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天井から腕がニョキ。日本の住宅事情に配慮した家一体型の家事ロボット

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(著) (編集)

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住宅と一体化しており家事を手伝うセミヒューマノイドロボット「MW bot」(イメージ)/image credit:MW Living Home/youtube
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 あえて床を歩かず上から伸びてくる仕様。家と一体のロボットの腕が、天井からニョキっと伸びて家事をサポートしてくれる。

 日本のスタートアップ企業MW(ムウ)は、近ごろ話題の歩く人型ロボットではなく、ロボットを家そのものに組み込む、という驚きのアイデアで、家事の自動化に挑んでいる。

 狭い日本の住宅事情に着目したMWの住宅は、2028年までに販売を始め、2035年までには年間1万戸を目標に掲げる。目下開発中だが、すでに東京で1棟販売済み。デモも公開中だ。

参考文献:

ロボットが住宅と一体化

 二足歩行の人型ロボット(ヒューマノイド)を手がける大手テック企業の熾烈な争いは世界中で繰り広げられている。

 自社の製品を各家庭のリビングルームに一台でも多く送り込もうと躍起になっている。

 そんな流れの中で、東京のスタートアップ企業MWが手がけているのは、床を歩くロボットではなく、デッドスペースである天井にロボット(セミヒューマノイドロボット)が組み込まれる住宅「MW Living Home」だ。

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image credit:MW

 MWのコンセプトは3つの要素から成る。専用に設計された住宅建築、「MW bot」と呼ばれるロボット本体、そして家全体を制御するソフトウェア「MW Intelligence」だ。

 以下は2026年9月10日公開のコンセプトムービー。住人が外出したりしたときにベッドメイキングをしたり、寝てるあいだにお風呂の掃除をしてくれるなど、ちょっとした家事を静かにこなす MW bot がイメージできる。

 住まい自体がセンサーで周囲を察知し、AIが状況を判断し、一体化したロボットが家事を担う。まるで生き物のように機能する次世代住宅がいよいよ実現しようとしている。

歩く人型ロボットには狭すぎる日本の家

 人型ロボットへの期待は各国でも高まってるが、開発で使われがちな、何もない広い空間と、実生活に必要な物や家具があり、ペットや子どもが暮らす一般の住まいはまったくの別物だ。

 特に日本の部屋は狭く、ロボット掃除機ならまだしも、人型ロボットがお手伝いのために歩き回る余地などほとんどない。

 また二足歩行ロボットは、障害物を避けながらバランスをとって歩く動きだけで、大きな計算処理能力を要する。

 こうした課題に向き合ったMWによる解決法は、住宅の壁や天井に設置できるロボットの腕だ。

 これまで一般的だった床移動式に対し、天井組み込み式が便利かどうかは、今後の実用化で明らかになるだろう。

日常の家事をこなすデモを公開

 ムービーのMW bot は2本腕だ。5本指ではないが、2つに分かれるグリッパータイプで物をつかんだりできるようになっている。

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image credit:MW

 MW bot は天井にあるレールを移動しながら、買い物袋を運んだり、食器を下げたりといった日常の家事をこなす。

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image credit:MW Living Home/youtube

 2026年9月には東京・豊洲のウォーターフロントの会場に持ち込まれた実験用トレーラーで公開デモが行われた。

 常温保存可の調味料と要冷蔵の食品を分けたり、乾燥機からタオルを取り出し、きれいに畳むところまではできたが、Tシャツを畳むのには苦戦していたもよう。

 なおこのデモは、遠隔にいる操作者が MW botを動かす形で行われた。

 MW 共同創業者 兼 CEOの成田修造氏は、発想の原点について、映画『アイアンマン』シリーズに登場する、J.A.R.V.I.S.(ジャービス)というAI執事を挙げている。

