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ハワイにある猫の楽園、660匹の猫を保護。野鳥の保護活動にも力を入れている

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(著) (編集)

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image credit:lanaicatsanctuary/Instagram
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 手つかずの美しい自然が多く残るハワイのラナイ島に、猫の楽園がある。ここでは、660匹の野良猫が保護されていて、毎日スタッフからたっぷりの愛情とケアを受けている。

 この楽園では、同時に島に生息する絶滅危機に瀕した野生の鳥の保護も行っている。

 最終目標は猫たちに飼い主が見つかることだが、それまでは楽園で幸せな日々を過ごしてもらうことがスタッフたちの望みだ。

Tropical Paradise Is Home To 600 Cats | The Dodo

ラナイ島でネズミ駆除に役立っていた野良猫たち

 かつて、ラナイ島にはたくさんの野良猫が住んでいた。

 ラナイ島がパイナップルの一大産地だったころ、猫たちはネズミの駆除に役立っていたという。

 ネズミは甘いパイナップルの茎をムシャムシャ食べるのが好きらしい。島は数年前にパイナップルの生産を中止し、ネズミの数は減った。

 すると、猫たちはハワイ固有の野鳥のウアウ(飛べない鳥)に対する脅威と化した。何種類かの在来鳥は地面に巣を作るため、猫たちの格好の餌となり個体数が激減した。

 役所は猫たちの駆除に乗り出した。それを知ったラナイ島在住のキャシー・キャロルさんは、野良猫たちの救済に立ち上がった。

保護した猫たちのために収容プログラム組織を設立

 島には獣医も動物たちを保護するシェルター(避難所)もない。島を住処とする多くの野良猫を保護するシステムがない中で、キャシーさんは不妊手術と収容プログラムを組織した。

 猫の個体数と居場所を管理することで、愛する猫たちを守りつつ、野鳥の保護を同時に行うことができると知ったのだ。

すべては1匹の怪我をした野良猫を保護したことから始まったんです。

島で増えた野良猫たちは飢えていて、車に轢かれたりしていました。島には獣医もありませんでしたからね。

私たちの使命は野良猫を救うことですが、同時に在来種の鳥を保護することでもあります。(キャシーさん)

 2009年、キャシーさんは在来種の野鳥を保護しながら猫への愛情を注ぐため、猫の楽園「ラナイ・キャット・サンクチュアリ(Lanai Cat Sanctuary)」を設立した。

 そして2014年には、エグゼクティブ・ディレクターのケオニ・ヴォーンさんが医療システムとハイテク移動動物病院を含む拡張計画を立てた。

 ラナイ・キャット・サンクチュアリは、オアフ島や他のハワイの島々からチームを募り、ここ数年で、猫の家族数が600匹を超えるまでに拡大している。

660匹の猫が毎日ハッピーに暮らせる保護区

 2500平米もの広大な敷地に作られた猫の保護区では、ケオニさんをはじめとするスタッフチームがこの地域の660匹以上の野良猫に愛情たっぷりの家庭を提供し、健康な状態を保ち、ゆくゆくは里親に迎えられるよう社会化を提供している。

 ケオニさんは、保護区で猫の世話をすることは世界一だと話している。

もう10年近く毎日同じことをしていますが、いい意味で何の変化もありません。毎日、朝早くに猫たちに朝ごはんをあげることから1日がスタートします。

猫たちにはとにかく毎日楽園で幸せを味わってもらうことが目的です。

また、猫たちにとって社会性を身に着けるためにも、保護区に訪問者を受け入れることは重要なのです。

 ケオニさんが言うように、保護区では結婚式やヨガクラスも開催している。寄付だけで運営している保護区にとって、観光客への一般開放やこうしたイベント開催は重要な収入源だ。

 新たに保護した猫は、保護区で他の猫たちとうまくやっていけるよう、また快適に過ごせるよう、スタッフによる万全のケアが提供される。

私が1日のなかで一番好きな時間は、1匹1匹猫たちの調子をチェックするときです。

猫たちもその時間がとても好きだと思いますよ。私たちにたくさん構ってもらえますからね。(ケオニさん)

