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世界最大のフンの化石はバイキングのもの。世界遺産として展示中

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(著)

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ロイズの糞石 Image credits: Linda Spashett/CC BY 2.5
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 まさか後世に残され、しかも博物館に展示されることになるとは、このフンを出した人物は思いもよらなかったことだろう。

 イギリスのロイズ銀行ヨーク支店の建設中に発見されたのは、長さ20cm、太さ5cmもあるフンの化石だ。化石でこの大きさなのだから、実物はもっと巨大だっただろう。

 これは9世紀にバイキングが排泄したフン(糞)で、これまで発見された人糞の化石の中で最も大きいという。

銀行の建設現場で発見された巨大なフンの化石

 1972年、イングランド北部の都市ヨークで、ロイズ銀行の支店を建設中、作業員が地中に埋もれていた不思議な茶色の物体を発見した。

 この発見を受けて、ヨーク考古学財団が発掘調査を行ったところ、なんとそれは、世界最大の人間のフンの化石であることが明らかとなった。

 動物や人間のフンが化石化したものは「糞石(ふんせき」と呼ばれるが、このフンの化石は、長さ20cm、太さ5cmと、現在にいたるまで、その記録は破られていない世界最大のものだ。

 このフンは発見した銀行名をとって、「ロイズ銀行の糞石(Lloyds Bank coprolite)」と呼ばれている。

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image credit:Wikimedia commons

1200年前のバイキングが排泄したフンだった

 この現場は、かつてヨールヴィークと呼ばれていた場所で、紀元866年ごろにバイキングによって征服され、彼らの重要な拠点であった。

 調査の結果、この糞石は、1200年前のバイキングのものであることがわかった。 

 このフンは非常に保存状態が良かった。その理由は発見された場所の湿った泥炭層が関係している。

 湿気が多く、酸素が届きにくい環境では、微生物による分解が進みにくく、結果として有機物が長期間そのままの形で残ることがある。これにより、バイキングの糞は完全な形で化石化されたのだ。

 あまりにも立派なものなので、2019年にも紹介しているんだけど、再び海外で話題となっていたので、もう一度取り上げた次第だ。

フンからバイキングの暮らしが明らかに

 さらに考古学者らは、この糞石を調べることで、バイキングの暮らしぶりを詳しく知ることができた。

 分析の結果、このバイキングは主にパンと肉を食べていたことがわかっている。当時の他の人々は貝類や果物も食べていたが、このフンの成分からは果物や野菜、ナッツの痕跡は一切見つかっていない。

 さらに、鞭虫や回虫といった寄生虫の卵が含まれており、このバイキングが腸内寄生虫に感染していたことも明らかになった。

 これは、当時の衛生環境が十分ではなかったことを示す証拠でもある。

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Image by Adam Małycha from Pixabay

考古学者にとっては宝石に匹敵する価値

 1991年、ヨーク考古学財団はこの糞石の保険評価を行った。評価を担当したアンドリュー・ジョーンズ氏は、「これはこれまで見た中で最も興味深い排泄物だ。ある意味、王冠の宝石と同じくらい貴重なものだ」と語った。

 しかし、2003年には不運な事故が起こった。学校の見学ツアー中に教師が誤って展示ケースを倒し、この化石が3つに割れてしまったのだ。

 幸い、専門家によって慎重に修復され、現在は、ヨーヴィック・バイキング・センター(Jorvik Viking Centre)で展示されている。

 例えそれがフンであっても、超特大級で、うまく化石化すれば、後世に自分の名を遺すことも可能かもしれない。

 まあでも化石になるまで長い時間がかかりそうだから、まずは立派なものを生み出したら、写真だけでも撮影しておくと、何かの役に立つこともあるかもしれない。

 また、糞石に興味がある人は、ヨーヴィック・バイキング・センターを訪れるもよし、アメリカ、アリゾナ州に2024年にオープンした、恐竜や古生物のフンを集めたプージアム(Poozeum)を訪れるもよしだ。

References: The world's largest human poop is a 1200-year-old Viking treasure

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この記事へのコメント 34件

コメントを書く

  1. 直接関係はないが、「くっそー、人を排泄物扱いしやがってフーン!」っていうルパンの台詞を思い出した。

    • +9
  2. えっ・・・化石になる前はもしやペットボトル位あったんじゃ・・?

