすよ」

    • +1
  14. コヨーテはそんなに怖い生き物じゃないよ
    集団グループで生きていく生き物だから
    同系列の犬にも協調出来たんだと思う
    ハイエナでも同じ事あるかもね

    • +1
  15. イヌ科は基本余所者に厳しいけど、コヨーテは比較的緩いからかなあ

    • +3
  16. 子犬な上にフレンドリーすぎてコヨーテも毒気を抜かれちゃったのかな
    なんやこいつ‥‥まあええわ好きにしな、うわマジで付いてきたぞこいつ、しゃあないなあみたいな

    • +6
  17. かわいいな笑
    誰からにも好かれるタイプ

    • +4
  18. 野良犬いない地域なんだろうか
    人間に捨てられた断定はなんか怖いわ

    • 評価
    1. >>26
      その野良犬も、元は誰か人間が飼っていた犬だよ

      • +6
  19. アメリカ人にはこの犬とコヨーテの関係を見習って欲しいな

    • +3
  20. 虎が豹育てたりとかもあったしガゼルの子供を一時的にでも虎が守ろうとしたりもするんだよね
    ならコヨーテが犬そだてるくらいは割と普通では
    捨てられた理由はピットブルの血が混ざってるからかな…顔つき的に

    • +2

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