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魚を食べる巨大グモ、絶滅寸前だったがイギリスで個体数を増やしつつある(蜘蛛出演中)

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(著) (編集)

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 イギリスで10年前から絶滅の危機に瀕していた巨大なクモが、最近になってその個体数を増やしつつあることが確認された。

 グレート・ラフト・スパイダーと呼ばれるこの蜘蛛はイギリス原産で、手のひらサイズの大きなクモだ。水辺に棲み、水の上を歩いて獲物を探すという。このクモは健全な生態系を維持するうえで大切な存在だ。

 この劇的な復活の影には、研究者たちが何年もかけて、実験室で繁殖させては自然に再導入するという地道な努力があったのだ。

絶滅寸前だった「魚を食べる巨大グモ」の姿が確認された!

 今回、野生での生息が確認されたのは、ハシリグモ科のグレート・ラフト・スパイダーあるいはフェン・ラフト・スパイダーと呼ばれる種だ。

 体長は約7cmにも達するという、手のひらサイズの巨大グモである。

 サフォーク野生生物トラストが先月9日にXに投稿した動画には、水面をスイスイとアメンボのように移動するグレート・ラフト・スパイダーの姿がとらえられていた。

 さらにシャップウィック・ヒース国立自然保護区を散策した自然愛好家のグループも、このクモの姿を確認している。

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 グレート・ラフト・スパイダーはふだんから水辺に棲み、水面を歩いて獲物をとる、半水生の生活をしているのが特徴だ。苦手な人にとってはゾッとするヤツだが、とりあえずこのクモが人を襲うことはないそうだ。

 イギリスに生息しているクモの中ではもちろん最大サイズを誇り、魚を捕まえて食べることもあるという。

魚を捕食するグレート・ラフト・スパイダー

 グレート・ラフト・スパイダーは湿地環境の重要な捕食者であり、小さな水生生物や昆虫を食べることで生態系のバランスを保っている。

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研究者らの辛抱強いプロジェクトが実を結んだ

 実は今回の発見に先立ち、ロンドン郊外にあるチェシントン・ワールド・オブ・アドベンチャーズでは、2011年からクモの個体数を元に戻すための再導入プロジェクトに着手していた。

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 そして試験管で一匹一匹大切に育てたクモの子約400匹を、2012~2016年にかけて野に放ち続けてきたのだ。

 このプロジェクトが功を奏し、イギリスでのグレート・ラフト・スパイダーの個体数は回復しつつあるとのこと。

 今後は人の手で繁殖しなくても、自然の成り行きに任せていけると判断するに至ったそうだ。

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photo by iStock

生息数が増えれば絶滅危惧種から外れる可能性も

 クモの生息数が激減したのは、土地開発により生息地である湿地や沼地が失われていったことや水質汚染などによる人為的なものだ。

 現在はまだ絶滅危惧種に指定されているが、このまま順調に数が増え続ければ、いつかこの指定から外れる日が来るかもしれない。

 クモは苦手な人が多い生き物ではあるが、実は生態系の中で重要な役割を果たしている。害虫を狩り、自分もまた捕食されることで、生態系のバランスを維持する要の役割を担っているのである。

 映像はロンドン動物学会のチャンネルから。

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 ところでクモ恐怖症な人への朗報だ。ロンドン動物園では「フレンドリー・スパイダー・プログラム」なるものを提供しており、クモについて学び、認知療法や催眠療法なども取り入れながら、クモ嫌いを克服してもらおうというプログラムらしい。

 経験上すべての人に有効というわけにはいかないだろうけども、なんとかクモと仲良くなりたいと思っている人は、試してみる価値があるかもしれないんだ。

London zoo organises friendly spider programme | WION Climate Tracker

References:Fish-eating giant spider spotted again after almost going extinct in Britain / written by ruichan/ edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 水面を移動する蜘蛛がいたとは知らなかった

    • +4
    1. >>1 ミズグモっていう水中生活するクモもいるよ。(日本にも)

