この画像を大きなサイズで見るバター味のポップコーンのような香ばしい匂いがするトマトを、最新のゲノム編集技術で開発した。
トマトは本来こうした香りを持っていたが、育てやすさを優先した長年の品種改良の過程で、香りの発生を抑える遺伝子の働きが強まり、風味が失われていた。
中国とオーストラリアの研究チームはこの「香りのブレーキ」となる遺伝子を特定して働かないようにし、香りの成分を通常の4倍以上に増やすことに成功した。
味や収穫量はそのままに、風味だけを高めた画期的な成果だ。
この査読済み研究成果は『Journal of Integrative Agriculture』誌(2026年)に掲載された。
ゲノム編集でトマトの香りの成分を4倍に増幅
中国の湘湖研究所とオーストラリアのクイーンズランド大学の研究チームは、トマトの香ばしい匂いを劇的に強めることに成功した。
これまで、ポップコーンのような香ばしい匂いの正体である「2-アセチル-1-ピロリン(2-AP)」という成分は、トマトには含まれていないと考えられてきた。
この成分は「香り米」特有のもので、タイのジャスミンライスや、日本では高知県のヒエリなどが持つ豊かな香りのもととして知られている。
研究チームは「香り米に2-APがあるなら、トマトにも同じ仕組みが隠れているのではないか」という仮説を立て、トマトの遺伝子を詳しく調べた。
すると、トマトにも2-APを作る能力そのものは備わっていることが判明した。
ところが、トマトの中では「SlBADH1」と「SlBADH2」という2つの遺伝子が、この成分が作られるのを邪魔していた。いわば、この2つが「香りのブレーキ」となって、トマトの芳香を封じ込めていたのだ。
そこで研究チームは、メインブレーキである「SlBADH2」と、それを補助する「SlBADH1」を最新のゲノム編集技術(CRISPR/Cas9)で働かないように制御した。
すると、封じられていた香りの成分がトマトの中にたまり始めた。その量は、どちらか一方の遺伝子だけを止めたときよりも、2つの遺伝子を同時に止めた個体の方がはるかに多く、通常の4倍以上もの香り成分を蓄積できることがわかった。
この画像を大きなサイズで見る品種改良で図らずも失われた本来の風味
今回の研究の目的は、現代の市販トマトが失ってしまった豊かな風味を取り戻すことにある。
トマトは数世紀にわたる栽培の歴史の中で、病気に強く、形が整い、大量に収穫できることが重視されてきた。
しかし、その過程で味や香りに関わる遺伝子が図らずも排除されたり、働きが弱められたりしてきた。
研究チームは、香りの生成を妨げていた遺伝子の機能を停止させることで、野生のトマトが本来持っていたはずの香ばしい芳香を、現代の品種の中で引き出すことに成功したのだ。
この画像を大きなサイズで見る収穫量や栄養価、甘みを維持したまま風味だけを改善
この新しいトマトは、ポップコーンのようなこうばしい香りが強くなった一方で、農家や消費者にとって重要な他の品質は一切損なわれていない。
研究チームが実験で作成した個体を分析したところ、トマトの大きさや重さ、花が咲く時期、草丈などの成長スピードに変化は見られなかった。
さらに、甘みの元となる糖分(ブドウ糖や果糖)、酸味(クエン酸やリンゴ酸)、ビタミンCの含有量も、元のトマトと同じ数値を維持していた。
収穫量を減らさずに風味だけを向上させるという、農業における難しい課題をクリアした点が大きな特徴だ。
この画像を大きなサイズで見る香りトマトが市場価値を高める可能性
研究チームは、この技術をさらに広めることで、トマトの市場価値が大きく向上すると予測している。
現在はアリサ・クレイグ(Alisa Craig)という研究用の品種で成功しているが、今後は世界中で広く流通している市販の優良品種にもこの技術を応用する計画だ。
香り米が高い市場価値を持つように、ポップコーンのような豊かな香りを持つトマトが登場すれば、消費者の好みが変わり、野菜の新たな付加価値となる可能性がある。
References: Sciencedirect / Keaipublishing / Eurekalert















こうやって遺伝子改変された作物が増えていく
恐ろしいことだ
遺伝子の改良なんて品種改良としてもう数千年も前からあらゆる種でやってると思うが…
自分で周りの植物からDNAを貰って自身の遺伝子を組み換える植物があったり、遺伝子改変そのものは自然界で当たり前に起きている事やし、諦めて野菜食べるんや
まぁ元々持ってた形質らしいから
それはさておき、香り米はその香りで虫を引き寄せるんで害虫対策が大変らしい
もしかして意図せず香りキャンセルしてたとしても農業には有用だったのかも?
どっちかっていうと、
過去数百年の品種改良で改変された遺伝子を
元の形質に戻す操作じゃないの? 記事を読んだ感じ。
「人間のせいで消えた元々あった香りを復活させた」って話
こんな短い記事も読めないのかお前は
噛むとはじけて
ポップコーンになるトウモロコシも開発してね。
炭酸飲料みたいなポップコーンはちょい勘弁してくれ
ポップコーンとバターの臭いがするトマトで市場価値が高まるわけないだろう
No thank you.
トマトはトマト、ポップコーンはポップコーンで食べたいの!
どうなんだろう?
現在市場に残ってるのは品種的に好まれたものが生かされた結果なのでは?
数世紀前は香り豊かなものが好まれたって文献があったりするのかな?
というか現在でもトマトってみずみずしく香りも良いと思うんだけど。
自分は採りたての青臭いのが好き。
その「好まれた」ってのが、必ずしも「味が良い」という訳でなく、
近代化の人口増加期なら「とにかく作付け面積に対して収穫量最大化」だったり
当時の技術や農学知識でも「病気に強くて不作回避しやすい」だったり
「輸送で型崩れして潰れにくい」だったり、
「本当は味自体はこっちの品種のほうが良いんだけどなぁ…」というのを切り捨ててきた結果ってパターンは、往々にしてある。
生トマトの青臭いにおいが大嫌いだから生のままでは食べないんだけど、これなら生でもいけるかもしれないわ
青臭くてツンと酸味が高いトマトは、砂糖をかけると化ける。
日本のトマトも甘いトマトばかりちやほやされて
酸味が失われた
トマトのおいしさは酸味にあるのに
栽培技術がや輸送技術が上がって完熟できる、運べるようになったから甘くなった部分もかなりあるんじゃないかなあ
酸味の強い品種の中玉くらいを自作して青いうちにとってみては?
あと青いトマトをとうもろこし粉まぶして焼くとこれもまた旨い
うちの犬の肉球がポップコーンみたいなにおいがするのも、遺伝子改変のせいなのかな
肉球の香りか
「トマトとトウモロコシの調和か…。せや、『トマトの山』『トウモロコシの里』の名前のお菓子出そう!」
想像がつかないんだけどあの酸っぱさでバターの香りって相性どうなんだろう?食ってみたい
トマトクリームソースみたいな料理に使えば、
「こんがりバター」な香りともそんなに相性は悪くなさそうな気もする。
これでピザソースつくって
昔(40年前くらい)はトマトってもっと青臭くて、ヘタのところなんてなんか独特の匂いがしたけど(そうだ、アブラムシのにおい?みたいな)、最近のは臭いがないっていうかとてもプレーンな感じになってるよね。
ニンジンやピーマンもそうな気がする。
自分が子供の時よりもクセがなくて食べやすくなってる。
名前のつくようなブランド品種だけじゃなく、みんな少しずつ改良されてるんだなぁ。