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逆スケキヨ状態に!納屋の床が突き抜け馬の足がはまってしまう

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(著) (編集)

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 今月3日、アメリカのマサチューセッツ州で、突然納屋の床が崩れ落ち、体重約544kgの馬の身体が挟まって動けなくなってしまうという事件が起きた。

 早速レスキューチームが駆けつけたが、馬は下半身が梁(はり)に挟まれて身動きが取れなくなっており、『犬神家の一族』の逆スケキヨ状態になってしまった。

 4時間に及ぶ悪戦苦闘の末、馬は無事に救出された。大した怪我もなかったようで、その後は元気に走り回っているという。

床が崩れて馬の後ろ足が突き抜けた

 事件が起きたのはマサチューセッツ州イプスウィッチにあるラインブルック農場で起こった。

 ヴァルクールという名の馬が、納屋の中で立っていたところ、突然その足元の床が崩れ落ち、下半身が床板に挟まって動けなくなってしまったのだ。

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 どうやら1階部分が納屋で、2階が厩舎になっていたらしい。体重が550kg近いヴァルクールの身体は、2本の梁の間に挟まっており、飼い主には手の施しようがなかった。

 下の階の天井から「生えた」2本の馬脚。

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専門チームによる救出作戦開始

 そこで飼い主は地元の獣医に助けを求めたが、獣医もどうやってヴァルクールを助け出したらいいのかわからなかったため、マサチューセッツ州動物虐待防止協会(MSPCA)の専門チームに連絡を取ることに。

 MSPCAで馬の救助を担当するケイシー・マッカーシーさんは、その時の状況を次のように語っている。

かわいそうなヴァルクールを開放するためには、より多くの助けと特別な装備が必要だと察した獣医が、私たちに連絡してくれたのです

 マッカーシーさんとMSPCAのチームは、ヴァルクールを救出するため、大型動物用の特殊装備を持って現場に到着した。

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 MSPCAと共に救助にあたったイプスウィッチ消防署によると、ヴァルクールの後ろ足全体が床の穴を突き抜けて、下の階の天井から突き出ていたという。

 だがプロフェッショナルな彼らのノウハウをもってしても、ヴァルクールの救出作戦は一筋縄ではいかなかった。

4時間かけてなんとか馬の救出に成功

 救出にあたったスタッフの安全のために、ヴァルクールには鎮静剤が投与された。そして4時間に及ぶ試行錯誤と悪戦苦闘の末、ヴァルクールはようやく床の穴から解放されたのだ。

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現場にいた全員の助けと、約4時間という時間を要しましたが、無事にこの愛らしい馬を救出することができました。彼の命に別状はありませんでした

 マッカーシーさんは、今回のミッションが簡単ではなかったことを認めた上でこう語る。

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 幸いなことに、ヴァルクールに大きなケガはなく、数日後にマッカーシーさんがオーナーと連絡を取ったところ、何事もなかったように歩いたり走ったりしているそうだ。

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床が抜けた原因は不明のまま

 そもそもなぜ床が抜け落ちたかについて、はっきりしたことはわかっていないという。マッカーシーさんの見解はこうだ。

どうしてこんなことが起ったのかは定かではありません。階下に空いている空間があったので、木材が腐って床が崩れた可能性はあります。重要なのは、ヴァルクールが無事だったということです

 実はこの納屋が建てられたのは、1800年代のことらしい。最低でも125年は経っているわけで、確かに老朽化もひどかったに違いない。

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 とは言え今回のような事故は滅多に起こる類のものではないし、これだけ身体の大きい生き物をこの状況で救い出すとなると、助ける方も助けられる方も相当大変だったことと思う。

私たちはこうした緊急事態に対処する方法について、救急隊員を訓練することに真摯にに取り組んでいます。

もし彼ら自身では対処できない事態が起こったときは、私たちを呼べばいいのです

とは言え、馬を含むペットを飼っている全ての人が、緊急事態が起こった時、どうすればいいか知っておくことは重要です。今回の事件はそれを示す良い例だったと思います

 ヴァルクールはリピッツァナー種の馬で、現在8歳なんだそうだ。リピッツァナーは16世紀にオーストリアで作り出された軽種で、乗用馬や軍馬として活躍することが多いとか。

 非常に賢く、忍耐強いので馬術競技にも向いているほか、頑丈な身体が特徴で、特に強靭な後ろ足を持つ馬なんだそう。

 もしかするとヴァルクールのたくましい後ろ足の力に、年季の入った納屋の床が耐えきれなかったのかもしれないな。

References:Horse Rescued After Falling Through Barn Floor and Getting Stuck: ‘We Aren’t Sure How This Happened’ / written by ruichan/ edited by parumo

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この記事へのコメント 16件

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  1. ウマぁー!無事でよかった……
    床が抜けたのは不運だったけど、柔らかい床だけがズボッと抜けたおかげで脚に怪我がなかったのはラッキーだったかも。万が一梁に引っ掛かって骨折でもしたら命に関わる怪我になっちゃうだろうからね。
    しかし体重500kgオーバーで「軽種」なのか……0.5tだぜ……

    • +17
  2. 本持ち込みすぎて床が抜けた話は聞いたことあるが
    馬抜けは初めてだ
    まあ仕事柄便器カバーを1年に数枚割る家もあるので
    馬や牛くらいで驚いたら生きていけないのかな

    • +1
  3. いや、それはおかしい。
    スケキヨ状態が逆さ状態なんだから、
    逆スケキヨというのは全くの正常な状態では、、?

    • +4
  4. 厩舎の下に空間があるってどんな設計だよ
    元々物置だったとこを深く考えずに厩舎にしちゃったとかなんだろうか

    • +6
    1. >>5
      古い寝藁などの処理考えるとあけることを前提で設計するのはありだろうけど
      これはとくに考えてなくて使っていただけみたいっすね

      • 評価
  5. 尻尾にロープ繋いでる?
    そういうもんなん?

    • 評価
  6. ケガもなくて何より
    ウマってこういう事故には脆そうなイメージあんだよな
    あの細い足のせいだろうけど

    • +5
  7. 老朽化はあるんだろうけど建物の構造が抑々無茶な感じするなぁ
    本当に馬の体重支える想定してたんだろうか
    2Fが厩舎ってあるけど納屋が地下に見える気がするが…斜面か何かだろうか

    • +3
    1. >>12 だよね、2枚目の写真、厩舎は外の地面と同じ高さだよね。
      排泄物の影響で抜け落ちるのは目に見えてるのに。。。
      厩舎としてはキケンすぎる。
      足を痛めた馬の末路は悲惨で、殺される事も少なくない。
      施設管理者はお礼として虐待防止協会にたっぷり募金してほしいし、施設を改善すべきだと思う。

      • 評価
  8. そもそも
    馬の糞尿で床がジメジメして傷み易い筈なのに
    二階で馬を飼おうとするのが間違っている

    • +1
  9. 厩舎の外がそのまま地面に見えるから納屋とやらは地下室なんじゃないのかこれ。
    海外と日本じゃ一階二階の数え方に差があるらしいし。

    • +3
    1. >>15 イタリアだったか、エレベーターの一階のボタンはT、テッラで、その上が一階だった。アメリカの人にも一階が駐車場になってるビルで、そこをベイスメントと言われた事がある。

      • 評価
      1. >>16
        イギリスだとGF(グランドフロア)→1F(1階)→2F(2階)だっけ?

        • +1

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