 主人公トニー・スタークの邸宅で、(J.A.R.V.I.S.の手足のように働く)複数のロボットアームが、トニーの暮らしを支える設定に着想を得たという。

2028年までに実際に稼働する住宅を販売

 MWの当面のビジネスは、高級住宅の販売がメインとなる。

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image credit:MW

 すでに東京・目黒区で3階建ての住宅を1棟販売しており、神奈川県横浜市と福岡県にも、追加で住宅を建てている。気になる価格は2億円から4億円ほどだそう。

 これらの住宅は、MW bot を後から導入できるよう設計されたものであり、導入は段階的に進めるという。最大の目標は、ロボットが実際に稼働する住宅を2028年までに販売することだ。

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image credit:MW

 なおMWは、ソフトウェアのみを手がける他のテック企業や、既製住宅を仕入れるだけのハードウェア系とは一線を画している。土地取得から住宅設計、施工管理、AIモデル開発、ロボット本体の製造に至るまで、事業の全工程を自社で手がける。

30億円調達、国家プロジェクトにも採択

 創業から2年になるMWは、累計30億円の資金調達を達成し、次のステップとして100億円規模の資金調達(シリーズA)を目指している。

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image credit:MW Living Home/youtube

 この住宅ロボット向け基盤モデル研究は、2026年9月、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主導する、生成AI開発支援プロジェクト「GENIAC」に採択された。またロボット工学専門の早稲田大学の尾形哲也教授が同社の技術顧問に就任した。

 成田氏は、最初に描いた構想が少しずつ形になり始めていると振り返っている。

標準的な住まいの選択肢になる可能性

 さらにMWは2035年までに、ロボット搭載住宅を年間1万戸まで拡大することを計画している。

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image credit:MW

 これは日本の注文住宅市場のおよそ5%に相当する規模だという。達成すれば、ロボット住宅が一部の富裕層向けの珍しいものではなく、標準的な住まいの選択肢になる可能性が見えてくる。

 2029年以降は、海外展開も視野に入れる。次の展開先としては、千葉県富津市や、長野県軽井沢での大規模な住宅開発が候補に挙がっているとのこと。

 まあなんだ。確かにたいていの海外の人からすると、日本の家ってほんとに狭くてちょっと油断しただけで足の踏み場もなくなるような印象らしい。

 だから几帳面に片づけるスキルが上がるのか、とか、なんでも置いてるコンビニの収納力に感動したって声もあったりする。

 カーテンみたいにレールに沿って天井から手伝ってくれるなら、不要な時は端に寄ってもらえればそんなに邪魔にならないし、つまずいたり倒れてくるリスクも少なそう。これはアリな気がするよ。

References: MW、ブランド発表会「MW "Living Home" Launch」を開催 / Mwhome / Robotstart

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この記事へのコメント 34件

コメントを書く

  1. そのうち変形して歩き出すのでは?
    あれ、そんなアニメがあったような…

    • +1
  2. 可動部分が有るので絶対メンテナンス必要かと思います
    その度に天井から降ろすのでしょうか

    • +17
  3. この動画の通りなら、ずいぶんのろくさいですね。産業ロボットみたいにもっとテキパキできないものか。

    • -4
  4. 家屋の強度が問題になるから、既存の家に入れるのは難しいだろうね。

    • +8
  5. 昔の病院にあったカルテ配送レールを思い起こさせる

    • +7
  6. 結局ルンバみたいにこいつが動けるように俺が部屋を整理するようになるんだろ知ってるぞ

    • +12
  7. ロボがヤンデレ化して住人を家から出さなくするホラー映画できそう

    • 評価
  8. 投入される資金が真っ当に運用されればいいけどねぇ

    • 評価
    1. 少なくとも冷笑しかしない貴方よりはよっぽどマシでは?