      >>4 クモは昆虫じゃないよー(8本足)

      • +4
    2. >>1
      アメンボなんかと同じように足先の毛を利用し、水の表面張力の力を借りて水面を移動してるんじゃないかと思うけど、手のひらサイズという巨体で浮ける、というのは驚きだね

      • +2
  2. クモは素早い動きと姿形がどうしても苦手だから一生仲良くなれそうにない
    でも生態は興味深いし網の芸術的な美しさは好き
    だから今日もアンビバレントな気持ちで記事を読む

    • +4
  3. アメンボならまだ判るけどもこのサイズのクモが水面に浮くのか?
    すごいな。

    • +10
    1. >>3
      子供の頃にアメンボと間違えて同じくらいの大きさの蜘蛛捕まえてパニックになった事ならある
      ちゃんと同じように浮いてる

      • +3
  4. 最大なんだ、水上歩行するのにか
    いろんな昆虫が要るもんだな

    • 評価
  5. 私も子供の頃は蜘蛛が大の苦手だった(それこそ見るのも嫌なくらい)
    それから少しずつ興味をもって、蜘蛛のドキュメンタリーを観たり知識をつけていくうちに何とかジョロウグモくらいまでなら触れるようになった
    知ることが克服の第一歩になることは間違いない、世界にはいろんな捕獲方法や繁殖行動をとる蜘蛛がいてみていて飽きない。今では私はジョロウグモやコガネグモの模様が着物のように美しく見える。もう少しでもう一歩先へと行くことが出来そうだ

    • +2
  6. そういや忍者が水上を移動するための道具に水蜘蛛と言うのがあったな。

    • +3
  7. 何かビロードっぽい表面してる?
    撥水性ありそうな体してるね

    • +6
    1. >>8
      表面にすごく細かい体毛があって撥水性を発揮してるね
      その性質を利用して水中生活してるのが所謂「水蜘蛛」の種類(腹部の毛で空気を捕まえ水中で呼吸する)

      • +3
  8. 日本にも同種で水田などに棲み、水面を走るスジブトハシリグモが生息している、日本は水田が多いので見かける機会が多いかも

    • +6
  9. 7cmと言うとアシダカ軍曹と似たサイズなんだな
    まあ軍曹の方は最大11cmぐらいになるそーだけどw

    • +3
  10. 日本にも田んぼにいて水面を走るやつがいるじゃん、近縁なのかな
    北海道には水中に巣を作る蜘蛛がいるがあれとは別だろう
    絶滅寸前とか

    • +6
  11. もし公園の湖を眺めてる時に、こんなクソデカい蜘蛛が水面をスっと滑り歩いて来たら、自分だったらチビって泡吹いて失神する自信がある。

    • 評価
  12. イラストのクモさん、可愛すぎだろw

    • 評価
  13. 蜘蛛といえば、先日コーヒーを入れて机のうえにおいておき冷めたので飲もうとしてコーヒーを口の中に入れたら、何やら小さくて柔らかいものが舌にあたったので即座にカップに吐き出して確認するとチャスジハエトリ蜘蛛がいてどうやら熱々の真っ黒なコーヒーに飛び込んでそのままおなくなりになってたという貴重な体験をしたばかりだ。

    • +2
  14. 予想より大分巨大だった……
    遭遇したら悲鳴をあげて逃げる自信ある

    • 評価
  15. 日本のクモでいうとミズグモかな
    アシダカグモにも似てるけど

    • +3
    1. >>22
      同じハシリグモの仲間がいるよ
      場所によってはよく見かける

      • +1
  16. スジブトハシリグモとかイオウイロハシリグモの仲間っぽいね、最初タイトルだけ見たらミズグモかと思ったけど

    • +2
  17. どうやって食べるのかと思ったらやっぱり中身チューチューなんだな

    • 評価
  18. 逆に魚に食われないかと思ってたらめちゃデカくてビビった。毛がモサモサしてて可愛い

    • 評価

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