この画像を大きなサイズで見る1994年の春、イギリスの電話ボックスに生後間もない女の子の赤ちゃんが置き去りにされていた。
第一発見者となった、当時32歳だった男性は、救った命を自ら養子に迎えようとしたが独身だったために叶わず、2人は別々の人生を歩むことになる。
しかし、2人はお互いを存在を忘れることはなかった。彼女は22年の時を経て命の恩人を探し出し、2016年、ついに再会を果たした。
それから10年後の今でも、2人は血の繋がりを超えた深い絆で結ばれ、「本当の家族」として支えあっている。
ゴミ袋だと思ったものは赤ちゃんだった
1994年4月30日未明、イギリス・ロンドンの通りを歩いていたジョー・キャンベルさんは、電話ボックスのなかに食べ物のゴミ袋らしきものが捨てられているのを見つけた。
近づてみるとと、袋のようなものが突然動いた。
中に入っていたのは、へその緒がついたままの女の子の赤ちゃんだった。
生後数時間しか経っていない赤ちゃんを発見したジョーさんは、すぐに救急隊を呼び、助けが来るまでその場に留まって小さな命を守り抜いた。
ジョーさんはこの赤ちゃんと強いつながりを感じ、自分が養子として引き取りたいと申し出た。
しかし、当時のジョーさんは未婚で一人暮らしだったため、その願いが叶うことはなかった。
保護された赤ちゃんはエイプリル・ポールと名付けられ、3歳のときに別の家族の養子として迎えられた。
この画像を大きなサイズで見る22年後の再会
ジョーさんはエイプリルさんと一緒に暮らすことはできなかったが、彼女のことを忘れることはなかった。
彼は児童保護局を通じて、毎年エイプリルさんの誕生日にカードやプレゼント、お金を送り続けた。
しかし、最終的に機関から連絡を絶つよう告げられ、2人は完全に離れ離れになってしまった。
一方のエイプリルさんは、自分が捨て子である事実を抱え、誰からも愛されていないと思いこみ、悩みながら幼少期を過ごしていた。
そんな彼女を支えたのは、命の恩人であるジョーさんが自分宛てに贈り物をし続けてくれていたという記録だった。
自分が誰かに必要とされ、大切に思われていたことを知ったエイプリルさんは、22歳になった2016年に、ジョーさんを探すための公開捜索を行った。
この呼びかけをニュースで知ったジョーさんが名乗り出たことで、2人は22年越しの再会を果たした。
この画像を大きなサイズで見る母親が自分を捨てた理由はわからないまま
ジョーさんとの再会を果たした2016年、エイプリルさんは長年の願いであった実の母親の居場所も突き止め、一度だけ面会することができた。
しかし、その会話を最後に、実母からの連絡は途絶えてしまった。
それから10年が経過した2026年、32歳になったエイプリルさんは、自分が捨てられた理由を知ることはに叶わないことを受け入れ始めている。
エイプリルさんはすでに結婚しており、子供もいる。
先日、エイプリルさんの娘から「ママは母親がいなかったのに、どうしてママになる方法がわかるの?」と尋ねられたという。
エイプリルさんが「自然にわかるものよ」と答えると、娘は「どうしてママのママは、ママになれなかったの?」と重ねて問いかけた。
エイプリルさんは、ただ「わからない」と答えることしかできなかった。
実母から答えを得られないという事実は彼女を苦しめているが、答えを待ち続けることはさらに自分を傷つけると気づいたのだ。
本当の家族は命の恩人
その一方で、エイプリルさんとジョーさんの関係は年を追うごとに深まっている。現在、
2人はほぼ毎週のように会い、エイプリルさんはジョーさんの子供たちを自分のきょうだいのように慕っている。
エイプリルさんは、ジョーさんが自分の命を救ってくれた人というだけでなく、本当の家族として自分を2度目の養子にしてくれたように感じている。
現在62歳となるジョーさんは長年膝の痛みを抱えながらも、子供たちを養うために仕事をやめず、最近になってようやく膝の手術を受けた。
手術を終えたばかりで足を引きずりながらも、ジョーさんはエイプリルさんの家を訪れ、たくさんの買い物やプレゼントを届けてくれた。
エイプリルさんは、ジョーさんを「夜中に電話してもすぐに駆けつけてくれる天使」と表現している。
そして今、エイプリルさんはジョーさんが長年の苦労から解放され、早期退職をしてゆっくり休めるように、恩返しのための寄付金集めを行っている。
32年前に命を救われた小さな赤ちゃんは、今度は命の恩人の人生を支えるために動いているのだ。
References: MAN WHO FOUND ABANDONED BABY IN PHONE BOX 32 YEARS AGO NOW MEETS UP WITH HER WEEKLY | The Shade Borough












