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続々と発見される双頭のサメ。一体何が起きているのか?

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(著) (編集)

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 世界ではB級ホラー映画に登場してきそうな双頭のサメが増えているそうだ。奇形の増加傾向は2008年にオーストラリア沿岸で頭が二つあるサメが引き上げられて以来のことである。

 例えば2013年、フロリダの漁師らがメキシコ湾でオオメジロザメを捕獲。その体内から頭が二つある胎児が発見された。

 こうした症状を多頭症という。それぞれの頭にはきちんと脳があり、内臓や手足の制御を共有している。多頭症の生物は、脳が議論をしているかのように動き方が混乱することがしばしばで、数か月以上生きることは稀だ。

 2016年、大西洋で発見された双頭のナヌカザメ

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 最近、スペインの研究者が、養殖していた800匹のアトランティック・ソーテール・キャットシャークの中に双頭の胎児を発見して論文を発表した。

 だが、これは普通の奇形ではなく、卵生のサメから発見された初めての双頭の胎児であった。調査を行うために卵は細心の注意を払って切り開かれたが、そのままにしていた場合であってもきちんと孵化したかどうかは分からないとバレンティン・サンス・コーマ教授は話す。

 また仮に孵化したとしても、それほど長くは生きられないと推測される。このことは、これまで卵生のサメの双頭奇形が発見されなかった理由であるかもしれない。

 2008年にオーストラリア沿岸で発見された双頭のヨシキリザメ

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遺伝子の突然変異?それとも乱獲?

 こうした奇形が増加している原因は今のところ分かっていない。そもそも事例が少ないために、奇形を誘発する原因の特定ははなはだ困難だ。

 コーマ教授は遺伝子の突然変異が原因ではないかと考えている。標本は研究室の中で養殖されていたため、感染、化学物質、放射線等への曝露が考え難いからである。

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 乱獲がその犯人とする説もある。海洋学者ニコラス・エーエマン氏も最近カリブ海で双頭のサメを発見した。彼によると、サメの個体数は減少しつつあり、遺伝子のプールも縮小している。これが近親交配につながり、遺伝子の異常が遺伝しやすくなるというのだ。

 2013年にメキシコ湾で発見された双頭のオオメジロザメ(関連記事

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 一方で、メキシコの海洋学者フェリペ・ガルバン=マガーニャ博士は、単なる誤解と話す。彼によれば、双頭のサメは実際に数が増えているわけではなく、科学誌が増加したために報告事例が増えているだけだという。

 実はガルバン=マガーニャ博士も奇形のサメを発見したことがある。それは2011年にメキシコ沿岸で捕獲された単眼のサメだ。単眼症という先天的な疾患が原因であり、目はきちんと機能していたという。

Strange! Two-headed bull shark discovered in the Gulf of Mexico

via:Mystery of the TWO-HEADED sharks/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 56件

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  1. 人間がどんどん頭良くなるから、自然界が頭二つにして抵抗しているのかもしれん(違

    • +14
  2. そのうちトリプルヘッダーシャークの実在も発見されそう

    • +5
  3. 人間の数が半分くらい減ればいいんだけどね

    • -3
  4. 増加していると書きながら数字のデータはないとか、メキシコの海洋学者がいうようにただの主観じゃないの。

    • +16
    1. ※8
      さかなクンも以前同じような事を言ってたよ。
      ニュースになると「あんなのが珍しいのか。ひとつもって帰ってくるか」となるので捕獲例が増えるんだそうだ。
      魚一匹詰んで持って帰ってるにも燃料はいるので、金にならない邪魔なモノは捨てるのが漁師さん。
      発見して持ち込んでくれたら金を払うよ。という研究者が出ると、「発見例」が増えるんだとさ

      • +1
  5. ネット社会と無縁だった海の男や釣り人が
    スマホを持って報告可能になっただけ。
    昔からたくさん見つかってる。
    奇形の魚は意外と多い。忙しい船の上で
    いちいち写真撮る暇がないだけ。
    オヒョウは昔は海から離れた町の人には
    大袈裟なウソと思われた。 ソースは漁村育ちの私。地元の漁港に迷い込んだゴムボート
    より大きなヒラメの話は誰にも信じて
    もらえなかった。今思えばアレはオヒョウ。
    本当の写真や映像や実物を見てもいまだに
    信じられない迫力だけどね。

    • +54
  6. 一見鮫に似てるけど実は最初からこういう生物

    • 評価
  7. 個人的にはフェリペ・ガルバン=マガーニャ博士の説を推すな。
    日本でもダイオウイカブームの後しばらくは、なぜかダイオウイカがよく揚がるようになってたし。

    • +1
  8. 新しい種類の生物誕生の瞬間なのでは・・・!?

