本記事はアフィリエイト広告を利用しています。
この画像を大きなサイズで見る1971年のキャサリン・ポールセンの本『The Complete Book of Magic and Witchcraft』には、”気になる彼女を振り向かせたいならチーズをプレゼントすること”とある。
未来の恋人の気を引くのに、チーズの塊を捧げるとよい? なんとも奇妙なおまじないのように思えるが、魔術の長い歴史を解説したポールセンのこの本には、チーズにまつわる呪術がたくさん出てくる。
かつてチーズは生命の奇跡に例えられ、古来から魔術にチーズが使用されることが多かったようだ。ここではチーズと魔術に関する不思議な関係を見ていこう。
なぜチーズに魔術的要素があるのか?
どうしてチーズに魔術的要素があると見られているのか、はっきりとはわからない。若者に生命と力を与えることができるパワフルな食材であるミルクから作られていることと関係があるかもしれない。あるいは、チーズ作りの工程が、少し魔術じみているからかもしれない。
12世紀の神秘主義者、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、実体のないものから固形物である凝乳を形成するチーズ作りを、生命の奇跡にたとえている。
1450~1750年頃、宇宙の創造もまた、チーズ作りの観点から考えられていた。
すべてがカオスだった。つまり、土、空気、水、火が一緒に混ざり、ちょうどミルクからチーズが作られるように、そこから質量のある塊が作られた。その中に虫のようなものが現れたが、それは天使だった
生命の誕生とチーズ作りのミステリアスな手法を結びつけることは、魔術的要素が秘められているという解釈に説得力を与えた。
この画像を大きなサイズで見るチーズを使用した魔術や占い
チーズの魔法は、ヒルデガルドが現われるずいぶん前、中世以前からあった。2世紀の預言者アルテミドロスは、自身の『夢判断の書』の中で、チーズを使って未来を予言するチーズ凝固占いについて書いている。
のちに、私たちはチーズと鮮やかな夢を結びつけたが、皮肉なことに、アルテミドロスはチーズ占いはもっとも信用できないもののひとつだと言っている。
だからといって、のちの世代がチーズの夢占いをやめたわけではない。17世紀の『夢の解釈』という英語の手引書の中では、「チーズの使われていないケーキの夢はいい夢」といっている。
中世や近代初期、チーズが使われた占いの多くは、泥棒や殺人犯を見つけるためだった。やり方はきわめて簡単。まず、こう祈りながらチーズに呪文をかける。
「彼の口は呪われ、苦みでいっぱいになり、舌が痛み苦しみますように。彼が有罪ならば、悪魔の名のもとにそれを食べ、無罪ならば、イエス・キリストの名のもとに食べるだろう」
そして、容疑者にそれぞれ小さなチーズのかけらを食べさせる。犯人なら、このチーズを飲み込むことができず、罪を自白するという。
この画像を大きなサイズで見る魔女が呪いをかけたチーズは危険!?
泥棒とまではいかなくても、魔女がそばにいるときはチーズに気をつけたほうがいいという。
古代ギリシアの長編叙事詩『オデュッセイア』では、魔女キルケがオデュッセウスの仲間たちにチーズ、大麦、ハチミツ、ワインを混ぜた魔法の飲み物を飲ませて、動物に変えてしまう。
4世紀のキリスト神学者、ヒッポの聖アウグスティヌスは、可能性は低いが、こうしたことはありえ
ると言っている。
修道士マームズベリーのウィリアムは、呪いがかけられたチーズは本当に危険だと確信していたようだ。12世紀の書物の中で、とくにイタリアの宿屋の女将は、呪いのチーズを使って、たびたび客を使役用の家畜に変えたと説明している。
この画像を大きなサイズで見るキルケを怒らせたため、オディッセアの仲間たちは気の毒なことになった
image credit:Metropolitan Museum of Art, New York
悪意のある魔女が、ミルクやチーズに魔術で細工すると考えられていた。近代ヨーロッパでは、ミルクを腐らせるのは、もっともよく行われる魔女の呪いのひとつだという。
1650年頃、酪農の仕事をしていたイザベル・メインは、どうしてもミルクからチーズができなかったので、ミルクが呪われていると確信した。
マーガレット・ストザードという魔術師が、その呪いを解くと、ミルクはちゃんと固まったという。マーガレットはイザベルに、これからは搾乳するときにナナカマドの枝を携えていくと、邪悪な目からミルクを守ることができるとアドバイスした。
魔女にとっては単なるいたずらだが、人々にとっては迷惑極まりない。魔女は魔術を使って、ウシのおっぱいから直接ミルクを盗むとも考えられていた。
14世紀の道徳マニュアルには、魔法がかけられた革のバッグを持った女性の話が出てくる。女性が命令すると、バッグが飛び上がって、近くの家畜の群れまで走り、こっそりミルクを盗んで持ち帰ったという。
この画像を大きなサイズで見る誘惑するチーズ?
