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手のひらサイズ、新種のネコ科の化石が発見される。世界最小の可能性も

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(著) (編集)

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こちらは現存する世界最小種のネコ科の一種、サビイロネコ Photo by:iStock
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 中国で初期人類が住んでいた洞窟の奥深くから、手のひらに収まるほど小さなネコの化石が発見された。おそらくは世界最小のネコ科で新種と認定された。

 生きているときは、小さくてさぞ可愛らしかっただろう。このネコは、「Prionailurus kurteni(プリオナイルルス・クルテニ)」と命名された。

 学名のプリオナイルルスは「ベンガルヤマネコ属」のことである。P. クルテニが生きていたのは30万年前で、すでに絶滅しているが、ベンガルヤマネコ属は、今日でも南アジアなどで生息している。

 中国科学院の研究チームによれば、ペットのイエネコより明らかに小さく、現存する最小種のネコと同じか、もしかしたらそれよりも小さいと考えられるそうだ。

手のひらに収まる小さなネコ科の新種

 今日も生きているネコ科で最小のものは、体長37~52cm、体重約1.0〜2.5kgの「クロアシネコヤマネコ」と、体長35~48cm、体重約0.9〜1.6kgの「サビイロネコ」だ。

 中国安徽省(あんきょうしょう)の「華龍洞」にある洞窟で発見されたPrionailurus kurteni(プリオナイルルス・クルテニ)は、これらと同等か、それより小さいと考えられている。

 推定体長は35~50cm、体重は1kgほどで、手のひらに収まるサイズだという。

 中国科学院の古脊椎動物与古人類研究所の研究者ジャンズオ・チーガオ氏は、「第四紀(258万8000年前~現代)の洞窟ではネコは珍しくありませんが、こんなに小さなネコは驚きです」と語る。

 このネコの特徴を明らかにしたのは、下顎の破片と2本の歯だけだったが、それでも貴重な手がかりを提供した。

 古いベンガルヤマネコ属のの仲間は開けた森林で暮らしており、そのために骨がすぐに劣化してしまうため、残されている化石が非常に少ない。

 今回のP. クルテニは、洞窟内だったおかげでうまい具合に化石になってくれたようだ。

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Prionailurus kurteni(プリオナイルルス・クルテニ)の化石。発見された洞窟は初期人類が暮らしていたこともわかっている。  Chinese Academy of Sciences

初期人類が暮らしていた洞窟内で発見された理由

 なぜこのネコは洞窟内にいたのか? 確かなことは不明だが、華龍洞は初期人類が暮らしていたことで知られる洞窟だ。

 チーガオ氏は、当時の人間の食べ物を漁っていたネズミを追い求めて、洞窟内を探索していた可能性があるとみている。

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新種の「Prionailurus kurteni(プリオナイルルス・クルテニ)のイメージ図 @HodariNundu

イエネコやマヌルネコの共通の祖先を持つ

 P. クルテニの歯の形状の特徴は、イエネコ(Felis catus)の祖先である「リビアヤマネコ」を含む家猫の共通祖先と、マヌルネコの共通祖先に近い進化的特徴を持っていることを示している。

 ベンガルヤマネコ属がイエネコとマヌルネコと進化的に近い関係にあることは以前から知られていたが、今回の新種の発見は、それを裏付ける化石証拠を初めて提供した。

 ベンガルヤマネコ属は、南アジアや東南アジアの森林ではもっともバラエティ豊かなグループで、日本ではイリオモテヤマネコがその仲間だ。今回の化石は、このグループが過去においても多種多様だったことを示しているという。

 また、この化石は、ネコの起源を探るうえでも大切なデータとなる。研究チームは今後、中国や世界で発見されながらも、これまであまり詳しく研究されてこなかったネコの化石を体系的に調査する予定であるそうだ。

 この研究は『Annales Zoologici Fennici』(2024年11月19日付)に掲載された。

References: China’s ancient tiny cat fossil could belong to the smallest feline ever found | South China Morning Post / World's tiniest cat was a palm-sized tiddler that lived in China 300,000 years ago | Live Science

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この記事へのコメント 21件

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  1. まあニンゲンは猫の掌の上で踊らされているんですけどね。

    • +17
  2. 哺乳類の特徴で、永久歯だから小さくても成体だとわかる。原人は小さな山猫を見て可愛いという感情を抱いたんだろうか?

    • +9
    1. 子ども原人「おとーさん、あの生き物カワイイ!」
      おとーさん「あぁ、アイツはちっちゃいけど凶暴で引っ掻くぞ」
      子ども原人「えぇ? この前、撫でさせてくれたよ? ご飯あげて良い?」

      数年後……。
      おとーさん「ふみふみしてるんでちゅか〜」
      子ども原人「…………おとーさん」

      • +23
  3. 事実ならトラからこの新種までネコ科は大小バリエーションが豊富だな
    魚類もそういうの多そうではあるが、サメとか

    • +10
    1. 猫=肉食と考えると、餌となる動物が少なかったのかも…。手のひらサイズだとネズミや土竜を捕獲するのも大変そうだしね。

      • +4
  4. ネコは自分と同じ大きさの獲物を狩るし
    小さくともネズミを食いまくってたんだろうな

    • +1
  5. そんなミニチュアみたいなのが存在したのかとびっくりした
    余談だけど
    6歳で重さ8キロのどっしりwとしたキジ猫を飼っている友人曰く
    「家に来たばかりのころはコンビニのおむすびサイズだったのよ~」
    自分は犬しか飼ったことないんで、そんなにちっちゃいうちから親と離れられるのかとびっくりしたものです

    • +3
    1. ネコはちゃんとご飯食べてるとあっという間にデカくなる。
      子猫のときはズボンのポケットに入れて連れ歩けたのに、ひと月後にはヒトの顔と同じくらいには大きくなってた

      • +8
    2. コンビニおむすびサイズはまだ食事はミルクだけで
      数時間おきに授乳が必要な時期なのでお世話がないと死ぬ
      本来なら親と一緒にいるはずの時期なんよ

      • +2
  6. ちょうどLINE漫画で手のひら猫という漫画を読んでるところで、ほんとにいたんやな

    • +4
  7. そんなに小さいネコちゃんをニンゲンが可愛がらないはずがない
    だからその時に家畜化されていたら生きのこれていたと思うのですよ
    つまり家畜化できないほど狂暴だったということなのかもにゃー 残念にゃー

    • +5
  8. 子猫の骨じゃなく成猫だってどうやって判断するんだろ?

    • 評価
    1. 骨には年輪のような成長線があって、これは化石にも残る。
      歯の場合は摩耗具合からどれ位使っていたかが解ります。

      • +5
  9. 体長ってどこからどこまで?
    35センチは手のひらサイズってほど小さくないように感じちゃうけど

    • 評価
    1. 首からお尻迄だけど
      その程度だと中ネコさんぐらいか? 
      最小ネコのクロアシネコさんも37センチはあるそうだからさらに一回り小さいにゃ

      • 評価

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