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アメリカ・ミネソタ州にある猫の保護区には、動物保護施設や愛護協会などから、素行や健康状態が原因で、飼い猫にするのは難しいと判断された多くの元野良猫たちが暮らしている。人間に敵意を示していた猫でも、スタッフやボランティアたちが時間をかけて愛情を注ぐと、心を許すようになり、健康改善のリハビリになるという。
保護区の猫たちにとってはそこが永遠の家となるが、中には里親が決まる猫もいるそうだ。スタッフたちにとっては、どんな形にせよ猫たちが幸せに暮らしていくことが願いだ。
Feral cats and treats on a spoon
猫の保護区で第2の猫生を生きる猫たち
ミネソタ州フェアリボー郡にある猫の保護区「Furball Farm Cat Sanctuary」では、保護された何百匹もの野良猫が健康状態や素行を改善し、人間の近くにいることができるようにとスタッフたちによって訓練されている。保護区にいる猫のほとんどは、人間に対して警戒心をあらわにし、少し近づいただけでも威嚇のシャーッ!が止まらなかったという。
6年前に自宅のガレージで猫の保護を始めた創設者ジュリー・マーヴァーツさんは、このように話している。
保護区にいる元野良猫の多くは屋外で育ってきましたが、愛情ややさしさを注いでそれを理解してもらえるようにすること、自然、風、太陽、鳥のさえずりを楽しむことができるようにすることは、猫たちにとって一種の素晴らしいリハビリになっています。
この保護区では、診療所や救済施設、動物愛護協会などから、健康状態や素行が原因で飼い猫になるのは難しいと判断された猫だけを受け入れている。
これまでに何百匹もの野良猫を引き取り、何百匹も養子に出してきたという。
運営が成り立っているのは、動物好きな市民からの寄付のおかげだ。それによって猫たちには低料金で避妊・去勢手術やノミ・虫下しの治療を提供することができる。
猫たちにとって、保護区は第2の生きるチャンスを与えられた永遠の家になっているのだ。
新しく屋外の遊び場を開設
最近、保護区は1年にわたる資金集めの末、猫たちが遊べる屋外の遊び場を開設した。保護されてからずっと屋内にいた猫たちにとって、屋外に出ることは新鮮だったようだ。
びっくりして引き返す猫もいたが、ほとんどは興味深そうに尻尾をピンと立てて芝生の心地よさを味わおうとしていたようだ。
When we opened the outdoor playground…
ここにいる猫たちは、過去には得ることができなかった暖かさ、眠る場所、食事、愛情といった快適さとともに、今は屋外での遊びを楽しむことができる。
私たちスタッフやボランティアは猫たちを大切に思っています。ここにいる猫たちはもう外で苦労しているだけの厄介な猫ではありません。
保護区では天気を楽しみ、寒くなったら家の中に入ることができます。お腹が空いたら、中に入って餌をもらうことができる。
自然な環境の中にいるから、猫たちはもっと幸せになれると思います。そう、この保護区から出ることはできなくても、ここが猫たちにとっての家なのです。(マーヴァーツさん)
どんな猫でも幸せになる権利がある。猫たちにもし引き取り手が見つかり、保護区から去って行くことができるのなら、スタッフたちにとってそれ以上の喜びはない。
だが、たとえそれが叶わなくても保護区で猫たちが幸せに暮らし続けてくれることが大切、そう願うスタッフたちは日々献身的に猫たちの世話に励んでいる。
References:Minnesota Cat Sanctuary Unveils New Outdoor Playground for Feral Rescues: ‘People care about them’/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
動画でみるかぎりあまり狂暴そうには見えないし少なくとも集団で暮らせてるみたいだね
2. 匿名処理班
人間にすりすりしてる子がおらんのね
人間を信用出来なくなる経験をしたのね
野良猫というよりノネコなのね
3. 匿名処理班
面積に対して猫の数が多いので
早くもっと施設大きく出来ると良いね
4. 匿名処理班
鼠にはこういうとこはないんか