この画像を大きなサイズで見るカナダのブリティッシュコロンビア州では、山火事や干ばつによる餌不足でクマが頻繁に住宅街へ出没し、ゴミ箱を漁る被害が相次いでいる。
男性の1人も、頑丈に設置したゴミ箱を倒していくクマたちに頭を悩ませていた。
そしてひらめいた。動体感知センサー付きの動いて叫ぶゾンビ人形をゴミ箱の上に設置したところ、近づいたクマは驚いて逃げ出していったという。
それ以降、クマたちは、ぱったりと寄り付かなくなったのだ。
参考文献:
- Squamish man uses motion-activated zombie to scare bears away from garbage | CBC News
- Homeowner Uses Halloween Decoration To Scare Hungry Bears Away From His Garbage
ゴミ箱をめぐるクマと人間の攻防戦
ブリティッシュコロンビア州スコーミッシュにあるブラッケンデール地区に住むスティーブン・フライヤーさんは、毎日のようにゴミを漁りにやってくるクマに悩まされていた。
この地域では、ゴミ箱はガレージ内に設置している家庭が多いが、彼の家にはガレージがないため、ゴミ箱は屋外に置かれている。
クマたちはゴミ箱をひっくり返し、中身を漁ろうと取っ手を噛みちぎるなどの破壊行動を繰り返していた。
フライヤーさんは対策として、ボルトとストラップを使ってゴミ箱を家の壁に強固に固定した。
この画像を大きなサイズで見るところが、力強いクマ執念は壁のボルトごと引き抜き、固定具を破壊してしまったのだ。
物理的な力では到底クマにはかなわない。フライヤーさんは何か有効な対策はないかと考えていた。
妻の頼みでひらめいたハロウィンのゾンビ作戦
2026年9月のある日、フライヤーさんは妻からハロウィンの飾り付けを少し早めに出せないかと頼まれた。
その言葉を聞いたとき、フライヤーさんは閃いた。
近づくとモーションセンサーが反応して「動く・叫ぶ・光る」アクションを起こす、不気味なゾンビ人形を、庭ではなくゴミ箱の真上に配置するというアイデアだ。
視覚と音で驚かすという、これまでとは全く違う角度からのアプローチである。
この画像を大きなサイズで見る効果てきめん、逃げ出すクマたち
この「びっくり作戦」は、クマよけ効果を存分に発揮した。
監視カメラの映像には、がっしりとしたアメリカグマがゴミ箱の匂いを嗅ぎにやってくる様子が映っている。
クマが近づいた直後、センサーが反応してゾンビ人形が悲鳴を上げて飛び出したのだ。驚き慌てたクマは、おしっこを漏らしてその場から逃げ出したという。
この画像を大きなサイズで見る夜間に別の巨大なクマがやってきたときも、ゾンビ人形に遭遇して関わりたくない様子で立ち去っていった。
この画像を大きなサイズで見るゾンビ人形が設置されて以来、ゴミ箱が荒らされることはなくなり、フライヤーさんの悩みは解決したという。
殺処分されるクマを減らすための創意工夫
フライヤーさんの対策は成功したが、クマ出没の背景には地域の深刻な事情が潜んでいる。
ブリティッシュコロンビア州自然保護官サービス(BCCOS)によると、今年は干ばつや山火事の影響で高地のベリー類が減少し、食べ物を求めて低地の住宅街へ下りてくるクマが急増しているという。
2026年1月から7月までの間に寄せられたクロクマに関する通報は1万3672件にのぼり、少なくとも33頭が公共の安全を理由に殺処分されている。
スコーミッシュや近隣の町では、クマが自動ドアを通って店舗に侵入し、殺処分される事件も起きている。
カナダは動物保護活動に力を入れている国の1つだ。
処分されるクマが増えないよう、人間側の対策が必要だと論じられている。
匂いに引き寄せられるクマが食品店の自動ドアから侵入できないよう設備を見直したり、フライヤーさんのようにゴミ箱からクマを遠ざける工夫をしたりすることで、「ここに来ても何も得られない」と教えることが必要だという。
人間とクマが衝突せずに共存するためには、動物を傷つけずに遠ざける創造的な工夫が求められている。
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