この画像を大きなサイズで見る飛行機界のモンスター?翼幅なんと117mもある、ジャンボ機を2機つなげたような異形が空を飛んでいる。
先日カリフォルニアで目撃されたその飛行機は、世界最大の翼をもつ双胴型の航空機、通称「Roc(ロック)」と呼ばれる。
単なる巨大機ではなく、”空飛ぶ発射台”として、アメリカの次世代技術の最前線を担う存在でもある。
航空ファンならずとも思わず二度見。伝説の巨鳥にちなんだ名をもつ圧巻の巨大飛行機を見ていこう。
世界最大級!巨大な翼をもつ飛行機”ロック”
アメリカの航空宇宙企業、ストラトローンチ・システムズ社の「Scaled Composites Model 351 Stratolaunch (スケールド・コンポジッツ モデル351 ストラトローンチ)」 または 通称「” Roc”(ロック)」の最大の特徴は、圧倒的に巨大な翼だ。
この画像を大きなサイズで見るボーイング747などのジャンボ機の翼幅(左右の翼の先端から先端まで)は64メートルほど。ところがロックの翼幅は117メートルと、ほぼ2倍もある。
2つの胴体はそれぞれ全長およそ73メートル。12個の主車輪と2個の前輪の合計28個の車輪で支えられている。
その巨体を誇示するかのように、ジェット機2つを横並びでくっつけたような双胴構造も特徴的だ。
この画像を大きなサイズで見るエンジンはボーイング747-400に使われている大型エンジンがなんと6基もついてるそう。
こんなに変わった形だと、操縦するパイロットの居場所が気になるが、コックピットは右の胴体にあり、左の胴体は完全無人なんだそう。
また中央の巨大な主翼の下に最大226トンもの積載物を搭載できるようになっている。
通称は伝説の巨鳥、ロック鳥に由来
この異様な姿は、航空機というより“空を飛ぶ建造物”に近い。
ちなみにロックという名は、中東やインド洋の神話に登場する巨大な白い鳥「ロック鳥(Roc)」に由来しているそう。
その巨鳥の育児はとんでもないスケールで、親鳥がヒナの餌となるゾウやサイを爪に引っかけて巣に運べるほど力強かったといわれている。
空中ロケットの発射試験用に誕生
ロック はただの巨大機ではなく、もともとは空中ロケット(ALTO)を搭載し、高高度から発射させる試験のために誕生した。
その目的は、ストラローンチ社の創業者、ポールアレン氏(2018年死去)が掲げた「宇宙へのアクセスをもっと安く、もっと自由にしたい」という理念に基づくもの。
「ロケットを空中で発射し、衛星を安く、柔軟に打ち上げる」ことを目指す、宇宙事業向けプロジェクトの一環で開発されたのだ。
ロックの初公開は2017年。2019年に初の試験飛行に成功した。
ただし現在の運用目的は当初と異なる。今はロケットではなく、極超音速実験機「Talon(タロン)-A」を空高くまで運んだあと、所定の高度で切り離す母機に転用され、アメリカの高高度・高速飛行技術の最前線を担っている。
マッハ5以上の実験用航空機の発射台。「空飛ぶ空母」の異名も
極超音速試験機とは、マッハ5(音速の5倍)以上の飛行技術の開発に使われる実験用航空機のこと。
この画像を大きなサイズで見るロックが運ぶタロン‑A は無人で自律飛行でき、着陸後も再び使用できるため、過酷な環境下での性能試験が繰り返される。
この画像を大きなサイズで見るロックはこうした役割から「空飛ぶ空母」や「空飛ぶ発射台」とも呼ばれている。つまり用途はプラットフォームであり、戦闘機のような高速飛行はしない。
巨大なロックの離陸には、長さ約3.6キロメートルもの滑走路が必要だが、一般の空港では無理なため、カリフォルニア州の広大なモハーヴェ砂漠にあるテスト施設を拠点にしている。
カリフォルニア上空を飛行するロックが話題に
先日そのロックが再び話題に。カリフォルニア上空を飛行する映像がXで脚光を浴びたのだ。
