閉じ込められる前に逃げろ！上海IKEAのコロナ閉鎖で買い物客パニック

　ゼロコロナ政策を掲げる中国では、国の威信をかけてロックダウンなどの取り組みが行われている。感染者や濃厚接触者が確認されると、厳しい隔離と健康監視が科せられる。

　上海のIKEAで、買い物客の中に新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者が発見されたとして、急きょ閉鎖措置が敷かれた。

　中にいる人は全員一旦閉じ込められ、その後2日間施設に隔離され、5日間の健康監視が行われると発表されたことで、買い物客らはパニックに。

　いち早く逃げ出そうとした買い物客がドアに殺到し大混乱を引き起こした。

上海IKEAで突然のコロナ閉鎖措置

　8月13日、上海のIKEAで大混乱が発生した。

　買い物客の中に無症候性のコロナ感染者（6歳少年）とその家族である濃厚接触者がいることが判明したため、保健当局が急きょIKEAの強制閉鎖を命じたからだ。

　「当局からの通知を受け、直ちに出入り口を封鎖する」との店内アナウンスが流れると買い物客はパニック状態に。

　買い物客らが大勢でドアに殺到し、警察官を押しのけながら脱出を図った。

上海徐汇宜家要禁止出入配合流行病学调查，吓得顾客褰快逃亡。在病毒被消灭之前不要在中国逛商场，切记。 pic.twitter.com/dAWbpbln7v

— 方舟子 (@fangshimin) August 14, 2022

　上海市衛生委員会の副主任である趙丹丹氏は8月14日、中に閉じ込められた買い物客は2日間隔離され、その後5日間の健康監視を受けることが義務付けられると発表。

　結局逃げ遅れた人はIKEAに4時間以上閉じ込められた後、隔離施設に移送されたという。

　上海IKEAは8月15日月曜日まで閉鎖され、火曜日には営業が再開された。

　また、上海日報によると14日に、感染した6歳の少年の身近にいた400人近くが特定され、さらに8万人が接触者追跡の結果、PCRテストを受けるよう命じられたと報じた。

中国の厳しいゼロコロナ政策

　中国は、新型コロナの蔓延を防ぐために、「ゼロコロナ政策」を実施している。

　上海や他の都市の住民は、数カ月にわたって散発的な閉鎖に対処してきた。今年初め、上海では2カ月にわたって都市封鎖され、2500万人の地元住民は家から出られなくなり、不満が広がっていた。

　今年5月、世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長は、「ウイルスがより感染しやすく進化し続けているため、中国のゼロコロナ政策は長期的に有効な解決策ではない」と述べている。

References:Ikea shoppers in China panic, try to escape flash-COVID lockdown - National | Globalnews.ca / written by parumo
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