 元野良猫というだけあって、ほとんどの猫たちは与えられた猫用ベッドや小さなコンドミニアムの中で眠らずに、地面の草の上で丸まって眠るという。

 この保護区には障害物コースを備えた広々とした遊び場もあり、特に子猫たちにとっては毎日たくさん走り回ることができ、退屈することがないようだ。

We are the Lanai Cat Sanctuary

いずれは猫たちに飼い主が見つかることが願い

 猫好きの創設者キャシーさんを始め、この施設のスタッフたちはこれ以上ないほどフレンドリーで猫の世話に熱心だ。

 彼らにとっては、まさに保護区での労働は献身的な愛であり、猫たちが幸せならばチームメンバーもみな幸せなのだ。

 彼らはほとんどの猫の名前を憶えているだけでなく1匹1匹のユニークな性格を理解している。

 スタッフの愛情あるケアと世話を受ける猫たちも、以前は野良猫だったにもかかわらず、驚くほど人懐っこい。

 保護区のスタッフは、猫たちが可能な限り質の高い生活を送り続けることができるよう、ベストを尽くしている。

 だが、ゆくゆくは少しでも多くの猫に新しい飼い主が見つかってくれることを願っている。

 だからこそ、猫たちに社会性を身に着けさせること、訪問者たちと触れ合う機会を持たせることは大切なのだ。

 猫好きなら、ハワイを訪れた際にラナイ島への1日旅行としてはぴったりだ。運命の出会いがあれば、養子縁組の話を進めることもできるという。

 なお、こちらのウェブサイト「http://lanaicatsanctuary.org」から寄付をすることができる。

 ちなみに、最近日本から訪問した男性は、猫たちと6時間も一緒に過ごしたそうだ。

 美しい自然に囲まれた猫たちの楽園で、猫たちとたわむれて過ごす時間。それは猫好きにとってもこの上ない至福の喜びだ。

 機会があれば、ぜひ!!

References:Hawaiian Sanctuary Provides Safe Home for 660 Stray Cats While Protecting Local Birds/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 11件

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  1. 猫の楽園は眼福だったが、鳥の方の映像も欲しいな。

    • +2
    1. >>2
      前に聞いた話ではこの島だと猫がよく人に捕まえた鳥を持ってきてくれるそうだよ
      人間がトロイから狩が苦手だと思って、餌を持ってきてくれるんだね
      かわいい
      もちろん食べられないからといって目の前で直接ゴミ箱とかに捨てると、それを見た猫もショックを受けるそうなので、そういう場合は猫の目が届かないところまで持って行って処分してあげてください

      • 評価
  2. 島だと人間より猫の方が多くなったりしそうだな

    • 評価
  3. まさにこの世の天国。
    なんなら永住してもいい位だわ。

    • +2
  4. >なお、こちらのウェブサイト「http://lanaicatsanctuary.org」から寄付をすることができる。

    寄付先を掲載することはとてもいいことです

    これからも続けてください

    • +4
  5. 安全な場所でのんびり出来て
    思いっきり運動もできて
    めっちゃゴハンもらえるから
    みんなデカいw

    • 評価
  6. 地面で寝る子が多いのは野良だからじゃなくて
    冬でも20度程度はある気温のせいじゃないの?
    たぶん地面にダンボールとかミニ座布団とか
    シーツとかばら撒いたらそこで寝ると思う

    • 評価
  7. 管理外の鳥が絶滅しそうなくらいの数の猫だな
    ウチも昔は猫を放し飼いしてたから、家の周りは鳥が全然いなかったな
    たまに庭先で見る鳥は、すでに猫の手でバラバラにされた鳩とかだった

    • -3
  8. >もう10年近く毎日同じことをしていますが、いい意味で何の変化もありません。

    真の幸福。

    • +1

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