
近年では犬、猫に限らず、うさぎや豚、馬、そして「牛(カウ・カドリング(cow cuddling))も活躍中だが、最近イギリスでは、白と黒の毛を持つ愛くるしい羊、「ヴァレー・ブラックノーズ」が、メンタルヘルスに悩む子供と大人の癒しに大きな効果を発揮しているという。
Support group using SHEEP to help people improve their mental health | SWNS
羊とのふれあいで心を癒すプログラムが創設
オックスフォードシャー州テームに拠点を置く非営利団体「EWE Talk(ユートーク)」は、エマ・レッドマンさん(37歳)とピッパ・アシュトンさん(46歳)によって2022年に立ち上げられた。レッドマンさんが、スイス原産のヴァレー・ブラックノーズと呼ばれる白と黒のふわふわな毛皮を持つ羊を購入する機会を与えられたことがきっかけだ。
ヴァレー・ブラックノーズは、ぬいぐるみのようなかわいらしい外見が人気だが、性格もフレンドリーで、犬のような気質を持っており、精神的なサポートを提供するのに最適だそうだ。
当初、羊1匹だけで始まった活動は、今では7匹の羊と2匹のヤギが加わり、2人は、羊の群れとともに大人や子供の精神的健康の改善を支援する活動を行っている。
自らの経験をもとに他人の癒しに貢献
レッドマンさんは、OCD(強迫性障がい)、不安、摂食障がい、ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障がい)などを抱えながら、多くの困難を乗り越えてきた。今では、その人生経験が他者をサポートする方法として、大きな原動力になっているとレッドマンさんは話す。
私たちが常に知っていることの一つは、多様性や精神的健康問題に苦しむ人々を助ける方法として、動物がどれほど有用であるかということです。羊やヤギを使ったアニマルセラピーはユニークだったが、レッドマンさんたちは試してみることにした。
羊はセラピーアニマルとしては、これまで使われておらず、人はたいてい犬や馬のセラピーを思い浮かべます。
すると、抱きしめたくなるようなフワモコの羊を使った新しいアニマルセラピーは、思いのほか効果があることがわかったという。
私たちは、孤独や孤立に苦しんでいる人々を助けるために、人々の家を訪問しています。
彼らに、いわゆる“安全な場所”を提供しているのです。
子供たちが、私やピッパと話すことももちろんできますが、おそらく彼らは羊やヤギたちと一緒にただ遊んだり、笑ったり、走り回ったりしたいだけなのかもしれません。
でも、私たちは、私たちを必要としてくれている人を助けるために、そこにいたいと思っています。
私たちは、このプログラムで人々の心に変化をもたらすという強い信念を持っています。
メンタルヘルスに悩む子供たちを農場に歓迎
レッドマンさんとアシュトンさんは、モフモフの仲間たちと学校や教育現場を訪問するのが目的だが、現在はメンタルヘルスに悩む子どもたちを農場に迎え入れることも積極的に行っている。
セラピーを提供する仲間として、オリジナルのデュオであるヴァレー・ブラックノーズのオータムとマギー、子羊のネリーとジギーがいる。
また、農場には2匹のコッツウォルズシープのホープとパールもいる。
この先、ユニークなアニマルセラピープログラムのサービスを拡大するため、さらに資金を確保できることを望んでいるレッドマンさんは、このように話している。
あるとき、1人の少女が農場にやって来ました。彼女はあらゆる種類の治療法を試しましたが、最初の10分間は動物たちと関わりたくなさそうな感じでした。Facebookアカウントでは、最新のEWE Talkの活動が更新されている。
でも、少し時間が経つと、少女は馬小屋で羊を抱っこしていました。
1時間ほど私たちが話し始めると、少女に笑顔が生まれ、笑い声をあげるようになりました。
それ以来、少女は毎週農場に戻ってくるようになったんです。
ジョセフという少年のもとを訪れたレッドマンさんとアシュトンさんは、その訪問が成功に終わったことを次のように綴っている。
この家族と一緒に時間を過ごし、動物たちが与える影響を見るのは素晴らしいことでした。
ジョセフ君の母親は、息子が外の庭で過ごした時間の中で最も長い時間だったと私たちに言いました。
ジョセフ君一家とこの時間を過ごすことができて光栄だったし、月末に彼を農場で迎えるのを楽しみにしています。
苦しむ誰かの人生に変化をもたらすことができれば、それは成功
自身も同じような経験をしてきたからこそ、他人の苦しみや悩みがわかるとレッドマンさんは語る。子どもたちが動物たちとの時間から恩恵を受けているのを見るたびに、前進して変化をもたらしたいという情熱が私たちに与えられます。References:Support Group Using Sheep Helps People Improve Their Mental Health/ written by Scarlet / edited by parumo
孤独や孤立に苦しんでいる人たちのところへ私たちが羊を連れて行くという移動サービスを続けることで、いろんな場所でより多くの人を救うことができるのではないかと思っています。
私たちは、代替教育の提供者ではありません。私たちが重点を置いているのは、神経多様性や精神的健康上の問題を抱える子どもたちの幸福と精神的サポートです。
私たちが、たとえ数人でも誰かの人生に変化をもたらすことができれば、それは成功と呼べるでしょう。
メンタルヘルスに悩む子供たちが私たちを受け入れてくれて、彼らをサポートすることができることを、とても光栄に思っています。
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コメント
1. 匿名処理班
👦
ぜーったい、夢に出てきて
うなされる自信があるもん。
2. 匿名処理班
ヴァレー・ブラックノーズ、夜に出会ったら「無貌の獣」としてSAN値が削れそう。動画見てるとモコモコしてて可愛いのにw
3.
4. 匿名処理班
🐑「エビアンのクリームを使っているな? 香水はレール・デュ・タンだが……今日はつけてない」
5. 匿名処理班
羊って割りとベタベタごわごわだったような
この品種は違うのかな?
6. 匿名処理班
羊の毛って油分があって
少しベタベタするよね。
昔はアウトドアの服は
ウール製品が多かった。
油分が防水になるから。
7. 匿名処理班
ヴァレー・ブラックノーズみたいなオバちゃんおるわ
8. 匿名処理班
ブラックノーズちゃん、ホント良いデザインしてるわ
9. 匿名処理班
動物園で触った羊の毛はカッチカチだったわ
表面だけだろうけどさ
10. 匿名処理班
凶暴な大人の羊を多くしってるからちょっと怖いけど
犬と同じくいろんな種類がいるから癒してくれる羊もいるんだよね。
11. 匿名処理班
触れ合う動物を選ばせてくれるとうれしい
12. 匿名処理班
私もこのセラピー受けたいな。。。。
13. 匿名処理班
※12
「ぉめぇ!ぉめぇ!」🐑
って連呼されるのいやだな。
14. 匿名処理班
かわいらしいけど顔の表情がわからなくて、〇いかわのモブキャラ(シルエットみたいな子ら)に通じるものがある
15. 匿名処理班
ひつじのショーンだ!かわええ