人工衛星、飛行機、あるいはグーグルアースを通して、空から地球を見下ろして初めてわかる事実がある。地面にあいた巨大な穴、雪面から落ちる血のように赤い滝、異様な海の模様などなど、まだまだ地球には不思議と謎が満ち溢れているようだ。
ここでは空中写真から見えた衝撃的な12の光景を見ていくことにしよう。
1. 巨大なクジラ(ペルー)
グーグルアースで最初に発見されたのは2012年のこと。この動物の形をした巨大な土手は、ペルーのリマ近くにある。専門家によると5000年前にできたものではないかとのこと。つい最近まで、この海岸沖800メートルもいかない場所がシャチの狩場だったが、商業漁業が彼らの獲物を横取りするようになった。
2. 氷にあいた巨大な穴(ロシア、シベリア)
シベリアにある巨大な穴。地表の栓のようになっている、巨大な氷の丘ピンゴが溶けて落ち込んだせいではないかという。ひとつが急速に溶けると、このエリア全体が崩れる可能性がある。極地特有の光景だが、ピンゴが温暖化によって急速に溶け、このようなクレーターを次々につくっている。
3. ジャングルに描かれた謎めいた遭難信号(ベトナム)
ベトナムのジャングルの中で見つかったこのこのメッセージは、驚いたことに高さが11メートルもある。だが、意味不明だ。おそらく、墜落したパイロットの遭難信号と思われる。USAの文字の下の人が歩いているような形のKは、墜落した飛行士が使う記号として知られている。ベトナム戦争終結後15年たってから発見されたが、このパイロットがどうなったのかはわかっていない。
4. 地面にぽっかりあいた巨大な穴(ロシア、ヤマル半島)
ロシアのヤマル半島で2014年に発見された。北極圏の7大巨大穴の一つ。閉じ込められていたメタンガスが噴出してできたのではないかと科学者は考えている。これは別のピンゴの例で、ピンゴが溶けて地下の空間にたまった天然ガスが噴き出したという説もある。まわりの飛び出した岩が、天然ガスの圧力が地表に岩を押し出した証拠だという。
5. 巨大なサイエントロジーのシンボル(米ニューメキシコ州)
ニューメキシコ州トレメンティナ基地の大地に刻まれた巨大なシンボル。ここは、L・ロン・ハバードが創始した新宗教、サイエントロジー系列のスピリチュアルテクノロジー教会のある場所で、このシンボルは教会のロゴ。元メンバーは、宇宙からの戻ってくる生まれ変わったサイエントロジストたちのための道しるべとして作られたのだと主張している。教会の貴重な原理(ハバードの書物など)を、核戦争から守る地下防空施設の場所を示したマークだと信じる人もいる。
6. 雪から流れ出す血のように赤い滝(南極)
ブラッドフォールとして知られている。南極の白い雪に比べて、この奇妙な変色はひときわ目立っている。この赤い色は地下に豊富にある鉄からきていると考えられている。鉄分は血液を赤くしている成分と同じものだ。
7. アフリカの奇妙な渦巻き(南アフリカ)
南アフリカの大地に刻まれているこの不思議な渦巻き模様は、古代の失われた都市カラハリへの地図の道しるべだと信じられていた。残念なことに、真相はごく単純だ。地元の農夫が、乾季のとき作物にやる水を引き込むために作った設備だという。
8. 畑のキリスト
イギリス人男性のザック・エバンスがグーグル・アースで見つけた。畑全体がキリストの顔に見える。少なくともよく絵画で描かれるような顔に似ている。現場はハンガリーのPuspokladany近くの農地。原因はいまだに謎だが、単に地形的な偶然だろう。
9. 赤潮
この華やかな藻の大量発生は、宇宙からでもはっきり見えるほどだ。赤潮として知られているが、この赤や茶色は渦鞭毛藻類として知られる特殊な植物性プランクトンが原因。赤潮は水中で毒素を生み出し、酸素を欠乏させ、その結果、まわりの水域や沿岸の生態に壊滅的な影響を与える。
10. 砂漠の傷跡(サハラ砂漠)
この長くて奇妙な溝のようなものは、サハラ砂漠に刻まれている。2005年1月に人工衛星によって初めて発見された。明らかに人為的なものだとして、航空機が墜落した跡から、核実験の痕跡まで、さまざまな説がささやかれていた。しかし、2011年にその理由が判明した。単に石油かガスのパイプラインを埋設した結果だった。
11. 生贄の石(モンゴル東部)
自然なものにしては、あまりに均一な並びのこの石の連なりは、埋葬地か生贄を捧げる場所ではないかと考えられている。考古学者は、右奥に見える大きなものは、最重要人物、おそらくチンギスハーン本人が埋葬されていることを示しているのではないかと考えている。
12. 巨大クレーター(米アリゾナ州)
直径1.2キロ、深さ170メートル。アリゾナ州にあるバリントン(バリンジャー)クレーターは、約5万年前の更新世に巨大隕石が衝突してできたもの。この時代は、恐竜が絶滅してだいぶたっているが、毛で覆われたマンモスや大ナマケモノが出現するにはまだ少し早い時代だ。
via:12 Of The Strangest Things Ever Spotted From The Skies, Explained By Science・translated konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
遭難信号で北海道のSOS遭難事件を思い出してしまった。
あのテープの声怖かったなあ・・・
2. 匿名処理班
巨大な穴系は怖い
3. 匿名処理班
グーグルの写真て利用しないから分からないんですが、更新はどのくらいの期間間隔であるんですか?