      • +1
  9. いきなり立ち上がってアームに頭をぶつける自信がある

    • +9
  10. ビッグチャップのコスプレさせたい
    両手を組むと吊り椅子になるとか猫ブランコになるとかお姫様抱きで運んでいただけるとかしていただきたいことは山ほども

    • -1
  11. ショップに導入して自動的に棚の整理したり店内清掃してくれるようにしてくれ
    あと迷惑客をつまみ出す機能もあると助かる

    • +5
  12. 風呂掃除だけという単機能でいいから出して欲しい

    • +3
    1. 今の高価格帯のバス・ユニットなら、
      壁はともかく、浴槽と床は自動洗浄が付いてるのを各社が出している。

      • +4
  13. なんで会社名「MW(ムウ)」にしたんだろ
    手塚治虫の漫画で殺人兵器につけられた名前だったのに

    • +5
    1. ロボットとは全く関係ないけど、聖闘士星矢世代だとムウ様を思い出す

      • 評価
  14. これって15年くらい前に一応市販した「台所でロボットが調理してくれる夢の住宅」の発展型だよなぁ・・・
    あれは天井からロボットの手がぶら下がってたけど

    • +1
  15. 設定次第でどうにでもなるかも知れないけど、
    ベッドメイキングは、起き出してすぐ掛け布団をかぶせてしまうより
    足元に畳んでおいて、マットレスの寝汗の湿気を飛ばして欲しい。

    • +3
  16. ドラえもんで育った日本人が誰よりも床をテクテク歩いて家事を一緒にやってくれるお手伝いロボを欲してるんじゃないのか

    • +5
  17. 楽や便利は怠惰や出来ないことを増やすから防犯方面に行ってほしい

    • +3
  18. 狭い家屋でも使えるようにというアイデアは良いと思うけど、狭い一般家庭でこそ光るアイデアだろうから高級住宅を相手にする初期段階は逆に厳しいんじゃなかろうか

    • +2
  19. 暗中模索の期間はこういうとんでもアイデアが出がち。
    最後には驚くほどシンプルな形状にたどり着く。

    • +3
  20. 狭い日本の部屋用とのことですが、映像や画像に出てくる部屋はどれも広く見えます。
    天井にレール用のスペースが必要だからかな。
    今後はもっとコンパクトになるのだろうか。

    洗濯物を干して畳んで食後の後片付けまでできるならありがたいですね。

    • +5
  21. 作ってみなければ課題もわからないし
    試験的にやるぶんには資金は順当に使われてるのでは?

    • +5
  22. ブレードランナーみたいに、投影型コンパニオンも追加してくれ

    • 評価
    1. 👩「ご飯にします? お風呂にします?」

      • 評価
  23. これだと固定式で動くにしてもレールが必要で、それをメンテしなきゃいけないのが面倒なのではないかな。
    レールのほこりとか、アブラとかそういうのもやるのかな。
    流石に2035年ならアームじゃなくてもっと細かい場所に行ったり作業するマシンが実現してそう。

    • +1
  24. > 創業から2年になるMWは、累計30億円の資金調達を達成し、次のステップとして100億円規模の資金調達(シリーズA)を目指している。

    開発費を舐めてるか資金調達詐欺だな
    たった100億円で何ができる?

    • -1
  25. 要介護のためならまだしも
    そんなに楽したいの?というか怠けたいの?って思ってしまう

    • -1
  26. まともに歩けなくなった老人をゆったりと玄関からエスコートしてくれたら最高。
    洗濯物なんか適当に山積みで良いから、おむつ替えもお風呂もゆーっくり助けて欲しい。年老いてもマイペースで自立していられるように。

    • +3
    1. お金があれば今でももっともっと手厚いサービスを受けることが可能ですよ

      お金がなければロボットが発達しても使うことはできませんよ

      • 評価
  27. レール式は設置が大変そうなので、天井をツルツルに磨いて、足の先に吸盤を付けた腕ロボが逆さになって天井を歩くとか…(あまり重い物は持てないけど。あと万が一 落下してきたら危険?)

    高齢者には階段を登る時に支えてくれたり荷物だけ持ってくれたり、押し入れの天袋の物を取る時にも助かるかな?
    きちんと整理整頓されている前提ですが。

    あと気になったのは、風呂掃除やトイレ掃除をしたあと、料理する前にロボハンドが手を洗うのかな?

    • 評価
  28. アームは部屋ごとにいくつもあるのかな、それとも一台だけ? 玄関で靴をそろえるのと食品にふれるのは別のアームがいいな

    • 評価

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