この画像を大きなサイズで見るネパールの街角には、人間の数よりも多い神様がいるという。その辺を歩いていると、大小さまざまなお寺や祠にぶち当たる。
それぞれにいろんなご利益があったりするわけだが、中にはユニークな信仰を集めている神様もいる。
首都カトマンズの旧市街の街角には、「歯痛を治してくれる神様」がいるそうだ。いったいどんな神様なのか、早速現地の様子を見てみよう。
コインを釘で打ちつけると歯痛を治してくれる神様
ネパールの首都カトマンズの旧市街。旧王宮があるダルバールマーグから、ゴチャゴチャと小さな店が建ち並ぶ細い路地を進んだ先のバンゲムダという街に、その「歯痛を治す神様」はいる。
写真を見てもらうとわかると思うが、神様と言ってもいったいどんな姿をしているのか皆目わからない。
なぜならそのご神体の表面には、隙間なくコインが釘で打ちつけられているからだ。
アップにしてみるとよくわかる。下に一体何があるのか見えないほどのコインが、表面をびっしりと覆っている。
進行深い人々は、歯の痛みを何とかしてほしいとき、ここへ来てこの神様にコインを打ちつけて祈るんだそうだ。
この画像を大きなサイズで見るご神体の正体は切り株?
聞くところによると、このご神体の正体は木の切り株なんだとか。地面に出ている部分は氷山の一角で、地中深くまで根を張っているという噂もある。
いったいいつからこの場所で「歯痛の神様」をしているのかは不明だが、少なくとも4~9世紀にカトマンズ盆地に存在したリッチャヴィ王朝時代にまでさかのぼると言われている。
伝説では、この木の切り株の中には、かつて金の神像が祀られていたんだそう。もしかするとご利益があったのはその神様なのかもしれないが、今はコインに覆われてしまい、神像があるとしても見えはしない。
というか、その神像はとっくの昔に盗まれてしまったという話なんだ。だがご本尊がなくなっても、ご利益は残り続けているらしい。
今ではこの切り株自体がご神体となり、歯の痛みに苦しんでいる人たちを救い続けているのである。
この画像を大きなサイズで見るもちろんネパールにも歯医者はあるし、何ならこの神様にあやかってか、この地区は歯医者タウンと呼んでもいいくらい、数十軒もの歯科医院が集まっているんだそうだ。
それでも人々の信仰は消えない。歯の痛みは辛いし、歯の治療だって辛いもの。みんなの中にも、歯医者に行くのが嫌でギリギリまで痛みを我慢しちゃった……なんて経験を持っている人が絶対にいると思うんだ。
そんな人々を今も救い続けているのが、この神様なんだろう。ちなみに神様の名前は「ヴァイシャ・デーヴ」と言うそうだ。
日本にも歯痛の神さまはたくさんいる?
ところで我が日本にも、実は歯痛を治してくれる神様や仏様はたくさんいる。それだけ我々人間は、遠い昔から歯痛に悩んできたということなんだろう。
ネパールは20年近く前まではヒンドゥー教が国教だったが、日本と似たような感じで仏教と共存している国である。まあそもそもお釈迦様が生まれた国だしね。
そしてヒンドゥー教と言えば多神教。八百万の神々的なとらえ方は、日本人とも通じるものがあるような気がするんだ。
というわけなので、もしネパール旅行中に歯が痛くなったら、ここでコインを打ちつけてお願いしてみるといいかもしれない。もちろん、歯医者に行くことを忘れずに!
今も信仰は続いている
こちらはちょっと長いけど、地元ネパール人によるレポート。どうやらこの神様、今は直接触れないようになっているようだ。
しかしちゃんとその横には、コイン用の柱が設置されていて、今はこちらに打ち付けるようになっているらしい。
話を聞いたお店のおばちゃんおじちゃんたちによると、今でもコインを打ちつけに来る人達はいて、ちゃんと歯痛は治っているそうだ。
ご利益なのかプラシーボ効果なのかはわからないけどね。
この画像を大きなサイズで見るこの動画ではもう一つ、バンゲムダから10分ほどのところにある同じような歯痛の神さまが紹介されている。
説明してくれている人の話では、バンゲムダの神さまは男、こちらは女なんだって。両方の神さまは、実はつながっているという説もあるみたい。
この画像を大きなサイズで見る以下はこの神様を紹介してくれている海外の冒険家さんの動画。彼にとっては不思議で理解しがたい、アジアの迷信の世界だったようだけど。
References: The Toothache Tree, a Unique Coin-Covered Shrine in Kathmandu













それで硬貨の程は?
そういや歯痛殿下って妖怪がいたな
医学・病院が身近ではない神頼みの文化圏はまだまだ多い。
歯医者が沢山ある国なんて世界にわずか190か国くらいしか
ないから日本は恵まれてる方。
珊瑚に見えたw
御神体は体中にくぎを打たれて「痛い痛い」て泣いてるのではないだろうか?
旅情があってよい場所だ