この画像を大きなサイズで見るまだ若いティラノサウルスの大好物は、恐竜の骨付きもも肉だったかもしれない。
カナダで発掘されたティラノサウルス科に属する「ゴルゴサウルス」の子供の胃の中から、小さな鳥に似た恐竜の後ろ足2対が見つかった。
ティラノサウルスの仲間から食べ物の残りが見つかったのは史上初のことで、その食生活を知る貴重なヒントとなっている。
これまで、ティラノサウルスは子供から大人になるとき、狙う獲物を切り替えただろうと推測されていた。
『Science Advances』(2023年12月8日付)で発表された今回の発見は、その仮説を裏付けるものであるという。
ティラノサウルス科の若い個体の化石から最後の食事を発見
2009年、カナダ、アルバータ州南部にある州立恐竜公園内で、ティラノサウルス科の仲間の部分的な化石が発掘された。
よく保存されたこの化石は、ティラノサウルス科ゴルゴサウルス属に分類される「ゴルゴサウルス・リブラタス(Gorgosaurus libratus)」のものだ。
7650万~7500万年前、現在のカナダ、アルバータ州とモンタナ州を闊歩していた大型の肉食恐竜で、大人になれば体長9m、体重3トンにまで成長した。
だが、その化石は違った。体重は350kgほどしかなくずっと小さかったのだ。
そのためカルガリー大学の古生物学者ダーラ・ゼレニツキー氏らは、この化石はまだ若く、5~7歳ほどだったと推測している。
興味深いのは、その化石の胸の辺りからは、小さな足の指の骨が突き出ていたことだ。しかも胃があったところからは、2対の後ろ脚までが見つかった。
どうやらこの脚の持ち主は、「シティペス(Citipes elegans)」という犬くらいの大きさの、鳥に似た恐竜であるらしく、不運にもこの若いゴルゴサウルスによって食いちぎられたのだと考えられた。
この画像を大きなサイズで見るこれまでにも肉食恐竜や草食恐竜の胃の中から最後の晩餐となった食事の残骸が見つかったことはある。
しかし、ティラノサウルス科のお腹の中からこうした獲物が発見されたのは初めてのこと。それはティラノサウルス科の子供が食べていたものを垣間見ることができる、史上初めての発見だ。
この画像を大きなサイズで見る獲物に噛みついたことでできた歯型の化石から、大人のティラノサウルスが装甲をまとったアンキロサウルスの仲間、アヒル口をしたハドロサウルスの仲間といった大型の獲物を狩っていたことなら知られている。
しかし、若いティラノサウルスは大人よりもずっと体が小さく、細かった。そのため狙う獲物もまた、大人よりずっと小さなものだったと考えられている。今回の発見はこの仮説を裏付けるものだ。
この画像を大きなサイズで見る若いティラノサウルス科の好物は骨付きもも肉?
今回の化石は、ゴルゴサルウルスだけでなく、ゴルゴサウルスに食べられた恐竜についても貴重な洞察をもたらすことだろう。
これまでシティペスの化石は、足の骨しか見つかっていなかった。だが今回のものには、脚の骨まで残されており、この種の化石としてもっとも保存状態のいいものだったのだ。
そしてそのシティペスの脚を食いちぎった若いゴルゴサウルスは、一番肉厚で、栄養価の高い脚だけがお目当てだったのかもしれない。
「ゴルゴサウルスのティーンは、骨付きもも肉が好物だったようです」と、ゼレニツキー氏はLive Scienceで冗談めかして説明する。
この画像を大きなサイズで見る面白いのは、2組の脚の消化具合が違っていたことだ。
一組は胃の手前にあり、もう一組は奥にあったためだ。手前にあった脚は、ゴルゴサウルスが死ぬ直前に食べられたもので、部分的にしか消化されていない。
この骨と、現代の爬虫類に消化された骨を比べてみたところ、ゴルゴサウルスは数時間から数日で獲物を消化しており、非常に食欲旺盛だったろうことが明らかになった。
とんでもない巨体に成長することを考えれば、しごく当然のことだろう。
またゴルゴサウルスがシティペスを食べていたことについて、シティペスが当時豊富に存在した獲物だったとも考えられる。だが、ただゴルゴサウルスが自分よりも小さな生き物を手当たり次第に狙っていただけな可能性もある。
この画像を大きなサイズで見るそんなゴルゴサウルスが、小物から大物の草食恐竜に乗り換えるはっきりとした時期は不明だ。しかしゼレニツキー氏の推測によれば、ゴルゴサウルスの寿命の半分である10~11歳頃ではないかという。
ちなみにこうした食習慣は、ゴルゴサウルスに限らず、ほかのティラノサウルスの仲間でも共通していただろうとのこと。
ただしT・レックスのようなひときわ大型の仲間なら、もっと早い時期から大物を狙い始めていた可能性もあるそうだ。
References:Teenage tyrannosaurs gorged on dino ‘drumsticks,’ 1st-of-their-kind fossils show / Ancient Tyrannosaur’s Last Victims Can Still Be Seen Inside Its Stomach : ScienceAlert / written by hiroching / edited by / parumo














結局何も分かってなくて草
>>1
記事読んだ?
>不運にもこの若いゴルゴサウルスによって食いちぎられたのだと考えられた
しかも食った方も間もなく死んでしまったのだから
何とも浮かばれない話だな。
よく2種類の別の生き物の骨を見分けられるもんだなあ。
関心する。
歯の表面の微細な傷から、肉食恐竜がどの程度硬いものを食べていたのかを推定した研究がある。
その研究によると、ティラノサウルス類の成体と他の肉食恐竜の成体とでは食べていたものの硬さのレベルに有意な差は無いとされた。ティラノサウルス類の成体は、ティラノサウルス類自身の幼体や成体幼体問わない他の肉食恐竜より圧倒的に頑強な歯・頭骨を持ち、また頭骨の顎の筋肉の入り得るスペースも圧倒的に広い。このため、食べていたものが特別固くなかったというのは意外な結果である。
また同じ研究でティラノサウルス類含め肉食恐竜の幼体は成体より食べていたものの硬さのレベルが上とされた。これも意外な結果であるが、幼体は小さい故に成体より獲物が小さいため、肉の部分だけ食べるのが難しく歯が骨に当たるような食べ方をすることが多かったからと考えられた。今回の発見はこれの裏付けにもなっている。
>>5
>肉の部分だけ食べるのが難しく
T-レックスの場合は骨も噛み砕いて食べてたらしいね。
糞の化石の中から大量の骨片が出てくるので。
鳥のご先祖様なので、揚げたらフライドチキンのような味だったのだろうか?
恐竜「俺の後ろに立つな」
前から思ってるんだけど
幼体と成体で食べ物が違うってわりとよくあるパターンだし、
狩りで獲物仕留める時もあれば、他者から奪う、あるいは屍肉を食べるってのも
肉食系の獣はわりと当たり前の話で、今の生き物と大差ないなと感じる。
むしろ、幼体の胃の中におさまってたのは自分で狩ったものか?
それとも成体が狩ったものを分けてもらったものか?
そこは興味深い。
その頃からKFCが有ったの?
このゴルゴサウルスは何で死んだんだろう
食欲旺盛なら老衰とか病死の線は薄そうだし
>>13
そもそも若い個体なので老衰は無いね。
化石に残ってるということは
洪水や土砂災害に巻き込まれたり水辺で溺れる等して
短い間に他の捕食者の目の届かない状態になったんだろう。
最後の晩餐が骨つきモモ肉