    • 評価
  9. 探査と捕獲の技術の進歩とともにこういうのが昔より見つけやすくなっただけじゃないの

    • +2
  10. サメさんにはこの調子で砂の中を泳ぎ回ったりトルネードに乗っかって都市襲撃もしてもらいたい。

    • +7
  11. 福島の放射能だね
    2008年にも発見されてるというバカも居ると思うけど
    原発は正常運転でも大量に放射能撒き散らしてるんだよ

    • +1
  12. 奇形の発生率は遺伝子で決まっている、それを超えて発生しているのか?
    って、生物学かじった人が言ってました。

    • -51
    1. ※21
      デマをまき散らす薄らバカの方が明白に有害だよ

      • +17
  13. ダブルヘッドジョーズを思い出すなぁ
    頭が二つだから凶暴さも2倍とか言うゆでたまご理論

    • +1
  14. 神が進化の試行錯誤をしているということだろう

    • 評価
  15. サメの双頭は、それなりに頻繁に報告されてたはずだが
    インスタグラムのおかげで、報告件数が増えただけじゃないのか?

    • +3
  16. 胎児ばっかりやん
    本当は産まれるまでに淘汰されるようなのが、腹を開けて見ようって人が増えたせいで人目に触れるようになっただけなんじゃ?

    • +1
  17. 乱獲にあたるほど鮫取るもんなんだ…
    ん?フカヒレか?

    • +5
  18. メディアの情報伝達が昔より格段に速くなったからなぁ
    一人一人がカメラ&ネット接続付き携帯機を持ち歩いてるからねぇ

    • +2
  19. 「双頭の鮫の旗の下に」改め「双頭の鮫の旗の下に」

    • 評価
  20. マイクロビーズのせいかねえ?
    軟骨魚に特異的に催奇形があるとかそういう研究無いんだろうか。

    • +5
  21. ダライアスの続編を作れと言ってるんだよ。

    • 評価
  22. 人間で例えるならシャム双生児だね
    自然界では意外とよくある出来事なのでは

    • 評価
  23. 20世紀にどれくらい見つかっているのかな?
    それに増えているって言ってるのに事例が少なくてって矛盾してない?

    • 評価
  24. そのうち双頭の牛や鹿が増えだすに違いない。

    • 評価
  25. 2008年のオーストラリア沿岸で発見された双頭のヨシキリザメはともかく、
    2013年のメキシコ湾で発見された双頭のオオメジロザメ
    2016年の大西洋で発見された双頭のナヌカザメ
    2011年のメキシコ沿岸で捕獲された単眼のサメなんかは
    2010年のBPディープウォーター・ホライズン爆発からのメキシコ湾原油流出事故じゃないの?

    • +3
  26. みんなが見たいもの、知りたいものの情報は自然と集まっていく。引き寄せの法則ってつまりこういうことだよね。

    • +4
  27. 実は深海には普通に双頭の鮫が種として存在してて、たまに上に上がって死んでるだけだったりして

    • 評価
  28. 海水温度の変化によって生息区域が変わるが、サンゴなど移動が難しい物は死滅が心配されたりする。それらによる海の環境変化は当然巨大なものだろうし。
    そして温暖化や海水温度の変化は長期的に繰り返されてきた地球の平常運転である。
    というようなのをどっかで見たことがあるので、すべてを人間の仕業のように言ってしまう人には冷静さを感じられない。
    ただ、当然乱獲や人為的な環境破壊がないかの調査、そしていかに防ぐかは考えて行かなきゃいけないね。

    • 評価
  29. 数年おきに見つかってるだけで「続々」なの?

    • 評価
  30. サメに限らず双頭の生き物は比較的生まれやすいらしい

    • 評価
  31. 単に奇形のサメの報告例が増えているだけじゃね?
    発見されても、今まではそのへんに捨てられたり近所で話題になっただけで終わったものが、今では誰もが簡単にネットに上げられるってだけで。

    • +3
  32. カメとヘビの双頭も珍しい!って言われてるけど別にそんなことはないよね。
    ソースは元ペットショップ店員の俺。
    ホントにネットで気軽に報告ができるから多くなった気がするだけ。
    その中でも特に軟骨魚類と両生類は双頭が出やすいと思う。

    • +3
  33. たぶん生きてたわけじゃなく死んだ母親のお腹を開いたら出てきただけのような気がする
    サメはお腹の中ですら共食いするし普通は生まれる前に通常個体の兄弟に食べられるか産まれても死産もしくは捕食能力がなくすぐ死んで食べられてると思う
    情報の伝達技術が向上したおかげで報告例が増えただけじゃないかな

    • +1
  34. ネットが発達しただけ
    ってのが理由ではあるだろうが
    ともすれば話題そらしにも見えてしまうな
    世界は何事も問題ありません平和ですって
    環境破壊はどんどん進んでいるし中国はフカヒレ目的でサメ乱獲しまくってる

    • 評価
  35. 双頭だと長生きできないのか、なんかかわいそうだな
    フィクションならドラゴンだのクリーチャーだの、双頭キャラってめちゃ強いイメージがあるのに

    • +1

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