    • +10
    1. 500mlペットボトルのサイズが約6cm×20cm。化石になって5cm×20cmのサイズなら本当に出した時はペットボトルサイズ以上だ!
      なんて巨大な肛門なんだ!さすが海賊

      • +25
  3. 歴史・文化の項目じゃないんかーい
    2019年の記事は人類カテゴリだった(まあわかる)
    確かに当時の暮らしとお腹の健康を反映したものではあるけどさ…

    • +14
  4. >例えそれがフンであっても、超特大級で、うまく化石化すれば、後世に自分の名を遺すことも可能かもしれない。
    いやいや名前は残らないでしょ
    自分の名前を刻んでたとかなら知らんけど

    • -4
  5. ローマのポンペイでもトイレから大量のうんぴー化石発掘され
    当時の食糧事情が分かり学者がホクホク気分だそうだ
    また地下倉庫から大量の人骨も発見され、性病はこの時代から
    あったと性病の歴史が大幅に下がった
    確かディスカバリー?だったのかな、これらの動画公開されてるぞ

    • +16
  6. 出したときすごいスッキリしたでしょうな

    • +29
  7. 昔住んでたマンションのエントランスに信じられないくらい巨大なクソが落ちてたのを思い出した。犬の糞はおろか人糞にしてもデカすぎであれは何だったんだろう。写真撮っときゃよかった。

    • +13
  8. いくらバイキングでもここまでウ◯コを公開なんかされたら泣いていいと思う

    • +28
  9. フン族とかそう言うのだと思って開いたけど違った

    • +6
  10. まさか自分のうんぴが展示されてるとは思わないだろうな…

    • +10
  11.  便秘の後だったのか、それとも単に大きい人だったのか、両方だったのか……

    • +9
    1. ヨムスヴァイキングを率いた「のっぽのトルケル」なら
      これぐらいのフンをしてくれそう

      • +4
  12. 地質時代の生物の痕跡が化石だから。
    これは時代が新しすぎるねえ。

    • 評価
  13. いい~かたちしてますねぇ 大事になさって下さい

    • +6
  14. なんかめっちゃ便秘気味っぽいな。直腸のあたりで堰き止められてガチガチに圧縮されたやつじゃないのかこれ。

    けどなぁ〜寒いところに生きてる方々胃腸の働き普通の人と全然違うもんな。快便だったのかもしれん。

    • +9
  15. 教師がうっかり倒してぶっ壊したってエピソードも草

    • +17
  16. >動物や人間のフンが化石化したものは「糞石(ふんせき」と呼ばれるが、このフンの化石は、長さ20cm、太さ5cmと、現在にいたるまで、その記録は破られていない世界最大のものだ。

    これは人間の糞の中では、ということだよね?
    ティラノサウルスの糞には40cm以上のものがあるようだし

    • +2
  17. 保存状態の良さに笑った。匂いしそう。
    肛門のサイズもさることながら、これだけ大きいということは食物繊維をたくさん摂っていたということじゃないかな

    • +4
  18. 泪なくしては見られない感動作!「野ぐその墓」

    • 評価
  19. 豪快なヴァイキングのイメージに違わぬ逸品で笑うしかない

    • +6
  20. バイキングは、自分たちの排せつ物を乾燥させて薪代わりにしていたのでは?

    • +2
  21. そんなのあるんだ初めて聞いたわ
    日本の巨大わらじで大男を追い払った伝説を思い出して面白いね
    ただ仮に敵の立場で見つけたとして「すげえ巨大なウン○がある!」とハイテンションになって終わる気もしなくはない

    • +5

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