この画像を大きなサイズで見るもしかしたら地球は、スーパーヒーローによって迫りくる小惑星の直撃から守られているのかもしれない。そのヒーローの正体は「重力」だ。
スウェーデンなどの研究チームによると、惑星や衛星が発揮する「潮汐力」によって、大きな小惑星が引き裂かれている可能性があるという。
そのことを裏付けるシミュレーションの結果は、現在『arXiv』(2023年12月13日付)に投稿された査読前論文で読むことができる。
なぜ小惑星は地球に直接衝突しないのか?
地球に衝突する恐れがある巨大小惑星が接近! というニュースはよく見かける。
だが不思議じゃないだろうか? 接近することはあるものの、小惑星がそのまま地球に衝突したというケースはほとんど聞かない。
スーパーヒーローが人知れず、危険な小惑星から地球を守ってくれているのかもしれない。そう考えるのはSFマニアだけではない。
科学者の中にも同じ考え方の人たちがいる。だが彼らにとってのスーパーヒーローは超人ではなく、「惑星や衛星の重力」だ。
この地球上では、月の引力によって海の潮汐が起きているが、それと同じ力、すなわち「潮汐力」が小惑星にもかかっている。
それが十分に大きければ、不用意にも近づいてくる小惑星は引き裂かれ(潮汐破壊現象)、小さく砕かれてしまう。おかげで地球との衝突は未然に防がれる。
そのようなことは実際に起きている。
たとえば1992年、「シューメーカー・レビー第9彗星」は、木星からの強力な潮汐力によって引き裂かれ、その破片が1994年に木星に衝突した。
とはいえ実際のところ、地球などに接近した小惑星や彗星が潮汐破壊されるという証拠は、科学者が以前から探し続けてきたというのに見つかっていない。
この画像を大きなサイズで見る小惑星と考えられていたのは、小惑星の破片だった
今回の研究を行ったスウェーデン、ルレオ工科大学の惑星科学者ミカエル・グランビック氏も、重力をスーパーヒーローと考える一人だ。
彼によると、地球による潮汐破壊の証拠がなかなか見つからない理由は、引き裂かれた小惑星のかけら(破片)が他の小惑星とすぐに混ざってしまうからであるらしい。
そこで彼らは、大きさが異なる小惑星の軌道を計算するモデルを作り、その結果から太陽とさまざまな距離にある小惑星の数を推定することにした。
だが、その結果を現実の観測データと比べてみたところ、モデルが示す小惑星の数は、実際よりずっと少なかったのだ。
特に大きく食い違ったのは、地球や金星と同じ距離にある小惑星だ。そうしたモデルが捉えきれていなかった小惑星のほとんどは、とても小さなごちゃごちゃしたものだった。
ならば、そうした小さな小惑星こそが、重力で引き裂かれた小惑星のかけらなのではないか?
こう考えたグランビック氏らは、今度は潮汐破壊の影響も考慮して、シミュレーションを行なってみた。
すると今度こそは、現実の小惑星の数をきちんと再現することができたのだ。それは地球や金星の潮汐力によって小惑星が砕かれるという仮説を裏付ける、強力な結果だ。
もともとひとまとまりだった小惑星グループを見つけるのは難しいのですが、複数のグループを組み合わさることで、きちんと識別できるサインが現れます(グランビック氏)
この画像を大きなサイズで見るただし重力が小惑星を引き裂くことで悪影響も
その後のシミュレーションからは、そうした破片がかなりの長期間、漂っているらしいことがわかっている。
潮汐破壊されてから太陽や惑星に衝突したり、太陽系から追い出されたりするまでの平均時間はじつに900万年だ。
重力による潮汐破壊は地球を守るスーパーヒーローと言っておきながら、じつはそれは地球と衝突する可能性がある天体をたくさん作り出す諸刃の剣でもある。
だが破片は直径1キロよりも小さなもの。ツングースカやチェリャビンスク級のの衝突なら引き起こすかもしれないが、少なくとも、人類滅亡レベルの脅威をもたらすものではないと、グランビック氏は考えている。
References:[2312.08247] Tidal disruption of near-Earth asteroids during close encounters with terrestrial planets / Model suggests some asteroids that come close to Earth are torn apart by its gravity / Earth’s intense gravity may rip space rocks apart, reducing the risk of ‘planet killer’ asteroids | Space / written by hiroching / edited by / parumo
本記事は、海外の情報をもとに、日本の読者向けにわかりやすく再構成し、独自の視点で編集したものです。
















頓珍漢だな
小惑星を引き裂くほどの重力があるのなら
地球に隕石なんて降っては来ない
>>1
大きな物体ほど潮汐力が強くなるから、小さな隕石ならそのまま降ってきてもおかしくは無い。
しかし、果たして地球の潮汐力が大きな天体を引き裂く大きかったのか?
って疑問は残る。
地球に意識があるように思えても不思議ではない
>だが不思議じゃないだろうか? 接近することはあるものの、小惑星がそのまま地球に衝突したというケースはほとんど聞かない。
そりゃ100万kmくらい離れてても
天文学的には「接近」扱いになるし。
>>3 そうだねこの前の接近記事も金星の内合より遠い約4800万kmで接近と言う記事だったしね
地球より遥かに重い木星の方が間違いなく貢献が大きい
いかりや潮汐
>>7
だめだこりゃ
細かく砕かれた隕石は地球の大気が断熱圧縮で受け止めてくれるから地上への影響はほとんど無いだろうね。大気と潮汐力は偉大。