この画像を大きなサイズで見る「無骨な戦士」という印象がつきまとう北欧のバイキングだが、そのイメージを覆す発見がデンマーク国立博物館から発表された。
1797年に発掘されたあと、長らく忘れられていた10世紀の小さな彫像が、最近になって同館の収蔵庫で再発見され、改めて調査が行われた。
セイウチの牙で作られたバイキング(ヴァイキング)の小像には、精緻な髪型と編み込まれたあごひげ、そしてどこか含みのある表情が刻まれていた。
身だしなみに強いこだわりを見せるこの人物像は、バイキング社会が想像以上に洗練された文化を持ち、美意識が高かったことを物語っている。
この研究成果は学術誌『Medieval Archaeology』(2025年8月11日)に掲載された。
200年以上忘れ去られていたバイキングの小像
この像が再注目されたのは数年前、デンマーク国立博物館でバイキング(ヴァイキング)時代の女性シャーマンに関する展示準備が進められていた時のことだった。
同博物館の学芸員のピーター・ペンツ氏が収蔵庫を整理していた際、棚の奥にある、高さ3cmほどの小さな男性像と目が合ったという。
「こちらをじっと見返しているかのようでした。これまで見てきたどのバイキング像とも違っていました」と、ペンツ氏は語っている。
この像は1797年、現在のノルウェー南東部・オスロフィヨルド沿岸のフログスタッドにある墓から出土したもので、馬とともに埋葬されていた人物の副葬品だった。
制作年代は10世紀後半、デンマーク王ハーラル・ブルートゥースの治世(西暦958〜986年)にあたる。
素材には当時貴重だったセイウチの牙が使われており、価値ある品であったにもかかわらず、200年以上、収蔵庫の奥で忘れ去られていたのだ。
この画像を大きなサイズで見る髪型とひげが語る階級と美意識
この像の最も印象的な特徴は、細部まで整えられた髪型とひげにある。
髪は中央で分けられ、後頭部までなめらかに流れている。うなじは刈り上げられ、耳の周囲は波打つように整えられている。
顔には大きな口ひげと、長く編まれたあごひげ、さらに整えられたもみあげが彫られている。
この画像を大きなサイズで見るこれらの特徴からは、バイキング社会において髪型やひげが単なる装飾ではなく、社会的地位や身分の象徴であったことがうかがえる。
ペンツ氏によれば、この人物は上層階級に属していた可能性が高いという。
実際、バイキングの遺跡からは、クシ、毛抜き、耳かき、ひげ用の小ばさみといった身だしなみ用品が多数見つかっており、彼らが見た目に強い関心を持っていたことを示している。
無骨な戦士というよりも、洗練された価値観を持つ人々だったと考える方が、より実像に近いのかもしれない。
この画像を大きなサイズで見る表情に宿るバイキングの人間らしさ
この像のもう一つの注目点は、表情の描写である。大きな目と深く刻まれた眉、そしてわずかに上がった口角が特徴的で、見る者によってさまざまな印象を受ける。
ある人は「悪魔的」と表現し、またある人は「冗談を言った直後のような笑み」と感じるという。
この画像を大きなサイズで見るペンツ氏自身は、「彼はいたずらをして笑っているように見える」と話すが、実際には顔の一部に損傷があることもあり、表情の意図を完全に読み取ることは難しい。それでも、この像には当時の彫刻には珍しい“人間らしさ”が表れている。
バイキング時代の美術は、動物や幾何学的な文様を中心とした抽象的な装飾が主流で、人間の顔をリアルに描いた作品は非常に少ない。そうした中で、この像のような個性を持つ人物像は異例である。
この像が作られたのは、ハーラル・ブルートゥース王の治世と一致しており、出土した場所も当時のデンマークの支配圏内だったと考えられている。
そのため、一部の研究者は、この像が王自身、あるいはその近しい人物を表している可能性もあると指摘している。
ブルートゥース王は、デンマークを統一し、キリスト教を導入したことで知られている。歯が灰色だったことから「青い歯(Bluetooth)」という異名がつき、その名は現代の無線通信規格「Bluetooth」の由来にもなっている。
高価なセイウチの牙を素材に使っていることも、この像が特別な人物を表していたことを裏付ける手がかりとされている。
この画像を大きなサイズで見るゲームの駒か、文化の象徴か
この像は、バイキングたちが親しんでいたボードゲーム「フネファタフル(Hnefatafl)」の駒だった可能性もある。
