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選ばれし勇者の剣?3300年前の青銅の剣を火口湖で発見。今も鋭い刃を保っていた

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(著)

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Image credit:Superintendence of Archaeology, Fine Arts and Landscape for the Province of Viterbo and Southern Etruria
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 これが勇者の剣というやつなのか?魔法の力でも宿っているというのか?

 金属は長く水中に沈んでいれば、サビて朽ちてしまうことが多い。ところがイタリア中部のメッツァーノ湖から、鋭い刃を保った約3300年前の青銅の剣が引き揚げられた。

 イタリアの考古学・美術・景観監督局によると、青銅器時代の高床式住居跡を調査するなかで発見されたというが、禍々しいオーラすら感じたり感じなかったりだ。

参考文献:

湖底から引き揚げられた約3300年前の青銅の剣

 イタリアの考古学・美術・景観監督局の考古学チームは、ローマの国家治安警察隊(カラビニエリ)の水中部隊と協力し、イタリア中部にある火山性の火口湖、メッツァーノ湖の湖底を調査した。

 すると、紀元前13世紀の青銅器時代に作られた青銅の剣を引き揚げた。

 水の中に眠っていたにもかかわらず、剣は非常に良い状態で、鋭い刃を保っていた。

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湖底から発見された鋭い刃を保った3300年前の青銅の剣 Image credit:Superintendence of Archaeology, Fine Arts and Landscape for the Province of Viterbo and Southern Etruria

数千年もの間、刃の鋭さを保てた理由

 長い間水中に沈んでいた金属が、なぜ良好な状態を保っていたのだろうか。

 メッツァーノ湖では、2025年の調査でも斧や槍の穂先など、25点以上の青銅器の遺物が見つかっている。

 監督局の報告によると、これらの遺物は、湖底の粘土に接していたため酸化が抑えられ、中には光沢が残っているものもあったという。

 今回の剣も、湖底の粘土により、良好な状態が保たれていた可能性が高い。 

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青銅の剣をダイバーたちが引き上げる。Image credit:Superintendence of Archaeology, Fine Arts and Landscape for the Province of Viterbo and Southern Etruria

なぜ湖底に沈んでいたのか?

 メッツァーノ湖で剣が見つかったのは、1970年代以降で今回が3本目となる。

 周辺の調査エリアでは、剣のほかにも斧や短剣、槍の穂先、ピン、カミソリなどの青銅製の遺物が、ほぼ同じ深さから回収されている。

 出土した遺物から、当時湖のすぐ上には、水上に木の杭を打って家を建てる「高床式住居」の集落があったことがわかっている。

 湖底の遺物の多くは、高床式住居の木の床から湖に落ちたものと考えられており、発見された剣も、他の道具とともに湖へ落ちた可能性があるという。

 一方で、剣が意図的に湖へ沈められた可能性も考えられるという。

 ヨーロッパの他の遺跡では、湖に武器を沈める行為は、水にまつわる儀式や信仰に基づく奉納だったと解釈されている。

 当時の青銅の武器は人類同士の戦いの道具であると同時に、権力や威信の象徴でもあったのだ。 

 今回の剣のすぐそばでは、青銅のカミソリも見つかった。剣とカミソリの組み合わせは、ほかの青銅器時代の遺跡でも確認されており、身分の高い戦士の持ち物だったと考えられている。

 監督局は、この組み合わせが当時の人々の儀式や信仰を知る手がかりになるとして注目している。

 考古学チームは今後もメッツァーノ湖での研究を続け、当時の高床式住居の集落や周辺地域について、さらに詳しく調査する予定だ。

 回収された遺物は現在、専門家による保存処理を受けており、近い将来、特別展で一般公開されるという。

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