変化が著しい場所でも古いままなのかな?
4. 匿名処理班
チンギスハーンの墓ってすでに判明してなかった?
5. 匿名処理班
6の赤い氷河って映画であったな・・、元ネタがコレか。
『パラサイト・クリーチャーズ(Blutgletscher)』
6. 匿名処理班
ムーなど読むとそうだけど、長髪の男に見える奴はいつもキリストなんだな
7. 匿名処理班
8はあれだな、スペインのお婆ちゃんのイコン絵より巧いな。
8. 匿名処理班
11番ずーっとそのままだったって事?
信じ難い…
9. 匿名処理班
8の画像は、紙巻たばこを左手に持って格好をつけてるブロマイドの画像にも見える
10. 匿名処理班
11のチンギス・ハーンの墓ではないかという画像は、現地で骨を採取してDNAを調べてみたら意外と簡単にわかるんじゃないかなと思う。
チンギス・ハーンは、多くの国を征服して、そこの元王族の娘や、周辺国の王族の娘等との婚姻をしており、オルグと呼ばれる後宮には、3000人を超す「嫁」がいた事がわかっていて、現代のヨーロッパ人の多くにもチンギス・ハーンのDNAが混ざっていることも研究結果からわかっている。
だから、チンギス・ハーンのDNAの形は判明しているので、その形と比較すれば、判明するんじゃないかな。
チンギスハーンの支配地域は、アジア、中央アジア、東ヨーロッパ、中東と広範囲に及ぶので人種も雑多、宗教も雑多な大帝国だったんだよな。
嫁さんが3000人もいると、1晩に1人を相手するにしても3000日、ふぅ、そりゃ寿命縮むな。
11. 匿名処理班
iPodを聴くネイティブアメリカンなんてのもあったな。まだそのままなのかな。
12. 匿名処理班
グーグルアースで見つかった巨大人物画っていったらこんなのもあったな
座標〈50°0'37.00"N,110°6'50.00"W〉
13. 匿名処理班
10のパイプラインなんてどう見ても人工的
こんな形を自然が作り出したものって結論出すほうが不自然
14. 匿名処理班
なぜかサイエントロジーのサインが銭形平次を思い出した
15. 匿名処理班
11はチンギス・ハンの墓だとしたらミニマム過ぎるだろ。
あれで始皇帝陵ぐらいありますってんならまだ分かるけどね。
チンギスやオゴタイの宮殿や霊廟跡と見られる遺構がモンゴル西部で発見されてるので、墓自体も西にあるんじゃないかというのが一般的。
16. 匿名処理班
グーグルも「本当に見られてはまずいもの」は加工して隠してるんやで・・・
17. 匿名処理班
ベトナムのが一番怖いやんけ、、、
18. 匿名処理班
ロシアの穴度が高そう(ほかにも?)
19. 匿名処理班
7ってそういう理由だったのか...
20. 匿名処理班
11はモンゴルのオボーと言う、現在も続くモンゴル古来の自然を崇拝する宗教の儀式の1つだと思います。今でもウランバートル郊外に行くと、色んなところにあります。
21. 匿名処理班
※7
トラウマ映画だ。とくに後半のヤギ。