この画像を大きなサイズで見る2025年12月14日にポストされたユーザーの動画には、ゆったりと滑るように低空飛行するロックの姿が。
その先にあるモハーヴェ砂漠への着陸に向け、徐々に高度を下げてゆく様子がとらえられている。
一方こちらは13日のポストで、カリフォルニアの住民が、上空を飛んで行く珍しいロックの姿をとらえていた。
資金面の不安で買収の過去も
型破りな巨大機ロックのこれまでの歩みは、決して順風満帆ではなかった。
2017年にお披露目されるも、翌年に創業者ポール・アレン氏が死去したことで事業が停滞。
翌2019年の4月には、初の試験飛行で成功を収めるが、資金面での不安がぬぐえず5月に事業を停止する。
ところが2019年10月、ニューヨークを拠点とする世界的な投資会社 Cerberus Capital Management (サーベラス・キャピタル・マネジメント)による買収が正式に発表され、また息を吹き返したロックは、今や極超音速試験用プラットフォームとして脚光を浴びている。
国家戦略の最前線、極超音速分野に尽力
ストラローンチ社の現CEOは2023年、このように語っている。
我々チームはテストスケジュール通りの進捗を続けており、安全な分離と初の極超音速飛行テストに向けに尽力しています
このサービスをお客様と国家に提供することになり、今後の展開に胸を躍らせています
ロックは2019年の初飛行以降、24回飛行している。だが未来はまだ安泰とはいえない。
極超音速分野は国家戦略の最前線であり、政治や予算や技術の影響を強く受けるからだ。
圧倒的な巨体で飛ぶたびに見る者を惹きつけ、伝説の巨鳥のように話題にのぼる異形のロック。目的はさておきこの絵面はすごい。いつかまた悠々と飛んでる姿をみたいものだ。
References: Odditycentral















エースコンバット味を感じるのだ
24回しか飛行してないのか
整備員もパイロットも大変なんだろうな
くさかんむり
別の世界線から来たような異形さだ
>翼幅なんと117m
製造所や格納庫は117m以上も柱が無い構造じゃないとダメだよね。(翼の邪魔にならないように)
屋根付きの競技場みたいな感じなのかな?
格納庫どころか日本だと飛び立てる滑走路がないな
すごい不安になる形状
不定期に不思議な乗り物が登場。実用的なら量産されるのでしょうか
双頭のロック鳥って
ハリーハウゼンやんけ
二機に分離、合体できれば面白い
ロマンはあるが、滑走路が3.6キロも必要では、気軽に飛ばせない。今の技術で超巨大飛行船とか作れないものか。
この機体は極超音速実験機の射出に使用されているのでロマン機ではありません。
気軽に飛ばす意味も無いので特に問題もないかと。
普通の形の飛行機よりも
安全性が高いという結果が出ているのか
知りたいっす
つまりは空飛ぶ双胴船って事だよね? 小水線面積タイプの。
飛行機だとトリマラン形状の方がパイロット楽そうなんだけど。
“ストラローンチ”なー…空中発射はロマンだったけれど、
“SpaceX”が再利用可能ロケットを投入してしまったので
価格面やペイロードの面で何一つ勝てなくなってしまった悲しい過去を持つ
一応は高高度で発射できるから、初速を抑えることができ
人員を宇宙に送るには負担が少ないという利点があるにはあるにはあるけれど
そもそもそんな風に人を頻繁に送る施設が宇宙にない
これの小型版のようなヴァージン社のホワイトナイト2も商用飛行には成功したものの、尻すぼみになって現在は飛んでないようだし、大型母機を使った空中発射による宇宙関連事業は地上発射型ロケットの高性能化や低コスト化が予想以上のペースで進んだことで消え去る運命なんだろうね
ギャラガ
ものすごいコスパ悪そう
成田は4000mあるから、飛べるかな?
幅が無理かなぁ