この画像を大きなサイズで見る闇と混沌を司る悪神の名を冠する小惑星「アポフィス」が2029年4月13日に地球に大接近するという話は前にもお伝えしたが、少なくとも地球に衝突する可能性は限りなくゼロに近いことが確認されたそうだ。
アポフィスが地球に衝突する可能性が低いことはすでに明らかになっていた。
だが今回の研究では、これまで考慮されていなかった”不確定要素”まで含めてシミュレーションを行い、この小惑星が地球に衝突することはないと、改めて確認された形となる。
闇と混沌を司る悪神の名を授けられた小惑星「アポフィス」
地球近接小惑星の1つ「アポフィス(99942 Apophis)」は、46億年前に太陽系が形成されたときに取り残された、全長約340mのピーナッツのような岩石だ。
大きさ的に地球を破壊してしまうようなことはないが、それでも大都市を消し去るには十分なサイズで「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に分類される。
ちなみにその名は、闇と混沌を司るエジプト神話の悪神「アペプ」にちなんだものだ。
アポフィスが最初に注目されたのは2004年12月のこと。当時まだ「2004 MN4」という仮の名で呼ばれていたこの小惑星が地球に大接近し、衝突する可能性があると伝えらえたことが発端だ。
しかもその日が2029年4月の「13日の金曜日」だったため、全世界がどよめいた。
だが、その後の観測により、アポフィスに衝突の危険はなく、地球から3万2500kmの距離を何事もなく通過するだろうことが明らかになっている
それどころか、天文ファンなら見逃せない観測する絶好のチャンスである。
この画像を大きなサイズで見る再検証の結果、衝突の可能性は限りなくゼロに近い
だが、この予測は絶対ではない。いくつかの不確定要素を考えれば、決して油断することはできなかった。
不確定要素とは、アポフィスがほかの小惑星と衝突して、現在の軌道が変わってしまう可能性だ。
例えば2022年、NASAはDART探査機を小惑星「ディモルフォス」に衝突させて、その軌道をわずかに変えることに成功した。
もしもアポフィスも同じように宇宙を漂う岩石とぶつかって、軌道がズレてしまったとしたら?
新たな研究では、この不確定要素も踏まえて、アポフィスの軌道がシミュレーションされている。
ウェスタン大学(カナダ)のポール・ウィーガート氏は、「太陽系の高精度のシミュレーションによって、知られているあらゆる小惑星のコースを計算し、そのような予期せぬ出来事が起きる可能性を評価しました」と、プレスリリースで語る。
その結果、やはり地球との衝突はないことが改めて確認されたのだ。
この画像を大きなサイズで見るシミュレーションによれば、現在から2029年までの期間で、アポフィスがほかの小惑星(Xanthus)に最も接近するのは2026年のこと。
その時、アポフィスは幅1300mの小惑星に最大1万kmまで接近し、そのまま通過する。
アポフィスを調査するため探査機が送られた
こうして少なくとも2029年にアポフィスが地球に衝突しないことは確認されたが、それでも天文学者たちからの熱い視線が途切れることはない。
2023年、NASAの探査機「オサイリス・レックス(OSIRIS-REX)」は、小惑星ベンヌで採取した貴重なサンプルを無事地球に送り届けた。
その後、「オサイリス・エイペックス(OSIRIS-APEX)」と改名した本機は、新たなミッションを帯びて再び宇宙へ旅立った。
そのターゲットがアポフィスなのだ。新たな名称APEXは、APophis EXplorer(アポフィス探査機)の略だ。
この画像を大きなサイズで見る衝突しないことが分かっても油断は禁物
オサイリス・エイペックスの狙いの1つは、地球に接近したアポフィスの構造や軌道が、地球の重力によってどう変化するのか解明することだ。
「私たちにとって、アポフィスは地球が初めて直面する小惑星の脅威でした」とウィーガート氏は話す。
「それが地球にぶつからないとわかった今も、油断することはできません。私たちはこの小惑星から目を離せないのです」
この研究は『Planetary Science Journal』に掲載が受理され、現在その未査読版を『arXiv』(2024年3月1日投稿)で閲覧できる。
References:Zero chance Apophis collides with another asteroid, redirects to Earth / Asteroid Apophis will visit Earth in 2029. Scientists want to send a probe first | Space / written by hiroching / edited by / parumo














これ、全然安心できないよな
代わりがいくらでもあるもの
よかったよかった
遠い星の事、起こるかどうか分からない先の出来事を情報だけで一喜一憂するのも、何だかなぁ~ も少し緩く考えてもええんちゃうやろか
都市伝説ファン「チッ」
天文ファン「チッ」
スペクタクル大好き「チッ」
アポフィスに他の小惑星がぶつかって軌道が変わる、
なんて可能性は無いのかな?
それも含めてゼロということだろうか。
>>7
太陽に近づいたとき小惑星内部のガスが熱膨張し、噴出して軌道が変わる、という可能性もあるな。オウムアムアの非重力的加速がこのパターンだと考えられている。
>>7
それを言い出すと悪魔の証明になってくるから…
記事に「”知られている”あらゆる小惑星のコースを計算」とあるけど
人類が現時点で知っている小惑星の数はそれなりに増えてきたけどそれなりだし
“DART”衛星のような小型の衛星の衝突でも小惑星の軌道を変えられたのだけど
そのような小型衛星サイズの小惑星の全体像は流石に把握できていない
そしてそれらの衝突の可能性と、そこからのカオス理論的な可能性の派生は絶対に無理
そこに太陽活動の変化によって太陽風がわかって揺らぎが発生するとかも考えると…
軌道操作隊出番無し