チーズが誘惑的であるという考えは、ずいぶん前からあった。13世紀の書物では、道徳家で神学者であるシェリトンのオドが、えもいえぬ香を放つ炙ったチーズを例にあげて、不義密通を説明している。
チーズを炙って罠に仕掛ける。ネズミがそのにおいをかぎつけ、チーズを取ろうとすると罠にかかる。あらゆる罪も似たようなものだ。
チーズを炙るのは、女性が着飾り、魅力をふりまくこと。女性はこうして愚かなネズミどもを誘惑して捕える。女性は不倫に走ることになり、あなたは悪魔に捕まることになる
チーズと愛の魔法
チーズと愛の魔法との関係は、誘惑だけにとどまらない。14世紀のドイツでは、パンとチーズをちょっとかじって、肩越しに投げると、ふたりの関係が確実に実ることを意味するのだという。
さらに、チーズは男性の不能を治療するとも言われる。いたずらな魔女が男性器に呪いをかけた場合の中世イタリアの治療法は、男性の妻がチーズに穴をあけて、出たくずを男性に食べさせるといいのだそうだ。
キャサリン・ポールセンの呪文はあまりにも短いが、ヨーロッパの人々の積年のチーズ愛を考えると、それ以上の余計な言葉をつけ加える必要がないのも不思議ではない。
References:The spellbinding history of cheese and witchcraft
















美味しそうな呪術&魔術だなあ
自分が中世に生きてたらころっと引っ掛かりそうだ
気になる女性に裂けるチーズをプレゼントしたらご縁が遠くなったりして
チーズうまいよなぁ
神の発明だと思う
カースマルツゥは黒魔術かなんかの産物に思うわ・・・
ミルクをかき混ぜて世界をって、インドの神話を連想した。
乳は何かを育むものってニュアンスなのかな。
パンとチーズをかじって投げると愛が確実になるってやつ、それ言い出された300年ほど前にチーズ投げつけられて死んでる人いるんですよ。メイヴって方なんですけど
いうて、日本でも 祈祷に酒や塩を使ったり
米や豆を撒いたりするから、こういうのは
その土地でありふれていて かつ上等とされる食材が
供物や呪術的意義を見出されている感じなのでは。
保存状態(腐敗菌の混入の有無など)によって
牛乳が早く腐ったり長持ちしたり、
何らかの原因(病気や、気候が悪い等のストレス要因)で
急に家畜の乳の出が悪くなったり、
そういう自然現象の理由を天使や妖怪のせいにする
“昔の人が想像した起源譚”っぽい要素も混じってるが。
「イタリアの宿屋の女将は、呪いのチーズを使って、たびたび客を使役用の家畜に変えた」
イタリアの三娘子。
スペイン宗教裁判不可避
チーズ!チーズのためなら死んでもいい!
※10
チーズはどこへ消えた?とはまた懐かしいものを
甘露!!
発酵は神秘
これが本当の醍醐味というやつ
愛の魔法? チーズと娘フラワーの香りは乳酸菌からくるものだから似てるのさ
ナポレオンも間違えたくらいさ
神話とはいえチーズを頭にぶつけられて死んだ女王がいる話があるくらいだしまぁ、よくあることか
東洋では熟酥、醍醐なんかが魔術、瞑想、民間医療で多用されてたが西の方はチーズなのか…オシャレね!笑