
アメリカ、イエローストーン国立公園のオオカミ群れの1つを野生動物カメラで観察していたところ、狩りに出ても餌が得られなかった時は、留守番させている子供たちを悲しませないよう、動物の骨の残骸や枝などをおもちゃとして持ち帰っていることが明らかとなった。
トレイルカメラがとらえた、子供のためにせっせとおもちゃを運ぶオオカミたちの姿は、愛情に満ち溢れている。
子供たちの為、狩りに出た後おもちゃを持ち帰ってくるオオカミたち
イエローストーン公園では一度絶滅させてしまったオオカミを1995年に再導入した。それから20年以上が経ち、オオカミたちは、着実に生態系のバランスを保つ役割を果たしている。当時導入された群れの子孫である、モリーズパックを観察していたトレイルカメラは、狩りから戻ってくる大人のオオカミたちが、口に動物の骨や木の枝などをくわえて子供たちの元に帰ってくる姿を何度もとらえている。

お腹を空かせて留守番している子供たちに、食べ物がないまま帰ってくるのは忍びないのだろう。こうしたおもちゃで少しでも子供たちの気を紛らわせてあげているようだ。
この行動は、大人のオオカミが、子供たちに噛まれるのを防ぐため、進化の過程で強化されたと研究者らは考えている。


冬を越した子供は、群れがヘラジカやバイソンなどの大きな獲物を狩るのを手伝うことを学び、群れの次の子どもを育てるのを手伝う。
そして巣穴に食べ物やおもちゃを運んでくるのだ。

オオカミたちの子供たちに対する行動は、人間の行動にも似ていて、子供たちを喜ばせようと、せっせとおもちゃを運んでくる姿は本当に愛情深い。
イエローストーン公園のオオカミ
イエローストーンのオオカミは約70年前に絶滅したが、1990年代にカナダとモンタナ州の一部からハイイロオオカミが公園内に再導入された。イエローストーンのオオカミの再導入は、研究者や保全活動家の間で生態系を回復させた成功事例として広く評価されている。
彼らはイエローストーン国立公園の生態系の中で極めて重要な役割を果たしており、捕食者と獲物の微妙なバランスを維持する上で不可欠なのだ。
written by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
子供「コレジャナイ」
3. 匿名処理班
飼い猫も飼い主が毎日出掛ける→狩りに行っている。という認識で手ぶらで帰宅すると今日はこいつ狩りに失敗したなという認識らしい。人間が思うより動物にとって手ぶら帰宅はショッキングな出来事なのかもしれん。
4. 匿名処理班
遊べるのかどうかはわからんけど、良いお母さん
5. 匿名処理班
>>2
母「ウチノコジャナイ」
6. 匿名処理班
手のひら2つ分くらいの大きい骨が500円で売ってたので
わーこんなに大きい骨が安い〜と思って買って帰り
「ほら、大きい骨だよ❗️」と
ウチの犬に与えたら30分くらいペロペロしてから
「あの、自分(体重3.7)には大き過ぎてもう無理です…」と
ご辞退なされたw
大きい骨、喜ぶと思ったんだけど…
大き過ぎてカミカミも出来無かったw
7. 匿名処理班
ユーリ・ノルシュテイン「話の話」のオオカミみたい
8. 匿名処理班
これこども喜ぶかなぁ、喜ぶとうれしいなぁ🐺
なんて色々考えながら選んでるんだろうな。
こどもが遊んでるところも観たいな☺️
健気で愛情たっぷりの家族ですね。
9. 匿名処理班
小さい頃仕事帰りのパパがよくポケモンメタルチャーム買ってきたなぁ
幼稚園カバンにジャラジャラ付けとったわ
帰りが楽しみでしゃーなかった
10. 匿名処理班
子供オオカミが待ってる間遊び相手になりたい
11. 匿名処理班
遊びも狩りの練習の内に入るから割と重要な気もする
12. 匿名処理班
>>10
狩りの練習相手になって阿鼻叫喚
13. 匿名処理班
>>12
草
獲物役ね?w
それにしても可愛すぎんだろ狼さんよぉ
キュンキュンしまくるエピソードだわ
14. 匿名処理班
トコトコ運びながらチラッとカメラを見てるのが可愛い
15. 匿名処理班
思ってたより早足だった
子供たちのために早く帰らなきゃ、ってとこかな?
16. 匿名処理班
かーちゃんネタには弱いのよ…
17. 匿名処理班
お土産トテトテでかわいい
ハイイロオオカミなのに黒っぽいのね、って調べたらカラパイアの過去記事出てきたよ
さすがです
18. 匿名処理班
カメラ目線で草
19. 匿名処理班
ほーら、いい感じの木の棒よー
20. 匿名処理班
骨は骨髄が残ってたりするのかな
21. 匿名処理班
>>15
えっほ、えっほ