このゲームは、いわゆる“バイキング・チェス”とも呼ばれ、8世紀から11世紀にかけて北欧全体で広く楽しまれていた。遠征を通じて、ヨーロッパ各地にも伝わっていたとされる。
ゲームの中で中央に配置される“王”の駒は特別な存在であり、この像がその役割を果たしていたとすれば、単なる遊戯具を超えた象徴的な意味を持っていた可能性もある。
この画像を大きなサイズで見る現在、この像はデンマーク国立博物館によるバイキング時代の人物描写や象徴表現に関する研究の一環として、さらに調査が進められている。
References: Via.ritzau.dk / Ancient Origins














お洒落かどうかは個人差とかTPOじゃないのかね
攻めに行くのにおしゃれしてはいかないだろうし、肉弾戦で戦っているなら身だしなみ整えてきたとしても崩れてるわけだし
個人の武勇が貴ばれるならむしろ戦場こそ目立つ格好、すなわちおしゃれをしないといけない
でない手柄を別の人間と勘違いされたりしかねないし、活躍出来れば一目で誰だかわかるのは誉にもなるし、すでに武名が響いているなら目立つその姿自体が相手への威圧になる
近世まで首狩りの風習を残していた戦闘民族について、
100年以上も内戦した好戦的な面もありながら
戦装束の見事さは後世にも伝わってますし
首を取られた時に見苦しくないよう身だしなみを整えるのは戦時のたしなみ
陣中で出来る限りではあるものの、髷を整え髭をあたり、なかには化粧をするものも居たと
文献に残っております
武士っていうんですけど
中東の商人がバイキングのところに行ったときの記録で「あいつらそこらで突然おっぱじめるからびっくりした」ってのがある
元記事などではタフルというボードゲームの駒(髭を撫でる王)としている。
ちなみにMount&BlaedⅡというゲームの中でミニゲームとして遊べる。
敵対勢力を悪く言うのは今に始まった事じゃ無いからな~
バイキングの悪評もそういうモノがそれなりに含まれるんじゃ無いかな~
バイキングが粗暴でヒゲ生やしてるっていうイメージは日本のアニメ発祥じゃないかな?
小さい頃見た覚えがあってバイキング=ヒゲで角突きかぶとで酒ってイメージ
たぶん、『小さなバイキングビッケ』のことだと思うけど、あれはデザインが当時の歴史考証に忠実ということで海外でも評価が高かった作品と聞いたことがある。ただ、角つき兜のステロタイプに限っては最近では近代の創作であることが判明していて、そのルーツは19世紀に公演された『ニーベルングの指輪』の舞台小道具らしい。
本物のノルドはお洒落をする!
子供の頃は家族で行ってたバイキング
もうあまりみかけなくなったな
小峠さん?
教会の本を奪い、返還費用出せというほどの価値見出してるので
野蛮で無教養ではないと思う
ちなみに当時の本は現在価格でウン億円。1冊で城や荘園が軽く買える
それにバイキングには女性も多くいたので、自然に身だしなみに
気を使ったのも何ら不思議じゃない
ゲームの話になるけどアサシンクリードヴァルハラのバイキングは男性がヒゲでおしゃれしてたな女性みたいに三つ編みにしたりとこだわってた。当時のバイキングは髭があると男らしいと言われていたらしいからな。
『おしゃれだった』という学説もよく耳にしますね
勿論どこかの研究者様などの受け売りなのですが
そりゃ戦う時にザンバラ髪で髪が目に入るとか、前が見えないって状況回避するために髪まとめるでしょうよ、その結果オシャレって普通に有りえることだと思います。
特に戦う人ほど、邪魔にならないよう身を整えます。清潔とはまた別の観点です。
そもそもヴァイキングは略奪経済文化や戦士として戦って死ぬと天国にいける独特の宗教観と世界観持ってた部分や性質に関して現代価値観からすると粗暴ってイメージが語られてるだけで、身だしなみに全く気を使ってなかったなんてイメージこそ聞いた事がない
「研究者が勝手に思ってる一般に流布してるイメージ」つまり存在しない概念なんじゃないの? つまり一般人は無知だからこんな風に思ってるに違いないみたいな傲慢の産物
イギリスのノーザンバーランド当たりの司教だったかが、アングロサクソンの地元女性が移住してきたバイキングとばかり好きになって怪しからん!って喚いてる記録が残ってる
で、なんでそんなにモテたかという理由として、常に身だしなみに気を使い、髪を櫛で鋤いて清潔に保ってるからだと言っている